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ラテが最近カフェの方で人気なんですよ

ランクMって書いてあってその次にTってなってました‥‥‥。

変更したのでもう大丈夫‼だと思いたい‥‥‥。

「スッゴい今更だけど、あのKランクのドラゴンのやつ、もう一回見に行ってみないか?」

「そうですね。あれが何なのか未だ分かってないんですよね?」

「グラスさんはそう言ってた」


 あれから結構経つけど未だに進展がないらしい。因みに、普通はあんな風に中断したら違約金がいるんだけどグラスさんが免除してくれた。


「僕も行きたいです」

「お前には家事しかやらせてないもんな。いくか」

『私も勿論行きます!』

「わかったわかった。皆で行こうか」





「で、到着したけど」

「相変わらず暗いですね」

「そうですか?僕は普通に見えますが?」

『モンスターですからね。私も普通に見えます』


 レイラはじっと暗闇に目を凝らす。


「見えません‥‥‥」


『暗視つけてやれよ』


 判ってるよ。


「レイラ。手、だして」

「あ、はい」


 レイラの手を介して暗視能力を附与させる。


「出るときに外すから忘れて外に出ないように」

「はい」

「ムム」

『ムム』


 ソルトとクラセントが対抗心を燃やしている。何が良いんだ?



「確かこの辺りで見たな」

「もう孵化したんでしょうか」

「それはそれで困るな‥‥‥」


 あのサイズのモンスターの相手とかやだな‥‥‥まぁ、人間形態から元の姿(フェニックス)に戻れば俺の方が圧倒的にでかいだろうが。


「今は先に進んでみましょう」

『余計なことを考えれば危険に繋がります』


 モンスターコンビは真面目だなぁ。そっちの方が正しいんだろうけど。





「ん?」

「どうかしました?」

「ご主人様?」

我が主(マイ・マスター)。どうされましたか?』


 なんか聞こえた。超音波に近いかな?コウモリでも居るんだろうか。


「なんか聞こえないか?」

「「「?」」」


 クラセントが分かんないとなると相当遠いか。


「多分奥になにかいる。超音波を使ってくるかもしれないな」

「超音波。ですか」


 キィーーン


「ほら!」

「え?」

「わ、わかりません」

『私にも聞こえます!』


 クラセントが分かったなら距離が近付いてるのか?でもこっちは移動してない。


「こっちに来る。気を付けろ」

「「「はい」」」




「ギェェェエエエエ!」

『竜帝級の音波ドラゴン!』

「なにそれ!?」

『音波ドラゴンはその名の通り、音波を使って攻撃してくるドラゴンで、あのドラゴンは竜帝級。つまり、ドラゴンの中でも格が高いのです!ランクはTです!』


 ランクT!?今まであった奴の中で一番強いのか。


「まぁ。このメンバーなら問題ないですよ!ご主人様!」

「そうですよ極星様」


 まぁ。確かに。


「集中していこう!」

「「「はい!」」」


「*****!!」


「ん?誰かなんか言ったか?」


「******!****!」

「ギェェェエエエエ!」

「*****!」

「ギェェ!」

「*************」

「ギェェェエ」


 ‥‥‥は?


 なんか奥から男の子が出てきて、ドラゴンと話している‥‥‥のか?って言うか何言ってんのか全然わからん。


「極星様。なんて仰ってるのか私には判りません」

「俺もわからん」

『私も同じく』

「竜語ですよ」


「ソルト。判るのか?」

「竜ですから」


 殆ど忘れがちだけどソルトって竜だったわ。


「えっと。この子はこのドラゴンに育てられたみたいですね」

「な、成る程」


 何に納得しているのか自分でも判らないが。


「****!**。*******」

「ギェェェエエエエ!」


「この人たちは何も知らないで入ってきただけだよ!」

「人間は排除すべき存在だ!」


 お。ソルトがガチめに翻訳してきた。


「***。*****」

「ギェ」


「そうかもしれない。でもこの人たちは信じられる気がするの」

「それは根拠があるのか」


「**。*******!」

「‥‥‥‥」


「ないよ。でも、お父さんだってよく言ってるじゃないか!弱いものは大切にしなさいって!」

「‥‥‥‥」


 別に黙ってるところまで翻訳する必要は無いんだけどな。


「もう我慢できません!僕直接話してきます!」

「ちょ!ソルト!」


 本当に行っちまった。


『何かあったのか?』


 さぁ?





「と、言うわけで話してきました」

「なんて?」

「あの子を人の世に連れていってくれと」

「なんでそんな話になるのか不思議でしょうがないんだが」


「あの子は承諾しましたか?」

「いえ。あのドラゴンがそう言っていただけなので」

「ソルト君。ちゃんと話をあの子にもした方がいいと思います」


 レイラの考えは合理的だが、たまに情に負ける所がある。今回もそうだろう。あの子の意思で俺は動こう。


「そうですね。話してきます」





「本人はドラゴンと一緒がいいと」

「ま。そうだよな」


 このままで良い気がする。グラスさんに報告すればここに冒険者を来させないように出来るし。


「今回の依頼はなかったことにしようか」

「それがいいと思います」

我が主(マイ・マスター)。グラス様にお伝えしますか?』

「冒険者をここに来させないようにする。あとはこの子次第だな」


 この子が全部決めれば良い。親は見ていることしか出来ないのだから。





「結局あの卵なんだったんですかね」

「あ、忘れてた。ソルト」

「聞いてきます」



「あれはドラゴンでもないそうです」

「じゃあなんだ?」

『やはり新種でしょうね』

「ですね」


「もうないもんなー」

「在るそうです」


 あるらしい。


「引き取ってくれと言ってますが」

「え‥‥‥‥」


 どうしよう。引き取ってくれって。






「これが。確かに大きいですね」


 ソルトは初めて見るんだっけ。本当にでかいよな。何が出てくるのかはスッゴい気になる。


「どうしますか?」


 ‥‥‥‥‥どうしよう。持って帰ってもな。孵化したらまじで大変そうだし。主に餌が。


「育てられると思う?」

「極星様なら」

「ご主人様なら」

我が主(マイ・マスター)なら』


 なんで全員返答が一緒なんだよ。


「ストレージにいれれば良いのか?」


 入ってしまいました。生き物入るようになっちゃったからなー。


「おお。はいりましたね」

「帰りますか」


 楽観的すぎるだろ‥‥‥まぁいいか。







 家に帰りました。グラスさんには説明済みです。次いでにヨアンさん(門兵)とも話してきました。なにをって?この前の王子様ご来店事件ですよ。


「持って帰ってしまった‥‥‥」

「今更ですね!」


 一先ず最近ソルトの人間化後から余り使っていない体育館にだす。天井届きそうなんですけど。


「暖める必要あるのかな」

「無いと思います。あの洞窟寒かったですし」

「確かに」


 ほっときますか。



 一ヶ月後。


「あー‥‥‥どうしよ」

「ぴよぴよ」


 とうとう産まれてしまいました。よくわからん生き物が。いや。判ってるけど。朱雀。


「まじか‥‥‥なんでクラセントといい、俺といい鳥ばっかなんだよ」

「ピリュ?」


 可愛い。可愛いけど!でかすぎだよ。何メートル!?


「ちょっとごめんな。縮小」

「ピリュウ!?」


 能力で小さくした。普通の小鳥くらいの大きさだ。手のひらサイズ。


「これなら大丈夫か」


『適当すぎるだろ』


 いいだろ?あんなでかい鳥が育ったらどうなるとおもう!?体育館どころか庭もキツいわ。





「ご主人様、産まれたんですね!こんなに小さいんですか?」

「魔法だ。流石にあのサイズの卵から産まれてきた鳥なんて目立つどころじゃないし」

「確かに」


「ピリュウ!」


 黄色い色が入っているオレンジ色の羽毛に真ん丸な青色の目。可愛いけど。


「名前どうします?」

「あ、考えてなかったな。じゃあラテにしよう」

「なんでですか?」

「最近の売れ筋だから」

「何ですかそれ‥‥‥‥もっと、こう」


「ピリュウ!」

「ラテでいいか?」

「ピ!」

「良いってさ」


 よし、決まり!この朱雀の名はラテ。とくに意味はない。




「ふわふわです!」

『とってもかわいらしいですね』


 お使いに行っていたレイラとクラセントが帰ってきた。


「暖かいですね!」

「ピリュ‥‥‥」


 もう撫でくり回されてラテは疲れてきたようだ。


「そんじゃあカフェの方に行ってくるわ」

「ピリュ!」

「え。来るの?」

「良いんじゃないでしょうか?」


 まぁ、いいか。





「こんにちはー」

「ピリュ!」

「キョクセイ君!その小鳥ちゃんは?」

「ラテって言います。親鳥に捨てられていたのを卵のうちから保護してまして」

「そう。可愛いわね」

「ピリュウ!」


 チューニング室に。今日はさっさと帰るつもりなのでピアノを弾き語りにしよう。部屋入った意味無かったな。

 肩にラテを乗せたままステージへ。


 ピアノを確認し、椅子に座る。曲は『星に願いを』。


 中盤に差し掛かり後半に入るかと思った瞬間、客が来た。あの王子様ご一行である。

 最初全く気付かなかった。誰か店に入ってきたなー。位の感じだった。


「ああああぁぁぁ!」


 そんな声が聞こえたので顔を向けると、王宮専属家庭教師フィム・スタイラーだった。やっべぇ!と思ったが他のお客さんも聴いてくれている。中断は選択肢に無かった。

 結局無視の状態で一曲終わってしまった。


「貴様ああぁぁぁ!」

「はい、ありがとうございました!」


 速攻で裏口から逃げ‥‥‥られなかった。あのボディーガードが張りついてやがる。仕方ない。

 2階に上がって窓から逃げる。


「ピリュウ!?」


 あ。ラテが墜ちそうだ。直ぐに手で受ける。


「待て!」


 あっちゃー。王子様に見付かっちゃった。ラテを受けとめるときに見付かったか。


「お前、私を騙していたな!?」

「何のお話ですか?」

「ふざけるな!前の話で嘘をついただろう!」

「ついてませんよ?」


 ついてない。嘘は、だけど。

『結局反逆罪掛かってるんじゃね?』


 逃げたのは失敗だったかな?


『転移の方が良かったんじゃないか?』


 逃げることにはかわりないだろ。

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