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REBORN  作者: ソラニヤマイ
第一章 再戦
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第三話②

 森から歩いて10分程で、小さい町が見えてきた。

 自分のことを調べることを考えるのなら、もう少し大きな町で調べてもらいたかったとも思うが、この姿がバレるリスクを考えるのならば、これくらいの町の方が好都合とも言えるかもしれない。


「くそ、門番か……」


 町にもよるのだが、出入り口に外の者の侵入を制限する、門番が立っている時がある。

 基本的に大きな町では見かけるが、このような小さな町では滅多に見かけない。


 この町は余程外部の者の侵入で、迷惑な目にでもあっていたのだろう。

 屈強な男2人が、出入り口にて大きく胸を張って槍を持ちながら、勇ましく立っている。


「そこの者、止まりなさい。身分を証明する物は何かあるか?」


 門を通ろうとした際、やはり門番に止められてしまった。

 さてどうしたものか。俺が今持っているもので身分を証明できるものは、冒険者カードのみだ。


 当然犯罪歴などの記載がない信頼の厚いカードではあるのでだが、もしも俺が既に死んだ事にされているのなら、俺は死んだものの冒険者カードを不正に使用したものとして、この場で捕えられるかもしれない。


「どうした?早く出したまえ」


 男2人が不審がって俺に近づいてくる。

 仕方ない。

 俺はそっと冒険者カードを取り出して、相手に見せた。


 相手はそれを奪うとようにして俺の手から取り上げて、睨むように確認する。

 

 そして少しして、俺の手にそっと返してきた。


「問題ない。通っていいぞ」

「あー……ありがとう」


 俺は既に無くなった筈の鼓動が跳ね上がるような感覚に至っていた。

 良かった。何とかなったみたいだ。


 町に入って俺は、早速冒険者組合を探し始めた。

 冒険者組合が管理する建物を探すのに最適なのは、屋根を確認することだと、昔ギルドマスターに教えられた事があった。


 冒険者組合の長は、何故か高い屋根を好んでいるらしく、自分たちが立てる建物全てを屋根の高いものにしたそうだ。

 栄えている町でない限り、屋根の高い建物は中々見ることがない為、見分けがつきやすいそうだ。


 すると俺の視界の先に、屋根の高さがずば抜けている建物が見えた。

 間違いない。あれが冒険者組合だろう。


 俺はそこを目指して、いつもの歩く速さと変わらない速度で進む。

 急ぐ気持ちもあるが目立つ行動は避けたい為、走りもゆっくりと歩くこともしなかった。


 到着して看板を確認してみると、冒険者組合が管理してある紋章が描かれてあった。どうやら狙いは当たっていたみたいだ。


 看板を詳しく確認してみる限り、ここは主に依頼書の作成や申請などを行っている場所のようだが、果たして身体検査までは受け付けているのだろうか。

 俺は一呼吸大きく吸った後、扉を開いた。


 中は人が少ないわけではないのにとても静かで、冒険者が集まる場所としては、珍しい状況だと言える。


「いらっしゃいませ!!ここのご利用は、はじめてでしょうか?」

「あ、あーそうだ。身体調査をしてほしいんだが可能だろうか?……近頃していなかったのでな、確認をしたいんだ」

「勿論可能ですよ!!では水晶をご用意致しますので、ここで少々お待ちください!!」


 店に入って直ぐ、元気な受付係がこちらにやってきて、用件を聞くとさっさと身体検査用の水晶を取りに行った。


 いつもの俺なら急かされるのは好きでない為、あまり良くない印象を得ていただろうが、今はとても助かっている。

 既に周りの人たちは、ボロボロのローブで身を隠している俺を不審がっている。

 長居はしたくない。


「お待たせしました!!早速お調べさせていただきますので、お手の方を翳していただいてもよろしいですか!?」


 俺は固唾を飲んで、そっと水晶に手を翳す。


「あーお客様、その手袋は取っていただきたいです…水晶が上手く反応していませんので……」


 申し訳なさそうに受付の方はそのように言ってきた。

 だが外すわけにはいかない。なんせ手袋を外せば骨の姿が丸見えになってしまうからだ。

 申し訳ないと思いながらも、俺は引き続き手袋をつけたまま手を翳し続ける。


「あのーお客様…」


 相手が再び俺に声をかけようとしたところで、水晶はパッと光を放った。


「良かった…反応したな」


 どうやら手袋をしていながらも、反応させる事に成功したみたいだ。

 馬鹿みたい近い距離まで手を近づけた甲斐があったというものだ。


「ありがとうございます!!では早速ご確認致しますね!!…えーと」


 すると受付の方はじっと水晶玉を虫眼鏡を使って確認し始めた。

 身体検査とは、水晶に現れた微細な反応を観察しながら検査するのだ。

 俺や一般の方では到底できない技術の為、水晶が見えていても、相手が答えてくれるまでどのような反応が出ているのかはわからない。

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