第二十四話③
「ケヒャヒャ……俺はお前より魔法技術も、戦闘技術もまさっている。負ける方が可笑しいというものだろうが」
「その魔法に関してだが、お前の魔法は、火を主力としたものだろ? だとすれば、俺にそれは通用しない。耐性を持っているからな」
俺は骨が故に、火に対する耐性がある。
いくら炎の攻撃を仕掛けられようが、燃えるのは服だけで、マグマほどの熱を持たない限り、俺の体に傷すらつかない。
「けれどお前、俺の一撃で吹き飛んでたじゃねぇか」
「その通りだ。だがあれは、火による影響ではなく、勢いよく火を放った事によって起きた衝撃波によるものだ。再びそれを繰り出されれば不味いが、ここはアジトの中だ。使用するのは躊躇ってしまうだろう?」
「躊躇わなければどうなる?」
「再び俺は吹き飛ばされてしまうな。だが俺も馬鹿ではない、万が一には備えている」
俺たちは互いに近づいていき、後10歩もすれば目の前で向き合う事になる程の近さまで距離を詰めた。
「まぁせいぜい頑張れ、俺の記憶に残るほど楽しい戦闘をしようぜ。ケヒャヒャ」
「任せておけ、俺という存在を記憶に焼き付けさせてやる。冥土の土産としてな」
共に構えをとって、互いをじっと見つめる。
向こうから炎でアジトが焼けていく音がジリジリと聞こえてくる。
そんな中、柱が倒れたかのような大きな音が鳴ったと同時に、俺たちは互いに行動を開始した。
ルビニスターは、火を中心にした攻撃を何発か俺にくらわせてくる。
火をまるでボールのように丸めて、それを投げ飛ばしてくるのだ。
先日受けた程の威力はないまでも、体が後ろに下がってしまうほどの威力はあり、前に進めず、何度も後ろに後退してしまう。
だがやはり、火によって受けるダメージはなく、衝撃によって感じる痛みはあれど、それはたかが知れている。我慢できない程ではない。
俺は飛んでくる火の玉を繰り返し斬って前へと進んでいく。
威力があり、腕が持っていかれそうになりながらも何とか耐えて、ルビニスターのいる位置まで距離を詰めていっているのだ。
「どうした? 俺はまだ一撃も攻撃を受けていないぞ! ケヒャヒャ!」
「これから嫌という程受けさせてやるから、少し待ってろ」
俺は地面を勢いよく蹴って、飛び込むように相手の懐に向かって攻撃を仕掛けた。




