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アマテラス

 目が覚めたらフェントのベットの上だった。

 ‥‥‥何でだっけ?

 ああ、思い出した。全面戦争‥‥‥


「‥‥‥相当お疲れですね」


 ‥‥‥ですね。まさか倒れるとは自分でも思わんかったわ。


「ショックで座り込む位だと、たかを括っていました」

「‥‥‥俺はどのくらい寝ていた?」

「そんなに経っていませんよ。15分位です」


 そうか。

 俺は頭のなかでやるべきことの順番を1度分解して再度組み直す。

 よし。


「フェントはヒュウガとウェントに人間族、獣族に戦争を開始しないよう説得しろと伝えてくれ」

「了解しました」

「その後に8ー356ー49番と6ー890ー352番の棚の中にある書類をありったけ持ってきて俺の部屋に」

「はい」


 俺はバレない程度に神力を解放し、地神と海神に念話を送る。


『2人とも、聞こえるか?』


 小さく、はい。と聞こえる。

 力をほとんど解放出来てないから物凄く聞こえにくい。


『2人は魔族と精霊族の説得に行ってくれ』


 了解。と返ってきたので念話を切る。




 次に、魂の流れを管理している天使の部署へと走る。

 バァン‼

 かなり盛大に扉を開けたせいで注目が集まる。


「どうされましたか?」

「今から時空の流れを一旦止める」

「なるほど。歪みを直すのですね」

「ああ。歪みを直すまで魂の流れが止まったりしないように気をつけてくれ」

「わかりました。お気をつけて」





 周りが「ああ。行ってらっしゃい」位の感覚で送り出すので忘れそうになるが、時空の歪みを直すのは結構命がけの行為だ。

 下手に歪みを取り除こうとすると、逆に取り込まれて帰ってこられなくなったりする。

 俺も昔1度歪みを取り除こうとして取り込まれた事がある。

 あの時は本当に死ぬかと思った。

 真っ暗なよくわからん空間に閉じ込められて、徐々に力が吸われていく。

 まるで蜘蛛の巣だ。

 朦朧とする意識のなかでもうだめか‥‥‥。と思ったら邪神に助けられた。

 真っ暗な中で滅茶苦茶に動いて空間の攻撃点にたまたま当たってなんとか脱出できた。

 そのあと、邪神も力を使い果たして時空間に漂っていたところ、運よく遠くまで面談に行っていたアトリートという世界の最高神に助けられた。

 本当に偶然が重なりまくって俺は今、生きていられる。









 時空間に着いた。

 ここはいつきても変な感じ。

 地面が無いから余計にそう思う。

 なんというか、無重力空間に近いかな。


「久し振り‼」


 そんな声が聞こえたので振り返る。

 そこには、今回のことも会わせてさんざん迷惑をかけた地球の《日本》の最高神、アマテラスオオミカミさんがいた。


「アマテラスさん‼」


 神格も年齢も俺の方が高いのだが、アマテラスさんにはさんざん迷惑をかけている。

 俺はさしづめ頼りない先輩って感じだろうか。


 だから俺は自粛して、アマテラスさんには敬語を使っている。

 それと、


「本当に毎回毎回すみません‥‥‥」


 土下座で謝る。

 今回の件は全部俺の責任だ。

 殺されかけて寝込んでようが、結果が全てだ。

 これで俺が死んでたら時空の歪みを取り除く事は2度と出来なくなる。

 アマテラスさんに顔向けできない。


「えぇ‥‥‥」


 アマテラスさん、ドン引き。


「そ、そんなことしなくていいからぁ」


 アマテラスさん、仕事は出来るのに気が弱い。

 だからたまに他の最高神に舐められてしまう。

 力もそんなに強くないし。俺の半分くらいだと思う。

 でも、力を扱うのが物凄く上手い。

 そういう神様だ。


「早く歪みを直しにいこう?」


 そう言って手を差し出してくる。

 ああ。まじ天使だわ。いや、神だけど。

 良いなぁ。こういう優しさ。

 少なくとも俺の近くにいるやつらは自分たちの数倍働かせようとしてくる。殺されかけたし。


 俺はアマテラスさんの手をつかんで立ち上がる。地面ないけど。


「じゃあ直しにいきますか」

「‥‥‥うん‼」

アマテラスさんの性格は適当です。

因みに、主人公は神様の中でもかなり高い神格の神様です。

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