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アメルア軍

フォレストパークは世界の負を覆い隠す。

ロロアはガイアコアが奪われた裸の大地で、地を覆い隠すほどのアメルア軍と行動を共にする。

しかし軍隊は、身勝手な私欲で動かされているに過ぎなかった。

(よぉーし!出撃だ!!行くぞバカ共!!)

(いけいけ!出発だ!!)

(イェア!!バグズ共をぶっ殺そうぜ!!!!)


下の通りでアメルア軍の随伴歩兵がヘラクレスの背中に乗り、乱暴に装甲を叩いて発進する。

ヘラクレス5両の他、兵士を乗せた装甲車が7両、その周りを随伴歩兵であるバトルメカニロボが進む。


シード曰く、私達の出撃は2波目らしく先陣の部隊の戦力が低下した時の戦力らしい。

そんなの無視して私は行きたかったのだけど・・法律に反する行為であり例外は許されない事なんだとシードに言われた。


私は窓を開けて階下の兵士達に呼びかけた。

「私達の活躍をとっておいてよー!!!!」


(ははははは・・!!)

(残念だなお嬢ちゃん!お前の出番はないぞ!!)

(そこで見ているんだな!!)


兵士達が笑いながら手を振り、バトルメカニロボがライフルを掲げて応える。


私はリンゴを齧ると隊列が見えなくなるまで手を振った。


シード:「ロロア、ライフルの手入れを怠るな。支給品にあったろ?」

「はーい。よっこいしょ」


私は窓枠から降りると、ソファーの下に置いたライフルを取り出した。

アモンはライフルの手入れを終えて靴を磨き、マイキーもライフルの先端のレンズを外して息をかけて磨いていた。


アモン:「ロロアのライフルは酷く壊れているが、わざとやったのかい?」

「うん。地下の駐車場で取り回し難かったからバレル部分を切っちゃった。それだけじゃないよ?ジェネータの解放をいっぱいにして威力を高めてるの。本当だったらジェネレータを二重装填したいけどね」


マイキー:「そんな事したら、反動が強くて肩がバカにならないか?」

「ふふん。人間ならね。私はアステロイドだからクッションで十分!テープでグリップも巻いてるし戦いやすくしてるから!」

私は得意げにスパークライフルを構えた。


引き金を引くと カチン! と言う金属音がする。

シードは煙草に火を点けると灰皿に立て、見せてみろと私のライフルを持った。


シード:「ふむ・・ロロア」

「なぁに??シードも改造する??今ならタダでやってあげるよ?」


シード:「いや。ロロア、このシリンダーのかたつきも君の改造か?」

「え??」


シードはライフルのジェネレータを装填する6連のシリンダーを指差した。

見ると、中心部の軸が小さくズレていてジェネレータが少しだけ見えてしまってる。

照射した時に少しだけ眩しかったのはその為だったのか。


シード:「度重なる無茶で金属が悲鳴をあげたんだな。ロロア、よく聞けよ?

前に俺の所にいた兵士は、スパークライフルは修理せずに新しく買い換える男だった。

ある日、俺らの小隊はザムジャの軍用鉄道の警備を任されていたんだ。

巨大な装甲列車に乗って果てしない大陸を渡るんだが、その日も何て事のない朝だった。

ヒュルルッ!ドカン!って。

俺らの真横をジャイアントモアの弾頭が炸裂したんだよ。

何の前触れもなく」


「それで?」


シード:「完全な不意打ちだった。バトルメカニロボが吹っ飛んで、俺らの部隊ががバラバラになったんだ。

味方の肉片やパーツが飛び散り、悲鳴をあげる兵士もいた。

敵が乗り込んで来て、俺らは転がりながら応戦した。

戦友が自分の近くに突撃してきた敵を捕捉し、そして引き金を引いた時、錆びたシリンダーが回らなかったんだ。

敵は驚きながらも戦友の首を刎ね、スパークピストルでもう1人を殺した。

俺は叫びながらライフルで撃ち、2人の味方の仇をとった・・」


「・・・・」

私は下を向いた。


シード:「ロロアよ。メンテナンスを怠ると、救えたはずの命、繋がる筈の自分の命を無駄にする可能性がある。たった数分の日々のメンテナンスがだ・・。覚えておけよ??」


「はーい」


シード:「分かったなら新しいスパークライフルをAIに注文すると良い。ロロアは固定より折りたたみストック向きだ。バレルも短くしてもらうと良い」

「わかったわ」


シード:「それにロロア・・」

「なに??まだ何かあるの??」


シード:「いや、なんでもない・・。AIのいる場所を共有しておいた」

「ありがとう・・!さっそく行ってくるわ!」


シード:「サイフォノイスに気をつけろよ!下手に刺激をせずに通報するんだ。いいな?」

「わかってる!シードは大きくなった私のママね」


シード:「ん?どう言う事だ?」


私はシードに手を振ると、さっそくAIの居る本部を目指した。




───────


昼下がりのキャンプの兵士達の行動は様々だった。

缶を置いただけの射撃練習場で腕を試す者、筋トレをする者、よく分からない物を蒸留する者。

祈る者もいれば、カウンセリングロボに慰められている人もいた。


AIのいる場所は、町の更地に個別に建てられた六角柱の無機質な建物で、その横にはバリアータワーと言うバリアーを生成するタワー型メカニロボが静かに正座していた。


施設の端末が私を感知して光る。

「認証ヲ、オ願イシマス」

「ロロア・フローラウス・メリアスです」


「認証シマシタ。ヨウコソ、ロロア」

ドアが開き、ハルミオ小学校の体育館で見たような小さな粒が部屋の内部を作る。


部屋は、私を確認すると大理石調の部屋に構築され。

綺麗な木製の長机に、より高度にホログラム化されたデニムにTシャツを着た男性が出現した。

なぜ旧時代の服を着ているのかは分からないけど、これがアメルア式のやり方らしい。

仮想空間の窓の外は青々とした草原が広がっていた。


「ようこそロロア・フローラウス・メリアス。私はアメルア軍高度軍事AIの『ジャック』だ」

「よろしくお願いしますジャック」


ジャックが大袈裟に歓迎し、握手を求めるので私も手を握った。



「スパークライフルの調整をお願いに来ました」


「あ、あぁ。うん。やっておくよ。むしろ新しいのにしてあげる」

ジャックは、わざとらしくコケると奥のクローゼットからスパークライフルを取り出した。


私は椅子に座ったままライフルを構えて使い心地を試す。

ジャックはそれを見ながら奥のクローゼットからクリスタルの水筒を取り出すと、グラスに注いで呑み始めた。



「シードから聞いたカスタムだ。折り畳みストックはワンプッシュで可能だし。バレルも切り詰めて取り回しが効くようにしてある。シリンダーは素早い交換が出来るように横から空のジェネレータが排出できるようになってるし、手動で横から装填も可能だ」

「…ありがとうございます」


「シードに叱られたのが効いているのかい??」

「・・・さすが軍事AI。なんでもお見通しね」


「わかるさ・・伊達に軍事AIとしてアメルア軍を率いてはいないからね。ロロア、君の入隊の目的はメルヴィアの平和維持だったね」

「はい・・」


「本当はフォレストマンを倒しに来た・・そうだね??」

「・・うん。テリンコさんに言われて・・アメルア軍の兵士にヤタガラス隊の情報を聞くようにって・・あっ!喋っちゃった!」

私は思わず口を押さえた。

その拍子にライフルを落としてしまい派手な音が部屋にこだました。

ライフルとシードとの会話で頭がグチャグチャになって、ジャックにポロリと喋ってしまったのだ!


「・・・・!」

ジャックが驚いた顔をして固まる。

そして私の驚いた顔をして、ふきだした。


「ははははは!君は我が軍に入隊して…ははは!ヤタガラス隊の情報を…ははははは!

それからどうするつもりだと言うのかね?」


「ヤタガラス隊と合流してフォレストマンの居場所を聞いた後、私が倒す作戦だったの。あなた方より先に倒して、あなた方のパフォーマンスでメルヴィアが主民主義に傾いてアルムシュアの戦いと言う馬鹿げた大戦に皆が行かないように」

「なるほど…」


「あなた方アメルアが欲しいのは、ただの戦闘してくれる道具なんでしょ?

こうやって、コーディアスからマイキーや、どこからかシードを連れてきて兵士に仕立てあげて、結局はアメルアの上の人が美味しい思いをする。

利益を隠す為に正義ぶって、こうやって報酬で釣って

兵士達を鼓舞しているんでしょ??」


「ふふふ。それは“ごあいさつ”だな。君達メルヴィアの民はそんな事を思って居るのかね??それとも君個人の意見かね?」

「・・それは・・」


「それは?」

「私が数々の戦いで感じてきた総合的な意見よ」


「流石、ブルーシグナルズ(共民主義)のアステロイドだ」

「それはパパの侮辱!?だとしたら許さないよ?」



私の手が電撃を帯びた。

ジャックは両手を挙げてすっかり降参する。


「戦闘用アステロイドだけあって物騒だね。しかし、プログラムにしては説明し難いカイン・メリアスに対しての尊敬と、嫌悪感を持ち合わせている。まるで“反抗期の娘”のように」

「だって私のパパだし、私は私だもん。それ以外に何か問題はあるの?」


「賛成だ。君の勝ちだよロロア」

「・・・・」


ジャックはどこか私を見下すように両手を挙げると、椅子に座った。

そして足組みをして私に話しかけた。


「ロロア、一つ言っておくが君は色々な誤解をしているよ。まず、アメルアは兵士になる事を強制はしていない。兵士になる事で住民権を交付し、様々な処遇の人間に可能性を与えているんだ。

この国には死刑は無いし、その代わり兵士として国に貢献することで報酬と社会的な可能性を得ることが出来るんだ。

それは君だって同じさ。

君が武勲に優れ、バグズを倒せばそれだけアメルアに貢献した事に繋がるんだ。

アメルアは可能性に対してはクレジットも惜しまないし、国籍や思想や思惑で評価したり天秤にかけたりはしない。

チャンスは誰しも平等に与えるし、努力する者にはきちんと評価するんだ。それは胸に留めておいて欲しい」


「ありがとう、それは評価してあげる。あなた方の素晴らしい医療技術のお陰でシードは記憶が曖昧になったと言ってるけどね」

「それは想定の範囲外だよロロア。我々は一兵卒の記憶には干渉しないし、命を繋ぐ使命と責任はあるんだ。・・だけれど・・1つの可能性として、もしかしたら”記憶洗浄”を受けているんじゃないか?」


「記憶洗浄??」

「重犯罪に課される罰さ。想像を絶する苦痛を与えた後、産まれてから現在の記憶を完全に削除するんだ」


「シードがそんな極悪人な訳ないでしょ。もう、戻るわ」

「あぁ。もしも希望とあらばシードを調べるが?」


「・・・」

私はジャックを見た。

ジャックはウィンクしながら指をさす。


「お願い」

「ふふふ。それは私的な好奇心かね?」


私は少しムッとして言った。

「アメルアの兵士達が何で命を捧げてまで住人になりたがるか調べる為よ!」

「ま、楽しみにしていてくれ」




話を終えて扉を開けると、驚いた顔のマイキーが居た。

鼻息を荒くしながら出てきた矢先、突然のマイキーに息を吐いていたのか吸っていたのかわからなくなる。


「大丈夫か?ロロア」

「ん!うん。心配して待ってくれたの?」


「いや、まぁ。物騒だからな」

「ありがと・・落ち着いた」


「大丈夫かよ?」


私はマイキーと一緒に荒廃した町を歩く。

少し離れると、試し撃ちなど団体行動する兵士達はいなくなり、どこかみすぼらしく、やさぐれた兵士達が多かった。

あそこの兵士達がドラム缶に何かを焚べて燃やしている。

焚べるごとに青い火花が散り、疲れ切った兵士の顔を照らしている。


「・・あれは何を燃やしているの??」


「ライトニウムだよ巨大なメカニロボの3番外骨格を形成しているんだ。熱伝導率が高くてよく燃えるんだよ」

「ふーん」


「夜は尋常じゃないくらい冷え込むからな下級兵士の貴重な熱源さ」


あそこのみすぼらしい兵士は、街から集めた車の部品を何かしているようだ。

私がマイキーにあの人たちは何か聞こうとしたら沈黙を破って話しかけてきた。


「ジャックとどんな話をしたんだ??」

「え?うーんと。新しくカスタムされた武器の話。ほら、ライフル貰ったよ?」

「なるほど。君がなぜ志願兵になったかとか、ホワイトスペクターではどうしていたか聞かれなかったのか?」


「・・びっくりするくらい何も聞かれなかったよ。それどころか、私が一方的にアメルアの悪口を言っちゃった」

「ふむ」


「私が極秘裏にヤタガラス隊の調査をしてるって事を口を滑らせて言っちゃって、そしたら笑われたの。

で、フォレストマンを倒す話もしたわ。マイキーの話もしちゃった」

「なるほどね」


「ジャックは寛大なのね。・・貴方も、そこはなんで俺の話をしたんだ?って驚いたり根掘り葉掘り聞かないの?」

「どう思われたって関係ないさ。

ジャックやアメルアを快く思わない奴もザラにいるし、目的が何であれ戦闘に参加してくれりゃそれでいいと思ってるのさ。

俺も思ってる。だから自分が何と言われようと気にしない」


「ふーん」

「でも、ジャックも故意に作戦の進行を妨げる奴には重いペナルティを課すから用心しろよ?・・あ、そうだ」


マイキーはメインストリートに張られた下級兵士達のテントを抜けると、商業施設があったであろう裏路地の区域に入った。

そこにも兵士達は居るのだが、装備は汚く履き古し、

片足や腕の無い兵士も居た。

中には動かない兵士も居て、向こう側の健全な兵士達の競う声が余計に彼らを惨めにしていた。



そして固く閉ざされたシャッターには

『メルヴィアなんてクソくらえ!!』と赤いスプレーで落書きされ、ショーウィンドウには醜くデフォルメされたミュラー大統領が、吊り下げられたロボットを叩いている巨大な絵がスプレーで描かれていた。

・・これはフォレストパークの住人が描いたのだろうか?


「・・これは誰が描いたの?」

「あ?さぁな。ここの住人か、さっき居たアルダンス(※コーディアスの言葉で役に立たない者)じゃないか?・・それより買い物しようぜ??おりゃっ」


マイキーがガラスに突っ伏したZMを踏むと、そのままコンビニの店内に侵入した。



「こんな事していいの??」

「バグズは物を食わないし腐るよりマシだろ?シード達の分も持って帰ってやろうぜ??」


マイキーは躊躇う事なく買い物カゴを引ったくると、商品棚の物色を始めた。

「ちぇっ、殆ど持ち去られていやがる」


棚には箱に入った食品が並んで居るのだが、すでに誰かが持ち去り、スナックの入った箱を乱暴に振って中身を確かめるとダイレクトに口に付けて食べ始めた。


「万引きにならない??」

「ペッペッ。警報装置が破壊されてるから大丈夫だよ」


私は窓際の本棚にある成人作品のDLコンテンツが表示されているコーナーを見ないように歩くと、プリティアの情報が描かれた表示が目に止まった。

そして本棚からDLコンテンツの見出しのカードを取って眺める。

どうやら今年やる新シリーズのようだ。


「なんだロロア、そんなの観てるのか??」

「ん??・・うん。新しいプリティアが放送されるんだね」


「そりゃあ人気なんだからやるだろ?」

「メルヴィアはアニメの続編が作られるほど余裕はあるんだね」


「いい事だろそりゃ」

「・・うん。•・・私はホワイトスペクターを攻略しに行った時から、メルヴィアの情報を入れないようにしているの。

それは、ハルミオ小学校や街がどうなっているのか知るのが怖いと言うのと・・メリル達にもしもの事があった場合・・私が私でいられるか不安だから」


「もしもメルヴィアが思った以上に損害が無かったら戻るのか??」

「でも、ZM達が私達にした事を許す訳にはいかないし。アメルアのパフォーマンスにメルヴィアが踊らさるのを阻止したいの。民衆って私が想像するより遥かに馬鹿だから…」


「だとしたら、市民権に釣られて戦う俺も馬鹿と言う事になるな」

「そうだね」


マイキーが未開封のピーナツバターの瓶を開けると人差し指と中指で掬って食べ始めた。


「マイキー?はしたないわ」

「いいだろ?誰も見ちゃいないよ。ロロアもやるか?」


「・・うん」

私も好奇心に負けてピーナツバターを指で掬って口にする。


「美味しい!」

「気に入ったならロロアにやるよ」


バシュン・・!!


と言うスパークピストルの音がして、数人の軍靴の駆ける音がした。

私がハッと顔を上げるも、マイキーは気にもせず商品棚を物色して、湿気ってしまったデンプン形成パンをカゴに入れた。


「下級兵士が自分を賭けて死んだんだろう。

・・シードにパーティーメンバーとして声をかけられる前は、こうやってずっと食べ物や死んだ味方の装備を漁ってたんだ。たいした活躍もしていないから支給品は少ないし、かと言って装備も新しくできないから戦場で活躍できないとそれだけクレジットが減らされる。まして怪我でもしてみろ?怪我の治療費、食費、維持費に使って、やがて何の為に戦っているのか分からなくなる。

一攫千金、新たなる生活の再出発、家族を養う為。兵士達はハイリスクで無謀な作戦に参加するしか方法がなくなるんだ」

「逃げる事はできないの?」


「督戦隊が居る。作戦中に一定の距離を離れると奴らから追われる事になる」


私は聴覚センサーを研ぎ澄まして辺りの音を感知する。

「そんな四六時中監視はしてないさ。さぁ、買い物を続けようぜ?飲み物が欲しい。戦場では真水や飲み物が凄く貴重なんだ。ここに盗みに来た奴も飲み物を中心に持ち去ったらしい…無いなクソ」

「めぼしい物はないようね」


「自動販売機を探そう」


マイキーはそう言うと買い物カゴを持って外へ出た。

一瞬ヒヤッとしたけど、特に警報装置は鳴らず。

今度は近くの自動販売機を物色していた。

私達が来ると美味しそうな炭酸の映像が自動販売機を映し、さまざまな商品が表示された。


「ロロア、飲みたい物あるか?」

「奢ってくれるの?じゃあ、うーんと。でも、クレジットあるの??」


「気にしなくていい。俺のような底辺はクレジット無しで何でも買えるんだ。見てな」

マイキーが足を上げると、盛大な前蹴りを自動販売機にお見舞いした。


自動販売機は不自然な衝撃を感知して赤い表示になると、苦しむように青い表示になってフリーズして数本の飲み物を受け取り口から漏らした。


「ホラ、元気ハツラツ!」

「あ・・ありがとう」


「シードん所帰ろうぜ??」


マイキーは笑うと先に歩き出した。


道には頭を撃ち抜かれた兵士がこちらを見ながら倒れていた。

装備のポケットは無惨にも全て開け放たれ、潤いが残る瞳にはマイキーの姿が写っていた。



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