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REBORN  作者: ソラニヤマイ
第一章 再戦
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第三話④

「すまないが今立て込んでいてな。放っておいてくれないか?」

「さっきから余裕かましれやがって……舐めてんじゃねぇぞ!!」


 相手は怒号を上げながら、こちらへ勢いよく身を寄せてくる。

 自身の体に触れられないように慌てて下がると、相手はそんな俺の動きを馬鹿にするような顔を浮かべ出す。


「何だビビったのか?いざ来られると何もできねぇとは、情けねぇな!!」


 そう言って相手は、引き連れた仲間全員と下品に笑う。

 少し不快ではあるが、今はそんな事を気にしている場合ではない。

 兎に角この場から去って、今後どうするかを考えなかければならないのだ。


 俺は無言でその場から離れようと、彼らがいる逆方向へと進んでいく。

 すると、急に肩を掴まれてしまった。

 慌てて身を引いたが、相手は首を傾げながら困惑したような顔を浮かべていた。


「おい何処行くんだよ……そう言って声を掛けようとしたんだが……何だお前?体に鉄でも仕込んでんのか?」


 まさか直に骨に触れたなどとは思っていないらしく、相手は的外れなことを言い始めた。


「……そんなところだ。気を悪くしたのなら悪かった。本意じゃないんだ」


 そう言ってその場から急いで離れようとする。

 だがそう上手くはいかず、相手は面倒なことを言い始めた。


「おいお前ら、あいつのローブ引っ剥がせ。何か隠してやがる」


 男の指示に従うように、3人の冒険者がこちらに寄ってきた。

 俺は慌ててそこから逃げようとしたが、現役冒険者の力を、下級魔獣の身体能力では敵うわけもなく、取り押さえられるようにして、地面に押さえつけられてしまう。


「何のつもりだ?今すぐ離せ」

「さっきまでの威勢はどうしたんだ?随分と焦ってるみたいだが、そんなに見られたくないのか?」


 ニヤニヤと悪人顔で俺を見つめる顔を睨みつつ、俺は何とか取り押さえる手を振り解こうとするが、体は少しも動かない。


「お前ら、そのローブを剥がせ」

「ですが兄貴……なんかこいつの体変ですぜ」

「あー何つうか、見たくねぇ」

「ガタガタ言ってねぇで早くしろ!!そんなことも出来ねぇのか!!」


 男の罵声を浴びされると、皆は慌てて俺のローブ捲り上げた。

 自分か見たがっていたくせに、俺の姿を見るなり男は大声を上げて、尻餅をついた。

 俺を取り押さえていた男達も驚いたのか、直ぐに壁に身体を打ち付ける勢いで後へ身を引いた。


「何だお前…魔族?いや魔獣か!?どうして人の言葉話してやがんだ気持ち悪りぃ!!」

「寧ろ俺が知りたいと思っているんだがな。お前らに害を与えるつもりはない。早くこの場から消えてくれ」


 俺の提案を聞いて男は一度、その場から素直に立ち去ろうとしたが、先程と同じく悪役じみた顔を浮かべ始めた。


「いや…ここで引くのは勿体ねぇな」

「何言ってんですか!!早くいきましょう!何をされるかわかったもんじゃねぇ!!」


 怯える周りの連中とは対照的に、男は名案を思いついたような、自信に溢れた顔を浮かべていた。


「何も出来やしねぇさ。さっきもお前ら相手に手も足も出てなかったんだ。こいつ、とっ捕まえるぞ」

「そんな事して何になるんですか!!」

「こんな珍しい魔獣そうそういやしねぇ。どっかに売っぱらえば金になるはずだ」

「で、でもよぉ」

「いいから早く捕まえろ!!逃したらお前らから金むしり取ってやるからな!!」


 男達は震えながらも、俺よりも男の方が余程怖いらしく、こちらの元へ急いで向かってきた。


 相手はそれぞれ、短剣、大剣、そして拳銃を所持している。

 こんな相手、戦闘職ではなかった元の俺の姿でも、勝てやしなかっただろう。

 俺は錆切った短剣を取り出して、相手の攻撃に対抗しようとするが、相手引く気配を見せない。

 俺よりも恐るべき相手がいる為、引くに引けないみたいだ。

 すると相手の1人が、大剣を大きな振りかぶって斬り掛かってきた。


 回避が間に合わず、まともに喰らってしまったが、不思議とその感覚が得られていない。

 気が付かないうちに避けたのか?そう思って斬られたと思われる箇所を確認すると、肩から肋にかけて、深く切り傷がついていた。


 俺は相手の攻撃を何とかさばき、避けながら現状起こったことを理解しようと頭を回す。

 だが答えは1つしか浮かんでこない。

 信じがたい事だが、俺は痛覚が無くなってしまったらしい。

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