第七話 チーム
「今日も今日とて殴るぞ〜」
そんな物騒なことを言いながらログインする。
はじめは試しに買ったこのゲームだがすっかりハマってしまった。
〔BreakActionDuelへようこそ。〕
いつものメッセージが現れアップデートで追加されたロビーに移動する。
そこにフレンドとなった銀河(略)が現れる。
「お、風見!ちょうどよかった。話があるんだよ」
「話?」
「おう。今度のイベントのことだよ。」
イベント…あのアプデで自分に対して『ブースト』が使えなくなってちょっと落ち込んだことくらいしか気にしてなかったが、そういえばそんなのあったな
「おう完全に忘れてた顔だな」
「ちょっとステの見直しに集中してて…」
正直なんかあのステ振りは違うと思ってるんだよな。
もっとメリハリをつけたステータスに出来ないかずっと考えている。
「じゃあ俺も手伝ってやるから今度のイベントのチームのとこ一緒に出てくれよ」
「チーム?」
「おう。個人のバトロワとトナメ、そんでチームのトナメとバトロワだよ。」
なるほど。個人はあとで申請するとして…
「まぁ、チームならいいよ」
「マジで!?やったぜ!」
「ところで残りのもう一人って誰なんだ?」
「ん?あぁ、BOMBだよ」
あの人も弱体化食らったのかな…
「さて、チームも決まったところでトレーニング行くか」
「そういや複数人で入れる様になったんだっけ?」
「そうそう。フレ戦も実装されたからイクゾー!」
ところでなんでランクマだけ後回しなんだろうか。
そう思いながらトレーニングモードにワープする。
「ところで、どういうことがしたいんだ?」
来てそうそう投げかけられる質問。
ただこれに関しては決まっている。
「跳躍はそのままにもっと機動力を高めたいんだよ」
「なら敏捷上げれば解決じゃねぇの?」
まぁ、そうなるな。
「ただ多少の攻撃もほしいしそうなると気持ち程度しか上げられないんだよね」
「いや、その速度の攻撃なら攻撃に振らなくても十分だろ」
「確かに」
ダメージは速度も乗るんだった…完全に忘れてた。
「そうと決まればステ振りを変え…」
「銀河?どうした?」
「加速魔法のポイントボーナス1段階目ってどんなのが追加されるんだ?」
「…試すか」
「『超加速魔法・ハイ・スピードブレイカー』」
「あぁ、これだな。」
「というか使いこなせるのお前くらいだろ」
決まった。
HP 500(0)
攻撃 50(0)
防御 30(0)
魔力 150(50、ポイントボーナス)
敏捷 30(0)
跳躍 70(50、ポイントボーナス)
「さて、と。模擬戦と洒落込むか。」
「今回は俺が勝つぜ?」
〔フレンドマッチを開始します。〕
〔対戦相手:銀河最強俺ソード〕
〔ステージ:草原〕
READY、
FIGHT。
調整でコンボを壊すのはあまり好きじゃないですがこれは余程のイカレだと思ったので
(お前が作ったんやろがい!)