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第41話

 そろそろ暑くなってきて夏が来たんだと思う。野菜などもいろいろ美味しそうな実を付けてきているし少し落ち着いて来たのかイチカ達が狩るカエルの数が減ってきた。

「主様、トマトと大根がそろそろ美味しそうに成長してますよ」

「そう言うのもわかるってすごいな」

 ラウネラは畑付近でいつものんびりしているがこうして収穫時期の野菜を教えてくれるおかげで美味しく食べれている。そしてラウネラ自信もこの前のは移動形態だったらしく今は下半身が巨大な赤い花に包まれてまさに一凛の花という姿へと変わっていた、家なども必要なくここの環境に住ませてくれればいいとは言っていたが姿がこうも変わるとはちょっと面白い。

「あ、主様~」

「セナ、どうしたの?」

「イツホシさんとムツホシさんが帰ってきました」

「あ、今行くよ」

 イツホシさんとムツホシさんはしばらくここを離れていた、聞くと森に居る仲間を探して勧誘しに行ってくれていたらしい。とりあえず帰ってきた二匹を歓迎しなければ。

「イツホシさん、ムツホシさんおかえり! 成果は……すごいなこれ」

 帰ってきた蜘蛛さんズに会いに行くと蜘蛛以外の虫、甲虫系かな? がめっちゃいた。しかもデカい……ちょっと怖いレベルでデカかった。

「ここに居る虫たちは全員居住希望でいいの?」

 聞くとイツホシさんが前足で丸を作って肯定してみせた。予想はしてたけど全員昆虫系のようだ。

「ちなみに意思疎通はできる?」

 再び前足で丸を作って肯定してくれた。意思疎通できるなら大丈夫かな?

「わお……」

 困った時のマリーさんいらっしゃいませ! どういう子達か説明してください!

「すご、実物が見れるなんて奇跡みたい……」

「そんなに?」

「人前になんてまず出てきてくれない幻の存在よ」

 なぜ希少種がこんなにも集まってくるのか、そんなに住み心地いいのかな?

「順番に説明するわね、まずこっちから」

 そういうとイツホシさんの隣に居た黒い頭が平べったくのこぎりのようなギザギザがある甲虫を指差す。

「この子はオニキスクリーナースカラベ、その甲殻が頑丈で剣や槍を弾くほどの強度を誇る生物」

 まって、スカラベ? スカラベってあれでしょ……フンコロガシじゃん!!

「肉食傾向が強いけど、主食はその……」

「あ、わかったから言わなくて大丈夫よ」

 言いよどんで恥ずかしがってるマリーの肩に手を置いてみせた。流石に女性に主食はうんちです、なんて言わせられないよなぁ。

「食べ物には困らないと思うから気に入ってくれたら嬉しいよ」

 スカラベ達は前足を片方あげて見せた。了解という意味だと思う。てかホントに言葉理解してる……

「次ね、こっちはヘラクスカブテリオン。鋭く立派な角と圧倒的なパワーが特徴で」

 はい、名前的にも察しております。巨大なヘラクレスオオカブトです、超立派! 男の子なら見たら絶対興奮するかっこよさ!

「主食は蜜とか?」

「蜜とかも好きだけど果物系が好きかな?」

 前足をあげて肯定している。これは果物の生産増やさなければ……見た感じオスメスのペアな気がする。

「で、こっちがタランドゥススタッグ強靭な顎が特徴でそのパワーは巨木がへし折れるほどとか」

 昔ゲームセンターにあった昆虫で戦くカードゲームで見たことがある。巨大タランドゥスツヤクワガタだ初めて当たった金カードで思い出深い……

「君たちも蜜や果物でいいのかな?」

 肯定している、大丈夫らしい。

「後はイツホシさんの上に乗ってる子だけど、ジャイアントハニービーのクィーンかな?」

「てことは蜂蜜集めてくれるの?」

「うん、多分巣分けして独り立ちしたクィーンでこれから群れをつくるんだと思う」

 前足をあげた、合ってるらしい。てかなんとなく意思疎通の仕方がわかってきた気がする。

「じゃあ皆、今日からよろしく頼むね!」

 全員が前足をあげて了解と合図する。なんかすごい昆虫軍団ができた気がする……

「まずは蜂さんの小屋作りかなぁ、セナ設計お願いしていい?」

「はい! とりあえず木材集めお願いしますね」

「了解」

 話しを聞いていた昆虫達は自分達の適正に合わせて仕事を手伝い始めてくれた。個体数的にはスカラベさんが三匹、ヘラクレスが二ペア四匹、タランドゥスも二ペア四匹、女王バチ一匹という感じで普通に昆虫の人口? がすごく増えてきた感じがすごい。

「そういえばリュクス」

「はい、なんでしょう?」

「妖精達も蜜とか集めるじゃん? 蜂と干渉しちゃわない?」

「あ、そこは大丈夫かと。好みの花なども違いますしむしろ協力関係になれると思います」

「よかった、じゃあそっちはそっちで仲良くしてね」

「はい!」

 妖精との仲も大丈夫そうだし、蜂蜜も期待できるのは楽しみだなぁ。ちなみにアラクネであるクーネリアとティターニアのリュクスは虫たちの言葉など意思もある程度理解できるらしいので今後通訳をお願いすることになった。

「あ、樹液の出る木とかも持ってきた方がいいのかな?」

「そうですね、カブテリオスさんやスタッグさん達は樹液も欲しいかもしれませんね」

「いい感じの木探さなきゃなぁ」

 地球だとクヌギとかだった気がするけど、似たような木あるかな? てか、ヘラクレスやタランドゥスも同じでいいのかな? 今度探索行った時に探してみよう。

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