世界観・設定(地理・歴史)
*崩壊前の世界*
現代の地球よりも、文明が発達していた異世界が舞台となる。
北半球に、セデラル大陸、アメイジア大陸、ローレンシア大陸、南半球にレガル大陸、南極大陸の5大陸が存在する。
世界中で国交が樹立され始めた際に、暦が統一され、それ以降統一暦が使用されている。
また、世界中で環境保護が推進されている為、都市計画は自然部と人の住む都市部で完全に分かれており、都市を離れるとその地域独特の自然環境を見ることができた。
統一暦520年における世界情勢は、3つの国家群に集約されており、お互いに戦争は起こらないまでも軍事競争や、開発競争、関税設置、諜報活動などで緩やかな冷戦状態となっている。
●多国間経済連携協定から発展し、まるで一つの連邦国家のような存在になった、通称「連合」。
●超大国とその周辺の小国家群の間で締結された、相互防衛同盟から成る、通称「同盟」。
●1つの大陸全土をその領土としている、中立路線のレガル共和国、通称「共和国」。
その他、開発途上国や一部の国家を除いて、以上の3陣営がお互いに拮抗している状態となっていた。
【連合】
正式名称:環セデラル洋大陸間経済連合
元々は、大洋を取り巻く大陸間の国家同士による経済連携協定だったが、超大国ローレンシアに対する牽制の為、次第に軍事的・政治的な繋がりを深めた結果、一つの連邦国家のように振る舞い出した国家群。この国家群の誕生により、その国家総力は超大国ローレンシアを上回り、連合の誕生により危機感を覚えたローレンシア主導による同盟陣営が誕生することになる。
崩壊前当時、同盟諸国とは表面上は友好関係にはあったが、事実上同盟を仮想敵として、大々的に軍事開発や諜報活動を行っており、冷戦状態になっていた。
主に、セデラル洋に面するセデラル大陸、アメイジア大陸の国家が属しており、3陣営の中で最大の勢力を誇っていた。
特に航空宇宙工学が発達しており、宇宙開発関連の研究が盛んだった。自由主義国家らしく、産学協同研究や軍産企業、軍学共同研究などにより、各種研究が後押しされており、宇宙開発用の軌道エレベーターや、マスドライバーが建造されている。
戦略兵器として弾道ミサイルや、戦闘衛星群セラフィムを実戦配備しており、事実上世界の制空権を支配していた。
【同盟】
正式名称:グラキエス相互防衛同盟
最大の大陸であるグラキエス大陸の7割以上をその領土としている超大国ローレンシアが、連合陣営に対抗する為にグラキエス大陸の小国家群を抱き込んで締結した、相互安全保障条約を元に発足した陣営。
ただし同じ陣営内といっても、一部地域ではローレンシアに対する不信感や不満からデモや暴動、テロが発生し、内戦状態になっている地域もあり、政情は一枚岩とはいかない。
連合を仮想敵として軍事開発に注力しており、特にサイバネティクス分野に優れ、連合の戦術兵器であるAM(アーマードマニュピレーター)に対抗して、多脚戦車などが開発されている。
連合により世界の制空権を掌握されてからは、同じ土俵に立つ事を諦め、海洋工学、船舶工学に注力し、海洋進出に乗り出していた。
戦略兵器として弾道ミサイルのほか、超大型戦略潜水艦などを保有していた。
【共和国】
正式名称:レガル共和国
南半球に位置する、レガル大陸を領土とする国家。連合と同盟の2陣営とは、どちらにも属さない独自の中立路線を保っていた。
医療分野や重化学工業などが発展しており、特にマイクロマシン分野は世界シェアの9割以上を誇った。
マイクロマシンよりはるかに小さいナノマシンの開発を行っていたとされ、既に戦略兵器として、都市一つを「グレイ・グー」にて更地に変えるとされるナノマシン兵器が実用化されていたという噂がある。
かつて、南極大陸の開発を行っていたが、各国からの猛反発を受けた結果、開発は中断に追い込まれる。その際に開発された、作業機器技術が軍需産業に転化した結果、AMなどの人型機動兵器が誕生した。
国軍は、戦略兵器の運用のみを行う存在となっており、戦術レベルの作戦行動は国内のPMC(民間軍事会社)に完全に外注しているのが大きな特徴である。また、国内のPMCは世界中の紛争地帯に傭兵派遣や兵站サービスを行っており、決して平和的な中立国ではない。
世界で唯一、限定的ながら帝国との国交があり、帝国由来の技術に触れる事ができた国である。
首都:レガリアシティ
【セルディア】
連合構成国の中規模国家。セデラル大陸の南西部〜中央部に存在する、セルディア盆地を領土とする内陸国家。セルディア盆地は、周囲を険しい山脈に囲まれており、唯一の出入り口である北西部のオカデル回廊の守りを固めることで、古くから難攻不落の国として君臨していた。
セルディア盆地は、地学的には低地であり、海抜はマイナスになる。安定した気候、地下資源が豊富な鉱山、小規模ながら油田とガス田も存在することと、地下水が豊富に存在することから、最も恵まれた国の一つと言える。
首都カナルティアは、旧市街地と新市街地に分かれており、旧市街地は封建時代の歴史的建造物の多い観光地として、新市街地は大学や企業のビルが乱立するコンクリートジャングルとなっている。また、新市街地より北の郊外にニュータウンが建設されており、そこへの居住を推進して新市街地の人口増加を抑制していた。
首都:カナルティア
【ローレンシア】
最大の大陸である、グラキエス大陸の7割以上をその領土としている超大国。広大な領土故に、灼熱の砂漠から、服が着ながら腐る高温多湿のジャングル、極寒の永久凍土と様々な気候帯があるのが特徴。同盟陣営の盟主として君臨している。
古代より周辺の国々を、その武力によって侵略・吸収していき、大陸に覇を唱えた。その為、国民は純粋なローレンシア人の他に、かつて侵略した国の民族や、少数民族が含まれている。
独自の社会信用システムを導入しており、国民一人一人をランク付けして社会統制を行う、管理社会となっている。特に、純粋なローレンシア人以外の評価が厳しく、他の民族を弾圧する為に設けられたとも言われている。
首都:プーティングラード
【帝国】
正式な国号は『ナパージュ皇国』。世界で唯一、どの陣営にも属していない国家である(同じ意味では、レガル共和国も該当するが、帝国は世界の三極構造に匹敵する国家総力があるか不明、もしくは無いと考えられる為に、三極構造から除外されている)。
太平洋に存在する小国の島国であり、皇帝を君主とした帝政を敷いている。統一歴2世紀初頭の世界大戦時代に、領内に隕石が落下するという被害に遭い、それを機にかねてより軍事的圧力をかけていたローレンシアが侵攻を開始。陥落は時間の問題と思われていたが、当時の世界の技術水準では製造が不可能と思われる兵器の投入により、これを撃退。ローレンシアにより3回の艦隊派遣が行われたが、この全てを海の藻屑に変えたと言われている。
大戦後に鎖国を宣言し、外交の世界から姿を消す。唯一の例外として、レガル共和国との国交は限定的に維持していたが、他国との交流は基本的に断たれていた。
敵対識別圏と呼ばれる、帝国の主張する領域に侵入した航空機、船舶は警告なしに即撃墜、撃沈させられる。民間のものも例外ではなく、かつて侵入した民間機が撃墜され、これに抗議する為の使節団を送り込んだ国もあったが、使節の乗った飛行機すら撃墜されてしまい、完全に交渉の余地が無い状態となっていた。
そんなある種危険な国ではあるが、島国故に独自の文化体系を持っており、世界中である種の憧れのようなものを抱かせる、魅惑の国として認知されていた。
オカルト信者の中には、大戦当時落下した隕石は、隕石ではなく異星人の宇宙船であり、彼らから得た技術を用いてローレンシアを撃退したのだと主張する者達もいる。
*崩壊後の世界*
最終戦争時、各陣営の戦略兵器の応酬の結果、国家は完全に瓦解した。現在は、生き残った人々が作ったコミュニティーから発展した村や街が存在している。
【街】
崩壊後の世界における、都市国家のような存在。街ごとに異なる政治体制を持ち、街の規模も大小様々。基本的には、明確な法は存在しないが、泥棒や殺人などを取り締まる為の自警団を組織したり、他の街からの防衛の為の民兵隊を組織している街が多い。
崩壊前のインフラを利用する為に、崩壊前の都市等の跡地が利用されている事がある。
レンジャーズギルドの支部があるのが特徴。
【村】
街程の規模は無いが、人が居住している地域。農村や、鉱業などで成り立っている場合が多い。最寄りの街の影響下にあることが多く、交易品や税を納めることで街の庇護を受けている。
最寄りの街のレンジャーズギルドの、出張所があることがあるが、小さい村にはないことがある。
【カナルティアの街】
崩壊後の都市国家の一つ。セルディア盆地の中央部に位置しており、崩壊前に建設されたニュータウンを母体に発展した。南部に崩壊前の大規模遺跡群である旧セルディア首都カナルティア…通称「死都」が広がっている。
セルディア盆地は、北西部の一部を除く周囲を山脈に囲まれた低地で、最終戦争によるダメージが比較的少なかった事と、安定した地盤・気候から、崩壊前の遺跡・遺物が数多く残っており、一攫千金を狙う人間がよく訪れるほか、周辺の村や町からの交易品の集積地として栄えている。
死都からの危険度の高いミュータントの襲撃を警戒して、特に死都に近い南部は高く分厚い壁で覆われている。
崩壊後の世界に於いて、比較的治安や政治は安定しており、選挙により選出された『首長』を中心とした直接民主主義体制を採っている。首長の任期は5年。再選可。
独自の治安維持組織を保有しており、首長の指揮の下に街の中心部を管轄する“自治防衛隊”と、街の有志の組織する“警備隊”が組織されている。