何処も物価高だね
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
そうだよね……。文句言えないよ……○○○ぇ〜……(இᾥஇ`。)!!
と思って食べたんですよ。
「昼、どうする?」
「あぁ、じゃあ○○○で」
久方振りにとあるチェーン店を訪れた。別の所にお金を掛けたいので、安く済ませる事にした。彼の様子を伺うと、別に嫌そうな顔はしておらず、目的地まで歩き出した。
午前なのでまだガラガラ、好きな席に座って良いと言われたので、四人がけの席に腰掛ける。
頼む物は決まっていたので、さっさと注文を済ませる。
「そう言えば近々値上げするって。お前の好きな店」
「あー……二百円とかガンって上がったらちょっと心が……」
まぁ、仕方ないよね。何処も皆頑張ってるし。
そうこうしているうちに、注文の品が届けられた。もう何年とお世話になっているサラダ。野菜不足を感じると何だかんだで頼んでしまう。
そんなサラダが、何となく本当に何となく、量が少なく感じた。こう……形に例えると皿一周分、葉っぱが少なくなった様な。
でも此処だって頑張ってるんだよね……。日に日に上がる物価。最後に値上げをしたのは分からないけれども、皿の大きさそのもの、具材を変えたり、色々体張ってるんだよね……。値上げしないだけ……本当に頑張ってるよ……。文句を言わない分、何なら虐げられてる何かよりも……。
「……そんなに此処のサラダ食べたかったのか……?」
前を見ると怪訝としたままの彼がいた。
何をするにも金は掛かる。健康で文化的な生活をする。というのはどっかの憲法で提唱されているものだが、果たして今の現実でそれは可能なのだろうか? 最低賃金では医者さえもいけないとつい最近聞いたのに?
そんな不満を打ち消す様に、彼奴と一緒に飯を食べに行った。『是が非でも珈琲が飲みたい。飲まないと多分、持たない!!』と血走った目で見てくるので、付き合う事にした。
という訳で、昼は安く済ませたい。そう思っていたら、彼奴の方から提案があった。イタリアンが格安で食べられるチェーン店。そこならそこまで金は掛からないだろう。
「私の行き付けの喫茶店、少しづつだけど従業員雇ってるみたいで、『新入社員だ!! 皆囲え囲え!!』、『逃がすな!!』って、内心『うぉぉぉぉぉぉお!!』ってキンブレ振ってた。
人を雇える余裕があると言うことは、長く……続けてくれると……思いたい!!
んでもって心做し、百円ぐらい値上げしてた。多分」
うん。平常運転だ。多分此奴は珈琲さえあれば生涯安泰に暮らせる事だろう。
そうしている間に届けられたサラダを彼奴は暫くまじまじと凝視する。何となくだが、量が減った気がする。まぁ、景気が良いとは言えないしな。そんな中でも上手くやっているのだから、文句は言えないよな。
そう思っていたら、彼奴は思い切り眉間に皺を寄せて、若干涙を浮かべて青菜を口に詰めている。涙が浮かんでいる様に見えるのは気のせいだろうか?
「……そんなに此処のサラダ食べたかったのか?」
久方ぶりに○○○に訪れたんですよ。
皿に乗ったサラダの量が心做し少なくなった気がしたんです。
『そうだよね……物価高だもんね……。
寧ろこの価格でずっと戦ってるんだよね……。
○○○ぇ〜……(இᾥஇ`。)』
という感情ぐちゃぐちゃのまま食べました。
これはただの私の愚痴なので、聞き流していただけると。耳が痒くて、ちょっとボリボリしてるんです。
だから大変口が悪い。許せない事も沢山出てくるかと。
健康で文化的な最低限度の生活って、どれぐらいを指すのでしょう?
医者かかれなかったり、博物館で歴代の遺産を見て勉強したり、珈琲呑んだり、それって贅沢なんでしょうか。
この『最低限』ってところが曖昧な所ですよね。
やるなら具体例出すなり、数字出さないと。馬鹿な私でも思いますよ。
まぁ、そんなことは置いといて、止まない雨はないと言いますが、それは私達が生きてるうちに止むのでしょうか。ずっと降り続く気がするんですよ。
だからせめて墓じまいするお金は持っとかないと。
老後も珈琲を飲んで、餡蜜食べて、好きな純喫茶、甘味処を存続させる為のお金は持っとかないと。
ぶっちゃけ何処に行くかも分からない、変な人を喜ばせる為に金払うよりも、そこに注ぎ込む方が余っ程有意義です。
だってその方が自分の為になるんですから。
即刻還元して下さるんですから。
本当に偉大ですよ。
でも自分から何かするつもりもないのに、こんな事言うのは傲慢ですね。嗤われても、文句言われても仕方がありません。
何もしてないのに、何も成してないのに、相手に何か言う、要求する資格なんてないんですよ。
これ、私が大好きな皮肉です。
あえて解説はつけませんので、お好きにご想像をお願い致します。