世界観・設定(兵器・乗り物等)
ここでの紹介は、本編に登場する全ての物を網羅するものではありません。本編後書きで説明していても、ここには載っていない場合があります。
また、本編後書きと文章が一部変わっていたりしますが、表現が変わっただけで、意味する事はほぼ同じです。
ネタバレ注意!
2019.11.03 AMのペットネームを追記
2019.11.04 【ウルフパック】を追記
2019.12.14 【AMの武装】【ト・ルータス装甲車】【ペドラー】を追記
2021.09.20 【高高度プラットフォーム】を追記
────《戦略兵器》────
敵国の産業や軍事・放送・公共施設などを大規模に攻撃し、経済基盤や国家活動に致命的なダメージをあたえることによって、敵国の戦争継続能力を失わせることを目的とした兵器。
各陣営が、それぞれの抑止力として開発を進めていた。これらの存在により、崩壊後は文明が衰退することとなった。
【ルシファー】
連合により試作された、世界初の戦闘衛星。MIRV化された核弾頭を搭載しており、軌道上からの核攻撃が可能だった。軌道上からの核攻撃は、弾道ミサイルとは異なりブーストフェイズ(打ち上げ段階)が存在しない為、迎撃される可能性が非常に低く、迎撃は非常に難しいとされた。
また世論の強い反発を受けて、後継となった“セラフィム”には核弾頭は搭載されていない。
6枚の稼働翼と、6枚の固定翼の計12枚の翼を持つ。稼働翼により姿勢制御を行い、固定翼にソーラーパネルや、防衛用のレーザー兵器やミサイルを多数搭載していた。他にもレールガン、大出力ビーム砲を搭載し、次世代の戦略兵器としてデビューを果たした。
しかし、一つの衛星に多くの機能を詰め込み過ぎた結果、機体が大型化し、調達費が高騰した為に、後にそれぞれの機能を分割した“セラフィム”が開発された。
唯一の核搭載衛星として、主に連合の仮想敵である同盟……特にローレンシア上空に配備されていたが、最終戦争時に同盟軍の対衛星ミサイルの飽和攻撃により撃墜された。
【セラフィム】
連合が保有していた戦闘衛星群の総称。表向きには、偵察や防空、発電を目的としていたが、その実態は、大出力ビーム兵器やレールガン、防衛用レーザー兵器、ミサイル等を搭載した戦略兵器である。複数機で常に世界中の空をカバーすることで、時・場所・地形を問わない即時戦略攻撃を可能としていた。
“ルシファー”での経験から、役割を分割した各衛星の兵器を使い分けることで、戦略性を増し、コストダウンを図っている。
それぞれ共通した構造として、高性能ソーラーパネルを搭載した6枚の稼働翼を持ち、姿勢制御装置の他、自身の防衛用のレーザー兵器やミサイルを機体に搭載している。
崩壊後の世界でも、大半が稼働状態にあり、未だに世界を見下ろし続けている。
●ミカエル
セラフィムを構成する、人工衛星の形式の一つ。
レールガンを搭載し、地上に向けて攻撃が可能だった。攻撃地点に、クレーターが出来る程の威力がある。堅固な地下バンカーをも攻撃する事ができ、主に戦略攻撃用として位置付けられていた。
レールガン発射時は、姿勢制御の為に稼働翼が激しく動き、反作用相殺の為に、砲後部から収束した爆風を噴射する。
●ガブリエル
セラフィムを構成する、人工衛星の形式の一つ。
大気圏突入ミサイルや、戦術コンテナ(通常爆弾などの兵器を、大気圏突入させる為のカプセル型コンテナで、目標上空まで誘導し、コンテナ内の兵器を投下する)を搭載している。また、後述する“AM-U1”といった兵器も、ガブリエルに搭載されていた。
●ラファエル
セラフィムを構成する、人工衛星の形式の一つ。
防衛・支援用の衛星であり、レーザーやミサイルなどで、地上から発射された弾道ミサイルなどを撃ち落とす役割を持つ。また、他の衛星に飛来する異物やゴミの除去も担っている。
一応、地上に向けてレーザーによる戦術攻撃も可能ではあるが、出力が低い為、雲などの気象の影響を受け易く、あまり使用される事はなかった。
この衛星のおかげで、連合加盟国は、最終戦争時のダメージが比較的小さく済んだ。
●ウリエル
セラフィムを構成する、人工衛星のタイプの一つ。
大出力のビーム砲を搭載しており、地上に向けて精密な攻撃が可能だった。特徴的なのは、照射の絞りや出力を調整する事で、戦術・戦略攻撃どちらにも使用出来る事で、対施設目的の大規模な攻撃から、対兵器目的の小規模な攻撃までと、汎用性が高かった。
ラファエルとは違い、大出力のエネルギーを照射する為、雲があっても即座に蒸発・霧散させてしまうので、気象による影響はあまり無い。
【ヴォジャノーイ級戦略潜水艦】
同盟陣営の戦略兵器。連合の戦闘衛星群、セラフィムに対抗する為に作られた超大型潜水艦。アーセナルシップとして潜水艦発射弾道ミサイルの他、巡航ミサイル、対空ミサイルなど各種ミサイルを搭載し、それらを潜航中に発射する水中発射能力を備えている。他にも、レールガンやビーム砲を搭載し、その攻撃能力は非常に高い。
また、ある程度の母艦機能も有しており、浮上時に船殻を開くことで、航空機の離発着ができる。また、船体後部ドックからは、ホバークラフトも発進可能で、搭載されている戦車の揚陸を可能としている。
また、通路や部屋はかなり広く設計されており、居住性が高い設計となっている。内部には、長期の潜航に備えた娯楽設備が整っており、バーやジム、プールやスパなどが完備されていたとされる。
【N-3】
共和国の戦略兵器。意図的にグレイ・グー(自己増殖性を有するナノマシンが、周辺の原子を用い、無限に増殖することによっておきる、世界の終焉を想定した架空の事象。)を引き起こし、都市を丸々消滅させることができるとされるナノマシン兵器。
ナノマシンによる攻撃は、非常に発見が難しい性質がある。その為、他の陣営と中立的な立場にある共和国が、他の陣営に気付かれない攻撃手段を模索した結果生み出された。攻撃時は、工作員や外交官などにより、ナノマシンの封入されたスーツケース型カプセルを起動することで行われる。
グレイ・グーの範囲を限定する為に、ナノマシンには自壊機能が付与されていた。
【APX-b8651】
共和国の戦略兵器。ウイルスを用いた生物兵器とされ、感染した細胞のDNAをランダムに書き換え、感染した生物の生存を困難とする死のウイルスとされる。感染経路は、空気感染。
感染後、体細胞のDNAの変質に伴う多臓器不全を引き起こし、死に至る。発症時の致死率は99.99%で、危険性が非常に高い。未完成品で、自国民を巻き込む危険性から、研究は中止されていたが、このウイルスの主任研究員が、最終戦争の影響で精神を病み、世界に解き放ってしまった。
ウイルスの対処法が解明し、逆転写酵素阻害系の薬理作用を持つ抗ウイルス薬が有効だと判明した時には、既に世界は崩壊していた。
元々、自然界に存在する感染力が殆ど無いウイルスを改造したものであり、これにより核攻撃を生き延びた人間も、被害に遭ったと考えられている。
動物にも影響を与え、崩壊後、ミュータントなどが生まれた原因の一つとなった。
現在では、元となったウイルスに自然淘汰された結果、自然界に殆ど残存していない。
────《崩壊前の兵器・乗り物》────
崩壊前の戦術兵器や、ロボットなどの遺物。崩壊後の世界においては、オーバーテクノロジーになる為、新たに同じ物を作ることは出来ない。
大半が最終戦争と、経年劣化により失われているが、一部の物は保存状態が良かったり、レストアを施されて現役である物もある。
崩壊後の世界では、対抗できる手段に乏しかったり、兵器の戦闘力が高いので、敵に回せば恐ろしい脅威となると共に、味方であれば敵への牽制と抑止力になる。
【テトラローダー】
軍用の警備ロボット。4本の脚を持ち、足先の球体状のローラーで平面移動する駆動方式を採用している。尚、段差などは脚を駆使して移動する。
外部電源方式を採用しており、ドラム缶のようなずんぐりとした上半身に、人工衛星からの電力を受信する受信機が組み込まれている。その為、駆動時間は実質無限である。
頭部はセンサーの役割を果たし、胴体から生えた2本の腕には機関銃などの武装が内蔵されている。また、肩にあたる部分にも武装が可能。通常は暴徒鎮圧用に、旧式の迫撃砲を改造した大口径のグレネードランチャーを装備している(基本は催涙弾を使用)。
崩壊前は、連合軍のマスコットキャラ『正義のロボット テトラ君』としてイベントなどで、マントや帽子をかぶせたものが子供たちに好かれていた。因みにアニメ化もされており、全5シーズン放映される程人気があった。
崩壊後は、電脳化していない人間を、身分を認識できない「不審人物」と認識して襲ってくる為、危険視されている。ギルドによる危険度はA。出会ったら隠れ、見つかったら即刻退避することを推奨しているが、逃げられる者は殆どいない。
[全高]約2m(脚の伸展により変動)
[速度]最高80km/h(路上)
[武装]・6.8mm口径機関銃×2
・18.4mm小型滑腔砲×2
(12ゲージ用スタン弾を主に使用)
・60mmグレネードランチャー
(最大2つ、通常1つ。主に催涙弾を使用。)
※仕様により異なる。
●死都用テトラローダー●
ヴィクターが、ノア6までの安全な経路を確保する為に、死都に大量に配置したテトラローダー。
通常のテトラローダーに、セルディア中央銀行から頂戴したレーザータレットを改造した、小口径レーザー砲を搭載しているのが特徴。
テトラローダーは、衛星で発電された電力を無線送電されて動いている為、実質無限の動力源を持つ。その為、電力を動力とするレーザー砲との相性が良く、従来の機種よりパワーアップしたと言える。
[武装]・6.8mm口径機関銃×2(両腕)
・18.4mm小型滑腔砲×2(12ゲージ)
・60mmグレネードランチャー(右肩)
・小口径レーザー砲(左肩)
●秘密基地防衛用テトラローダー●
地下駐車場内という閉所での戦闘を想定して、外付けの装甲板を増設し、いざという時に敵の攻撃から守ってくれる、遮蔽物として機能するようになっている。また、肩部のグレネードランチャーを撤去して、代わりに小口径レーザー砲を2門装備した。それに伴い、コンデンサーやラジエーターを背中に増設した為、通常のテトラローダーよりもゴツい外観をしている。
[武装]・6.8mm口径機関銃×4(両腕)
・小口径レーザー砲×2(両肩)
●テトラローダー 狼旅団仕様●
狼旅団に使役されていたテトラローダー。ジャルドーという名前が付いていた。毒々しいペイントに、尖った鉄筋や端材を溶接したトゲトゲしいボディ、ドクロのような頭蓋骨を模した頭部など、どこか世紀末感漂う外観をしている。
武装は、腕部内臓の機関銃があるが、弾薬(6.8×43mm弾)が崩壊後の世界ではあまり流通していない為か、使われていない。代わりに、廃品のリーフスプリングを改造して作った、大型のマチェットを腕部マニピュレーターに握らせる事で、接近戦を可能としている。
しかし、本来テトラローダーに白兵戦機能はプログラムされて無い為、その戦力は低く、トゲトゲボディによる体当たりが主な戦法であった。
唯一まともなのは、背中に乗用ラックが取り付けられた事で、人一人が搭乗出来る事だろう。
[武装]・リーフスプリング改造特製マチェット×2
・トゲトゲボディ
●チャッピー●
ガフランク防衛戦にて、狼旅団から鹵獲したテトラローダーをノア6で改修した物。テトラローダーの兵站輸送仕様とでも言うべき代物で、ミシェルの専用機。
ボロボロになっていた機体を、ノア6でメンテナンスした結果、腕部内蔵の武装も復活した。また、7日間戦争の際にヴィクター達が交戦した、ボードンのガトリングガンを回収・修理し、それを肩にマウントしている。
全身に折り畳み式の、貨物運搬用ラックを備えている為、ある程度の輸送が可能となっている。また、騎乗用の座席を、折り畳み式の物に変更した他、剥き出しとなる搭乗員を守る為の、簡易的な防盾も展開出来る様になった。ただし、背後までは守れない事と、貫通力の高い弾は抜ける恐れがある為、戦闘時には注意が必要となる。
その他にも駆動系を改造し、脚部の球形タイヤを小径のノビータイヤに換装している。この結果、真横にスライド移動したりは出来なくなったが、不整地での走行性能が向上し、積載力も向上した。また、通常機より若干全高が高くなっている。
[武装]・6.8mm口径機関銃×2
・18.4mm小型滑腔砲×2
・5.45mmガトリングガン(左肩)
・発煙弾発射機
●チャッピー改●
モルデミール潜入作戦の際に、旧連合の秘密バンカーである“巨人の穴蔵”より回収したAIデバイスをリンクさせたテトラローダー。
基本的な構成は以前と変わっていないが、AIによる柔軟な動きが可能となり、両手のマニピュレーターを有効に活用できるようになった。その為、新たに設計された腕に換装されており、歩兵用の小火器や重火器を携行使用することが可能となっている。その代わり、腕部内蔵式の武装が減らされている。
出番の無かったハウンドの機関銃を改造し、歩兵仕様とした物を専用装備として支給されている。
背中の座席も健在で、いざとなれば騎乗できる。
[武装]・スタンニードル発射機×2(両腕)
・試製個人携行式ガトリングガン(左肩)
・発煙弾発射機(腰)
・7.62mm機関銃
・RT-91ロケットランチャー等
【ハミングバード】
正式名:MV-95小型多用途垂直離着陸機
多用途の小型VTOL機で、従来のヘリコプターの役割や、COIN機、軽攻撃機の役割を統合する目的で開発された。しかし、多用途性と引き換えに性能は多少妥協しているので、性能は専門機に劣る。
その為にこの機体が従来機を完全に統合することは無く、少数が連合軍に配備されたに留まり、ハンガーで埃をかぶってしまっていた。
基本武装として25mm機関砲を機体下部に収納しており、使用時は機体内から旋回式のタレットが出てきて、機体上方以外の全周に攻撃ができる。他にも、ハードポイントに爆弾やロケット、対戦車ミサイルなどを搭載できるが、攻撃ヘリほどの搭載量は無い。
乗員は1~2名で、他に4名の人員を乗せることができる。
[モデル]TriFan 600
【MV-88】
連合軍の使用していた、多用途ティルトローター機。電動で、電力は外部電源方式を採用し、衛星から電力を受信する事で、超長大な航続距離を実現している。
崩壊後の世界でも、ギルドによって復数機が連絡用として用いられているようだが、何故ギルドがこの高度な機械の整備や運用ができるかは現時点では不明。
[モデル]ベル V-280 ヴェイラー
【高高度プラットフォーム】
セラフィムが計画される以前に研究されていた、大型の成層圏飛行船。流線的な外観をしており、降発着脚を兼ねた下向きの主翼と尾翼がヒレに見える為、空に浮かぶ白鯨のような外観をしている。主翼と尾翼には、ラダーの他に全方位回転可能な電動プロペラが内蔵されており、機体の推進や方向転換に利用される。
数機の試験機が製造され、実際の飛行試験にて成功を収め、ほぼ開発は完了していたが、軌道エレベーターの建設とセラフィムの開発決定に伴い、製造中止に追い込まれた経緯を持つ。
その後、無用の長物としてスクラップヤードを圧迫していた所を、連合内の大手興行企業が購入して改装を施し、豪華客船ならぬ豪華飛行船としてセレブ向けの空の旅を提供するようになり、好評を博した。
大型の試作機、“セルシウス”、“ケルビン”、“ファーレンハイト”と、その後継としてダウンサイジングが図られた数機の先行量産機(“ランキン”、“ドリール”、“ニュートン”、“レオミュール”、“レーマー”)が存在する。
【ト・ルータス装甲車】
かつて、連合軍の主にセデラル大陸の国家で運用されていた、8輪の多用途装輪装甲車。モジュール化された車体が特徴で、任務によりモジュールを変更する事で、装輪戦車や、装甲兵員輸送車、戦場救急車、戦闘指揮車などの多彩な用途に使用する事ができた。
ノア6にも、数台保管されているが、金塊運搬やショッピングモールに突っ込まされるなど、碌な運用をされていない。
崩壊後のカナルティアの街に存在する物は、最終戦争時にニュータウンの治安維持任務に動員された物で、大半が装甲兵員輸送車タイプ。カナルティアの街が保有する、最強の戦力と言ってもよい。
電脳による遠隔操作が可能だが、カナルティアの街の物は、長い年月により周辺機器が劣化しており、遠隔操作を受け付けない物が多い。
[モデル]ボクサー装輪装甲車
────《崩壊後の兵器・乗り物》────
崩壊後の世界で作られた兵器。車両を改造した物や、崩壊後のニーズに合わせて新造された物もあるが、崩壊前の基準からすればお粗末な物が多い。
【小型トラック テクニカル】
キャラバン護衛から、街中の治安維持、かたや野盗による襲撃まで、様々な用途で、色々な人間に用いられる武装車両。
2トントラックなどの荷台部分に、機関銃などの兵器を備え付けて武装している。決まった規格などは無い為、人により鉄板を溶接していたり、荷台にリングマウントにしていたりと、個性が強く出る。
[武装]・ビッグダム(5.45×39mm機関銃)
・キングダム(7.62×51mm機関銃)
・バリスタ など。
【ガントラック】
主に、キャラバンで使用される。ある程度の物資を輸送できる他、荷台に各種兵器を搭載し、自衛戦闘が可能になっている。
[武装]・ビッグダム(5.45×39mm機関銃)
・キングダム(7.62×51mm機関銃)
・迫撃砲
・バリスタ など。
【ウルフパック】
モルデミール軍の制式戦闘車両。ギルド製の車両をコピーして、武装を施したもの。ただし、加速力を高める為か、エンジンはガソリンエンジンに変更されている。
前面に鉄板を溶接し、防御力を高める措置はしてあるが、基本的にオープントップの為、乗員を狙われると弱い。崩壊後の世界では珍しく、無線通信機を搭載しており、仲間との連携が可能。軽快な走りと走破性により、複数の車両で相手を包囲して、集中砲火を加える戦法をとる。
3人乗りで、基本は一人が運転手、助手席に通信手(車長)、後部銃座に機銃手が乗り込む。
[モデル]IFAV
【インフェルノ号】
警備隊本部…旧消防署に眠っていた消防車を改造した、自走式大型火炎放射器。崩壊後、長いこと役目が無かったが、10年前のデュラハン襲撃事件の際に、その役割を見直され改造された。
放水システムが改造され、大型の火炎放射器と化しており、その名の通り、対象を地獄の業火で焼き払う……というコンセプト。対ミュータント用として警備隊が保有していたが、今まで使われた事は無かった。
改造には、デュラハン襲撃事件の英雄…ガラルド・ラヴェインの戦闘が参考にされており、デュラハンも倒せるらしい。
【ギルド製オフロードカー】
ガラルドの車。2シートのソフトトップで、ドアは無い。ロールケージに幌のルーフで、カラーは濃緑。
エンジンは、ギルド製のディーゼルエンジンで、4輪駆動方式。牽引用のカーゴトレーラーを車体後部に接続することができる。
後に、ヴィクターにバラバラにされる。
[モデル]ジープ・ラングラ-YJ(92-95)
スポーツ・ソフトトップ
【ガラルドの車 カスタム】→【ハウンド】
元ガラルドの車と称する、事実上の新車。ヴィクターが、カスタムカーの雑誌を片手に3か月の間、コツコツと作り上げたもの。ヴィクター本人曰く、外観は元の車に似せてはいるつもりだが、もはや別物。チタン合金製のドアと、ルーフを取り付け、冷暖房を完備した。
崩壊前の軍用4輪駆動車用の、エンジンの予備を流用し、その他のパーツも流用している。崩壊前の車を使用した方が早いのだが、ヴィクターのポリシーである「ノア6からはなるべく持ち出さない」に従うべく、あくまで元ガラルドの車のカスタムとしている。
ルーフやドアを取り外し、フロントウインドウを前に倒す事で、オープン状態にすることができたが、ほとんど使われなかった。
荷台のロールバーに、ボリスから購入した機関銃をマウントしている。
[武装] 7.62mm機関銃
[モデル]ジープ・ラングラー JL SPORT
【ハウンド】
ビートル導入前に使用していた、ガラルドの車のカスタムに、新たに改修を施した物。モルデミール潜入時に使用し、脱出時に拘束したミリアとジーナ、ティナを乗せていた。
信頼性と防御力向上の為に、取り外し可能だったルーフやウィンドウを固定した他、剥き出しだった荷台もハードトップに改められた。
ルーフに、箱型の展開式砲塔が設置されており、普段は荷物に擬装しつつ、万一の時は車内からリモートで射撃できるようになった。
名前はカイナが命名。由来は、4輪駆動=4本足で武装していて、呼んだら自動運転で自分達の所へやって来る所が猟犬みたいだかららしい。
その後、搭載していた機関銃(ボリスから購入した物)は、後に改造され、チャッピーの武装となった。
【ビートル】
6輪駆動車。以前の車(ガラルドの車 カスタム)より、オフロードでの走破性、積載量、防御力、戦闘力が強化された。他にも女性陣の為に、インテリアは高級感溢れる仕様になっている。
ルーフにはRWS(リモコン式)の砲塔があり、車内から安全に射撃ができる。また、ボディやタイヤは当然ながら防弾仕様となっている。
後に、ジュディ達のチームが使用することになり、主にカイナが運転手を務める。
名前の由来は、6本足(6輪駆動)と角(重機関銃)がカブトムシみたいだったから。命名者はカイナ。
6輪駆動方式を採用したのは、ヴィクターの趣味。
[武装] 12.7mm重機関銃
[モデル]Flying Huntsman 6X6
【アポター】
崩壊前のキャンピングカーを、ヴィクターがカスタムした車。
6×6の駆動系により、オフロードでの走行も十分に可能。また、ハイドロニューマチック・サスペンションの採用により、車体を常に水平に保つ事ができるので、不整地のキャンプでも負担にならない。
動力は、“受信機”による無線給電を採用した為、半永久的な活動が可能。また、これを外部に給電する事で、ガラルドガレージの“ 電源 ”としても機能する。他にも、燃料タンクを備えており、随行する車両への給油ができる。
車体上部に遠隔式砲塔を備え、車内の端末から射撃が可能。武装は、20mm機関砲1門と、それを挟み込むように4連装ミサイルランチャーが2門装備されている。他にも、小口径レーザーによる、ハードキルタイプのアクティブ防護装置が装備されており、車体に飛翔する物体を撃ち落とすことができる。
運転席は、中から外が見えるが、外からは中の様子が見えない特殊な防弾ガラスでできており、自動運転の際にドライバーがいなくても、目立たないように工夫されている。
[武装] ・20mm機関砲×1
・4連装ミサイルランチャー×2
・小型小口径レーザー照射機×5
[モデル]Action Mobil Globecruiser 7500 Family
【クエントのバイク】
クエントが失踪する際に、即金で購入したバイク。ギルド製。旅に出るには比較的小型ではあるが、頑丈さと燃費は折り紙つき。
[排気量]125cc
[モデル]ホンダ・CT125
【ヴィクトリア SC518-1200】
老舗オートバイメーカー、ヴィクトリア社製の大型バイク。スクランブラースタイルのバイクで、最新鋭のコンピューターによる天候・路面状況把握による走行の最適化と、ABSやトラクションコントロールといった機能により、ライダーをサポートしてくれる。
ストリートからオフロードまで、どんな道でも卓越した走りを見せる、業界最古参のヴィクトリア社が自信を持って送り出した逸品。
ヴィクターが乗りこなせなかった為、ジュディが貰い受けた。
[排気量]1200cc
[モデル]Triumph Scrambler 1200 XE
【ペドラー】
ギルド製のオートバイで、崩壊前の技術が導入されている。だが、既に廃盤モデルとなっている為、パーツが高くつくらしい。廃盤になった理由は、崩壊前の技術を取り入れている為に整備が難しく、その上整備できる人間も少なかったから。
ジェイコブ神父の愛車で、かつてカティアのイタズラで倒された過去がある。
[排気量]1200cc
[モデル]BMW R1200GS