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迷宮探索ですよ!

『次は火ネズミとファイヤースパイダー』


 火づくしかよ。


「次は火ネズミとファイヤースパイダーらしい。魔法の方は大丈夫だな?」

「「「はい」」」


 火ネズミは体長1メートルもないくらいの燃えてるネズミ。なんで燃えてるかは知らん。別に火で作られてる訳じゃない。毛の上から火が纏われているだけ。斬れる。ただ直接行くと確実に武器がやられる。

 ファイヤースパイダーは1メートルちょっと位の赤い蜘蛛だ。出してくる糸は燃える。何故か燃える。燃えても何故か切れない。手でやれば直ぐにプツンって切れるけど。


 弱点?水魔法。


「じゃあ魔方陣の練習の成果見せてもらおうか」


『来た。火ネズミが3匹、ファイヤースパイダーが1匹』


 この場合厄介なのは糸を出してくるファイヤースパイダーだ。火ネズミは魔法が使えない。火の体で体当たりだ。


「ファイヤースパイダー1匹と火ネズミが3匹来るらしい。ファイヤースパイダーは俺がやる。火ネズミは1人1匹ずつ仕留めてくれ。誰が早く出来るかな」

「負けません」

「僕が勝ちます」

『ギルドの古代技術の凄さを教えて差し上げます』


「お前は待機な?」

「ピリュウ‥‥‥」


 お、来た。俺は魔方陣を構築して打ち出す。ただの水弾だ。


「ぎっ!」


 あ、死んだ。一撃だった。当たった瞬間に爆発して地面がへこんだ。んで、壁に叩きつけられた。地面と叩きつけられた壁にクレーターが出来ている。


「「「えええ‥‥‥」」」


 なんだその反応。確かにここまで威力有るとは思ってなかったけどさ。


「ご主人様には勝てませんが、皆さんいいですね!」


 なんだそれ。


「あー。それじゃあ始めるぞ。構築、開始!」


 全員が水球の魔方陣を一斉に作り始める。お。レイラがちょっと早いか?


「それ!」


 お!クラセントがほぼ同時に完成させたな。


「「「えい!」」」


 同時に着弾、火ネズミが絶命した。‥‥‥‥これはどうすればいいんだ?殆んど差がなかったんだが。


「引き分けですね」


 あ、それでいいんだ。いや、レイラ達の事だから引き分けなんてありません!とか言うかと思った。まぁ、いっか。


『適当だな』


 別に適当でいいんだって、多分。


「そんじゃあ先に進みますかー」


 たまに出てくるファイヤースパイダーとかは俺の聖十刀の斬撃のみで仕留めていく。簡単ですね。暇だよ。


「歯応えが無さすぎですねー」

「まぁなー。まだ三階だし」


 おっとボス部屋だ。


『ファイヤースパイダーが2、猛火ネズミが1だな』


 猛火ネズミか。特に強くないと思う。ただの火ネズミの火がガンガンに燃えてるだけだから。


「俺が行っていいか?」

「「「はい」」」


「凍結なら炎はどうなるかちょっと気になってたんだよな」


 ただの実験。燃えてる相手に凍結なら溶けるだけなのか。こっちが勝つのか。俺は魔方陣を打ち込む。


 ビキィィィッ!


 ですよねー。


「部屋全部凍りましたけど」

「もうちょっと軽いのにしときゃ良かったか」


『普通に考えれば判るだろ』


 実験なの!こんなに簡単なのはこいつらが弱いだけなんですよ!


『はいはい』



『次はウォークカープとウォーターバードだな』


「ウォークカープとウォーターバードらしい。魔法は風か雷でいってくれ」

「ウォーターバードは大体分かりますがウォークカープとは?」

「‥‥‥足が生えた鯉」

「鯉?」


 ウォークカープは二本足が生えた鯉だ。まじでキッショイ。鯉の癖に鳴くんだぜ?しかも色が紺色なのに足は肌色だよ。まじでキッショイ。見た目がまじで。

 ウォーターバードは水を纏ったカラス。何故かカラス。なんで水が落ちないのとか調べたら、表面張力とか言う答えが返ってきた。あり得ないから。あんだけ動いても全く落ちないのに表面張力が働き続けるわけがない。あそこだけ無重力ならまだしも。


「あ、ウォーターバードとウォークカープ1ずつだ」


「僕が行きます」


 ソルトがミョルニルを構えて横凪ぎに振り払う。狙ったのはウォーターバードだ。その状態からウォークカープにぶつかるように吹き飛ばす。上手く当たって‥‥‥迷宮が閃光に包まれた。電流のみであそこまで光るとは‥‥‥。


「やりました!あそこまで上手く電気が流れてくれるとは思ってませんでしたが」

「ああ。凄かったな」


 とにかく今は撫でとこ。


「次は私が行きます!」


『お、来た。ウォークカープ5匹』


「ウォークカープ5匹」

「はい!」


 レイラが方天画戟を構えて俺がやったみたいに刃の方に魔力を通す。ブンッと音がして斬撃が飛んだ。1匹やった時点で切れてしまった。


「ああ!」

「慣れればいけるようになるさ」


 結局普通に仕留めた。


「難しいです」

「練習あるのみだ。頑張れ」


『はい、イチャイチャしなーい』


 なんだよ急に。


『ボス部屋だ。ハイウォークカープ2匹にハイウォーターバード1匹だ』


「ハイウォーターバード1匹、ハイウォークカープ2匹らしい」

『では私が行きます』


 クラセントが3本矢を握って引き絞る。キリキリと摩擦音がする。よく狙って放たれた矢は綺麗にハイウォーターバードの首を切断し、後ろに突き刺さる。ハイウォークカープには首なんてないので普通に突き刺さったが刺さった直後に強力な電気が発生し丸焦げになってお亡くなりになった。


「うわぉ」

「威力が凄いですね」


『これでどこにでも売ってる普通の矢だもんな。聖矢とかだったらどうなるんだろうか』


 地割れは起きるだろうな。



 そんなこんなでその日の内に7階まで進んだ。どれもこれも一撃KOなので割愛させてもらう。出てきたのは、ゴブリン、ハイゴブリン、スライム、ハイスライム、火ネズミ、猛火ネズミ、ファイヤースパイダー、ウォーターバード、ハイウォーターバード、ウォークカープ、ハイウォークカープ、オーク、オークアーチャー、オークメイジ、オークジェネラル、ハイオーク。


 多いな。オーク尽くしだ。何故かオークが大量にいた。全部一撃だったが。


 オークは豚の顔をしたハイゴブリンみたいな。まぁ判ると思うけどアーチャーは弓使い、メイジは魔法使い、ジェネラルは剣、ハイは自分の手。徒手空拳。


「オークばっかりで飽きてきました」

「だな。なんで5階から先全部オークなんだろう」


 オークばっかは嫌だよな。女を見ると興奮するし。言わずもがな俺以外だが。俺はモンスターにも女と認識されないらしい。楽だからそっちの方がいいけどな。


『今日の夕食はどうしましょうか』

「そうだな。そういや肉をタレ浸けしてたな。あれで焼き肉でもするか」

「焼き肉ですか!」

「食べたいです!」

「ピリュウ!」


 焼き肉決定した。作るのは勿論俺だが。




「転移で帰りますか」


 魔方陣を構築する。


「どうやってるんです?1回は他の人のやつ見ないと判んなくて」

「座標から逆算していって‥‥‥」

「無理なことがわかったのでもういいです」


 なんだそれ。




「ご主人様。タレ壺ってどこでしょうか?」

「倉庫の右端にないか?」


 現在焼き肉の準備の真っ最中だ。レイラとクラセントにはバーベキューコンロを準備してもらっている。もうどうせなら庭でバーベキューしようってなって。


『なぁ。クルトア(海神)から連絡が来たぞ』


 なんて?


『新しい服だってさ』


 はっや!この前頼んだばっかだろ?


『面白いから着てみてって』


 面白いって何。クルトアには服を良く作ってもらっている。でもこの前穴空いちゃったじゃん?銃で。もっと前にも何回も破れてて、何回も縫い合わせてボロボロになってきたから新しいのを頼んだ。


「ご主人様?」

「ああ、何でもない。さっさと運ぼうか」


 久しぶりの焼き肉だった。タレにつけてあった肉は中々軟らかくて味が染み込んでいた。また今度作ろう。

 あとはまぁ普通のバーベキューだよ。ピーマンをラテが嫌がって無理矢理食わせたりしたけど。

 朱雀は雑食だ。俺もだしクラセントもだが。ファンタジー動物はなんでも食べるって思ってくれていいと思う。


 片付けを終えてクルトアが送ってくれた服を見る。


「全員分あるな」


 この短期間で全員分作るとか女子力高すぎだろ。いま、ストレージじゃアイコンになっていて、


・精霊神様

・レイラ

・ソルト君

・クラセントちゃん

・隼人くん


 ってなってる。サイズ伝えたらそれだけですぐに作ることが出来るっていいよな。俺もできないことはないが。


「俺のはっと」


 アイコンを押すと三着出てきた。どんだけ作ってんだよ。


・戦闘用

・普段着用

・ひ・み・つ


 ‥‥‥ひ・み・つってなんだよ!?何!?開けたら不幸が訪れます的な何かか!


「普段着みるか‥‥‥」


 普段着を選択するとストレージから出てくる。ローブだ。赤色の。目立つだろ。まぁ機能性は半端なく良い。防寒等はもちろん、防水やナイフを仕込むポケット、あと、弾丸くらいなら何度か防げるらしい。すげぇ。普段着の粋を越えている。


 取り敢えず着た。軽い。なんグラムだ?それと聖十刀の鞘を刺すところまで背中についている。今までベルトでつけてたもんな。流石だ。


 んで、戦闘用。


「え?長っ!」


 袖がめっちゃ長い。着てみる。


「丈は普通なのに袖だけ長いんだけど」


 ん?丁度手の位置に何か当たってる。捲ってみる。


「‥‥‥」


 確実に武器を仕込む所だわー。って言うかもう仕込んである。短剣と短銃。内側の胸ポケットには弾が入っていた。準備よすぎでしょ。


 紺色の袖が長いローブ。これ、ただのローブに見えるけどめっちゃ防御力高い。フルプレートメイル越えてんじゃないか?使いやすい。ちゃんと聖十刀の繋げる部分もある。


「で、これだけど」


 最後のひ・み・つだが。なんか出すのにためらわれる。大丈夫か?不安なんだけど。


「よし。何が出てきても動じてやんないぞ」


 だした。コバルトブルーのドレスだった‥‥‥。


「ああ‥‥‥成る程‥‥‥」


 そう来ましたか。ちょっと油断してたわ。


 ドレスは背中がかなり大胆に開いているもので、腰の辺りがめっちゃキュッてしてるやつ。手袋とハイヒール(薄い青)がセットでついてきたよ‥‥‥誰が着るか!着てたまるか!


「ご主人様。このお皿‥‥‥なんでもないです」

「ちょっとソルト!待て!今何考えてそう言ったんだ!?」

「ソルト!」

「まさかご主人様が……いや、そんなはず」

「話を聞いてくれ!」

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