表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/196

迷宮探索らしいです

 みんな凄すぎだわ。3日目でもう曲弾いてやがんの。


『最近ずっと弾いてるもんな』


 だなー。趣味ができて何より。




「極星君。迷宮に入ってみる気はないか?」

「前の学園迷宮ですか?」

「あれじゃなくて本物の迷宮だ」


 ですよね。あんな事件がそう何度も起こってたまるか。ゼリオに説教しにいかなならん。


「なんで突然?」

「隼人君が今こっちに通ってるだろう?暇じゃないかなー、と思って」

「暇ですけど!確かにやることないですけども!」


 もうちょい言い方を考えてほしい。


「ははは。ごめんよ。じゃあ行ってくれるかい?」

「行きますよ。どうせ暇ですし!」


 暇を強調してから行くと宣言する。


「突破できるように応援してるよ」

「ええまあ。できるだけ頑張ってみますよ」





「迷宮ですか」

「行くか?」


「「「そりゃもちろん!」」」

「ピリュ!」


 おおう。全員が一斉に言うとは。血気盛んなことで。


「じゃ、じゃあ準備しておこうか」

「「「はい」」」





 おばちゃんたちに伝えてから門へ。


「おお。キョクセイ。観てたぜ?前の決闘」

「止めてくださいよ」

「ははは。あんなに強いとは思ってなかったな。今度手合わせしてくれ」

「なんでそうなるんですか」


 ヨアンさんと話をしたあと迷宮へ。場所はグラスさんに聞いてある。


「どうやっていこうか」


 問題が発覚した。迷宮は人間の足じゃ2日程かかる。クラセントは大きさ的に乗れて二人。


「僕が元に戻って空を飛びましょうか?」

「バレたときがヤバそうだな」


 よし。俺が行くか。


「じゃあ隠蔽をかけながら俺が飛ぼう」


 全員が一斉にこっちを見る。


「そ、そんな!ご主人様の背に乗るなど」

『なんと畏れ多い‥‥‥』


 俺の背ってそんな神聖なものでは無いけどな。暖かいらしいけど。昼寝には良いかも。


「俺自身の方がやりやすいから」


 そう言って周囲に人が居ないことを確認し、縮小状態のまま元に戻る。


「うわぁ」

「綺麗です」

『なんとお美しい』


 そんな綺麗じゃないと思うが。ただ、赤色オンリーだった羽毛やら何やらに金色が混ざった。めっちゃ目立つ。


「これで乗れるか?」


 靴を脱いで背に上がる3人。別に良いけどな?


「暖かいです」

「クラセントよりずっとフカフカです!」

『ああ‥‥‥いい‥‥‥』


 何か1人物凄いエロい声で何か言っているが。一旦無視しよう。


「じゃあ迷彩かけるぞ」


 隠蔽にはいくつか種類がある。単に気にさせない隠蔽と、完全に見えなくする迷彩。まぁ、あとひとつは滅多に使わないから特になにも言わない。


「おお。からだが消えていきます」

「面白いですね」


 透明になれるのが迷彩だ。


「そんじゃあ行くぞ。掴まっとけよ?」






「とっても快適でした!」


 30分くらいで近くの森に降りて人間形態になる。


「そりゃよかったな」


 誰かに見つかってないか気になるがそうそう俺の迷彩を見破れる奴はいないと思う。




「ここが」


 迷宮には何人かの冒険者が入り口に集まっていた。グラスさんに聞いたところによると順番制で別の入り口に通されるらしい。とは言っても全部中身は繋がってるので特に意味はないらしい。


「現在15階突破が現れたぞ!」


 おお。結構大きいらしい。確か迷宮は大抵が12階位でそれ以上大きいと結構迷宮が強いらしい。


「迷宮探索者か?」

「ええまあ」

「女ばかりだが大丈夫か?」


 残念。俺以外全員男です。クラセントは性別がないので例外とする。


「大丈夫です」

「死んだら装備は拾ったものの手に渡るぞ」

「はい」


 ?何が言いたいんだ?


「女を置いていかなくて大丈夫か?」

「なんの問題もありません」


 俺置いてかれるの嫌だよ。まぁ、普通に考えて俺が男で他全員女だとか考えてるんだろうか。


「それじゃあ」

「あ、ああ」


『確実にレイラが狙われてたな』


 だな。おいていくっていった場合アイツレイラをどうする気だったんだろう。下手なことすれば方天画戟で真っ二つだろうけど。


「ギルドカードを」


 出さないといけないのか。出して渡す。


「ランクは?隠してるってことはそんなに高く無いのだろう?大丈夫か?」

「問題ないと思います」


 ランクが高すぎて隠してるとは誰も思わんよな。


「そうか。武運を祈る」




 迷宮の入り口は普通の洞窟だった。


「ワクワクしますね」


 みんな嬉しそうで何よりだ。


「ピリュ!」

「おお!飛んだ!」


 なぜかこのタイミングでラテが初飛びした。


「やりましたね」

『もう少し羽を素早く動かしましょう。そうです。そんな感じです』


 なんだろう。クラセントがジムのトレーナーさんに見えた気がする。



 迷宮の中は淡く青色に光っていた。


「綺麗だな。迷宮鉱石か」

『その通りです。迷宮鉱石は迷宮の中でのみできる鉱石で、迷宮の中でのみ光ります。迷宮のコアが魔力を循環させ鉱石にまで送っているからと言われています』


 流石はギルドの古代技術。こんなことまで覚えられるのか。


「ご主人様。罠などがあると聞きましたが」

「見えるから大丈夫だ」


 こういうとき本当に魔眼が役に立つ。右目を魔力視、左目を透視にする。


「あ、そこに落とし穴」


 見える。ついでに全部解除しながらいく。特に理由はない。後々俺たちの後の人が落っこちたとかちょっと寝覚めが悪い。


「見えるんですねー」

「便利だよ。これは」


 何か気配を感じた。


『モンスター。ゴブリンが3、スライムが2』


 判った。


「ゴブリンが3、スライムが2来る。俺がちょっとやってみてもいいか」

「はい」


 出てきた。ゴブリンは緑色の皮膚にずんぐりした体形だ。身長は1メートル位。魔法は基本的に使えない。錆びた剣を持っているのが1匹居るな。亡くなった冒険者のをとったのか。南無。

 スライムは気持ち悪い。どろどろした液体にしか見えん。中心に赤い核があってそれを壊せば死ぬ。色?黄土色だよ。気持ち悪いでしょ?


『確か魔法が弱点なんだっけ?』


 そうだが、剣オンリーで行ってみよう。


「斬撃でどこまで行けるかな?」


 魔力を込めて空中で降る。ブオン!と音がしてゴブリン綺麗に真っ二つ、スライムが爆散。


「おおぅ。やり過ぎた」


 まさかここまで弱いとは。俺の基本能力が上がってるからかも知れないけど。


『流石は我が主(マイ・マスター)。一掃という言葉が相応しい』


 クラセントが妙に絶賛してくる。


「あー。もっと全然下行けるね」

「そうですよ」

「そうですよ」

『当たり前ですよ』

「ピリュ!」


 お前もか、ラテ。ストレージに回収。アイコンで解体。あー。めっちゃ楽だわー。昔なんか血の臭いって言うかその他の‥‥‥いや、止めとこ。



「さて、地下二階に行きますか」

「え?」

『もうですか?探索ってもっと時間が掛かるのでは?』


 ?どういうこと?


「地図がないのに一直線だったので」

「あー!成る程!俺マップがあるって言ってなかったっけ?」


 クラセントには話したことある気がする。あるな。亜竜の王(ワイバーン・キング)の時に。


『森などの開けた場所のみかと思っておりました』


 成る程。確かに普通ならそう考えるわな。


「ご主人様凄いです!」


『凄いのはどちらかと言えば総ての理(メニュー)だけどな』


 それは言えてる。



「えーっと。ボスは」


 この迷宮は一階下がるごとにフロアボスが居る。大抵がフロアボスが1匹にお付きの近衛兵(?)が2匹。


『ハイゴブリンにハイスライム2匹』


「ハイゴブリンにハイスライム2匹だって」


 そのまんま復唱。いいじゃん。


「判るんですか?」

「こいつがね」


 胸をトントン、と叩く。


「成る程」

『成る程』

「え?どういうことです?」

「ピリュ?」


 ソルトとラテには話していないから分かってないらしい。ま、その内教えるけど。


「内緒」


 にっと笑うと、


「ズルいです!」

「ピリュ!」


 はは。反応がいいな。


『性格悪っ!』


 うっせ。

『別に俺のこと話しても良いんだぜ?』


 お前ごときの事を話す時間が勿体ない。


『な!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ