第二十四話②
「逆に聴くが、その質問に俺が応じるとでも思っているのか?」
「ケヒャヒャ! まさか、思ってるわけねぇだろ。ただ「可能性は捨てちゃいけねぇ」それがうちの組織のスローガンでな」
随分と立派かつ、明るいスローガンだな。言い方は悪いが、魔族とは思えない発言だ。
「だがどうするよ骨野郎、仲間にならないと決まった以上、俺はお前を始末しなければならなくなる」
「問題ない。そもそも俺自身、お前を始末するつもりでここにきている。自分がそれをしようとしているのに、相手にそれをしない様に指示するのは、あまりに身勝手だからな」
「随分と肝が座ってやがるな。お前、冒険を始めたから長いだろ?」
「冒険自体は長かったが、それだけだ。俺はこれまで前戦に立っていなかったからな」
「そんなお前が俺に勝てるのか?」
「勝てるとも、作戦は既に完了しているようなものだ。後はお前を倒すだけなのだから」
ここまで言っても尚、ルビニスターは笑顔を絶やさなかった。俺の発言に腹を立てるほど器が小さくはないというよりかは、俺の発言が子供の戯言の様に聞こえているのだろう。
ルビニスターのあの態度は強者が故の余裕の様なものだ。
言い方を変えれば、コイツは今調子に乗っている。
俺はその様に受け取ったのだ。
「一応聞いておいてやる。どうやって俺に勝つつもりなんだ? 俺が今、仲間を呼べば俺は手を出さずともお前に勝てるわけだが」
「仲間を呼ぶのか? いや、呼べるのか?」
「ケヒャヒャ! そうだな、実は今呼ぶ事は難しい、アイツらには火の消化に専念してもらわなくちゃ行けねぇからな。お前に勝手もアジトが全焼となっちゃ笑えねぇ」
「逆に聞くが、お前は俺に勝てるのか?」
「何、調子こいた事抜かしてんだ?」
「調子に乗っているつもりはない。ただ単純に疑問なんだ。お前が俺に勝てるさんだんがあるのか、それを知りたい」
何もこれは相手を挑発する為に発している言葉ではない。俺は本当に、ルビニスターに勝てると思って今この場に立っている。
作戦の第一段階であるアジト一体を燃やす事も、第二段階の魔族にバレる事なくアジトに潜入し、ルビニスターに会う事も出来ている。
それに、ここまでくるのにダメージを合っていない上に、武器やアイテムな紛失もしていない。
俺は今、万全の状態でルビニスターに挑んでいるのだ。
くどいようだが敢えて言おう。
俺は今、アイツに勝てると、勝利できると確信しているのだ。




