第十七話③
「すまないが…お前らのパーティに入るつもりなど、さらさらないぞ」
近づいてくる魔族たちを払いのけて、俺は冷たい言葉でそう言い放つ。
皆は呆然と立ち尽くし、怒りを見せるわけでもなく、ルビニスターへ視線を向けた。
「それは困ったな……別に無理ならそれでいいんだけどよ。ただ、お前を殺さなくちゃちけなくなっちまう」
その瞬間、魔族たちは視線を一気に俺へと向けてきた。
獲物を狩るような、殺意の込められた瞳でじっと俺を睨みつけてくる。
「さぁどうするスケルトン、もう一度聞いてやる。俺たちのパーティに入れ」
「断る」
俺がそう言い放った途端、ルビニスターは勢いよく手を上げた。
それを合図に、魔族たちは一斉に俺へと襲いかかってくる。
「残念だ」と言った言葉を最後に、ルビニスターは背を向けて、この場から去っていく。
俺は向かってくる魔族たちの攻撃を捌きながら、後ろの扉を開いて外へと出た。
「逃げてんじゃねぇぞ骨野郎!」
そんな怒号が飛び交っているが、ここに止まる訳にはいかない。
何せこんな狭いところにいては、身動きが取れずに押し潰されてしまうからだ。
俺はこのまま何とか身動きを取れる場所を確保しながら、一定の位置には留まらずに動き回り、なるべく囲まれないようにしなくてはならない。
何とか走ってアジトから離れながら、早い動きで向かってくる魔族の攻撃を跳ね除ける。
だが、一体の攻撃を跳ね除けたところで、また別の魔族が攻撃を仕掛けてくる。強い打撃は俺の肋を砕き、引き続き攻めてくる。
そんな敵を何とか対処していくが、相手を戦闘不能にさせる事は難しく、中々数が減ってくれない。
全体を数にして数十体、相手に出来る筈がないのだ。
何とか作戦を練らなければ、このままゲームオーバーになってしまう。辺りを見渡し、視界に入った場所へと急いで向かう。
それは先程俺が向かってくる際に使用した森の中だ。
この中なら木や草が邪魔をして、相手たちは一つの場所に固まって行動することが出来なくなる。
俺自身も動きにくくはなるものの、うまくいけば数人と戦う事を繰り返せるはずだ。
体力なら無限に回復する事が出来る、案外何とかなるかもしれない。




