第二十六話①
ルビニスターは炎を纏いながら、再度俺へと攻撃を開始した。
炎に耐性がある俺にわざわざその様な術を理由は、炎による攻撃を仕掛ける為ではなく、炎が出る際に発される衝撃を打撃に最大限利用する為だろう。
それらの行動は先程からとっていたことだが、明らかに違う点は、それが体の一部分から全身へと範囲を拡大させているところだ。
見るからに奴の動きが先程よりも早くなった。ただでさえ早かった奴の行動がより増したのだ。
当然俺は避ける事など叶うはずもなく、攻撃を喰らい続けることとなる。
俺自身が突っ込んでいった際の威力すらも利用されてしまい、体はみるみるうちに、原型がなくなってしまうほどに破壊されていく。
上半身は既に殆ど機能せず、だからと言って下半身も言う事を聞いてはくれず、俺は奴のサウンドバックとかしていた。
だが何も、俺は勝利を諦めたわけではない。
俺は何度ダメージを受けたところで気絶さえしなければ勝機はあるのに対して、相手には体力や魔力というものが存在する。
生物としての限界は、当然魔族にも適用される。
現にルビニスターは笑みを浮かべながらも、額に汗を流し始めていた。
先程までは見せていなかった姿だ、体力が先程よりも減っているのが目で見て分かる。
「どうした? やり返さねぇ限り、勝利はあり得ねぇぞ!」
相手のその発言に応える様に、俺はようやく再び体を再生させて、ルビニスターの放った攻撃を片手で受け止めた。
「勝利の為に攻撃を受けていたのだ。それに気づかぬ愚か者が、偉そうな口を立てるとは滑稽だな」
「「受けていた」って事は、ようやく今から向かってくんだな? 期待してるからよぉ、直ぐにばてんじゃねぇぞ!」
「安心しろ、俺は今から不死身と化す。お前が死ぬまでの話だがな」




