表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死にかけの英雄とお医者様な僕  作者: ギンギン
7/18

06

「四か月、それだけあれば……」


 キリカさんは、意味深に呟く。なんだろう。余命が延びて喜んでるというよりは、何かの決意を固めたようなそんな表情をしている。けれどやっぱり美人だな。


「ロン医師、ロン医師!」


 エメリアさんが、とてつもなく高いテンションでぼくを呼ぶ。最初にあった時となんか雰囲気変わったな。


「じゃあその、治癒魔法をパパーッとかけてもらってキリカの命を延ばしてもらっていいですか」

「それは、構いませんが一つ言っておくことがあります」

「なんですか? 早くパパーッとしてもらいたいんですが」

「この魔法は、毎日かけ続けなければなりません」


 二人の動きがピタリと止まる。


「それはどういう意味だ、ロン」

 

 真剣な顔で僕を問い詰める。目が怖いが負けていられない。


「そのままの意味ですよキリカさん。治癒魔法セイニ―・ルークは、毎日かけ続けることによりその進行を遅らせます」

 

 父さんから教わった魔法の一つだ。


「そんな魔法は聞いたことがありませんが」

「あんまり知られていない魔法なんでしょうか? 僕は、父以外の治癒魔法師にあったことがないのでその辺の事情にあかるくないのです」


 二人とも僕の言葉を聞いた途端、部屋の隅っこで会議を始めた。なんだかブツブツ言いながら揉めているみたいだ。あ、キリカさんが勝ったみたい。


「ロン、とりあえずその魔法を私にかけてくれ」

「わかりました。エメリアさんもそれでいいですね」

「……はい」


 不承不承といった感じだ。聞いたこともない魔法を疑っているのかな?


「では、僕に背中を向けて座って下さい。そうしてもらったら、魔法を唱えるので絶対動かないで下さいね」


 キリカさんに忠告すると、僕は自分の首にかけていたペンダントを外し右手に持つ。左手は最初に刻印ができた右肩甲骨を押さえる。


「セイニ―・ルーク」


 言葉が終わると同時に、ペンダントを持った右手の周りに白い光が、無数に表れ刻印に吸収されていった。 


「終わりです」

「これで終わりか早いものだな」


 治療が終わるとキリカさんは服を着始めた。この人長い間、裸だったな。


「これを毎日続けると、余命が四か月になるんだな」

「ええ、欠かさずやらないとダメですけど。ですので今後はこの村の近くで生活して下さい。住居なら空きがあったと思いますので」


 僕の言葉を聞き、考え込むキリカさん。難しい顔で何を考えているのだろう。エメリアさんも唸りながら必死に考えている。ってゆうかこの二人結局、何者なんだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ