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まさかのあの人登場!

ストックがもう全然ありません‥‥‥。たまに更新できなくなるかもしれませんが、頑張ってるんだなと思っていてください。

 ああ、弱い。


「ここ最近歯応えのないやつばっかだな」

『ふっ。我が主(マイ・マスター)に敵う獣なんてこの世にはいませんよ』


 ‥‥‥。最近クラセントの言葉遣いが悪くなってきた気がする。この前なんか、


我が主(マイ・マスター)に近付く奴は皆殺しにしてやる!』


 とか言いながら熊を吹き飛ばしていたし。まぁ、熊の方は御愁傷様としか言えないんだけどな。


「クラセント‥‥‥言葉遣い」

『なにか問題でもございましたか?』

「いや‥‥‥、何でもないわ」


 指摘するべきなのか、どうなのか。俺の影響なんだろうけどな!




 クラセントは町でも結構人気者になった。特に物好きな小さい子供に。

 よかったね、クラセント。


 俺たちはかなり連携がうまくなった、と言うか、クラセントの覚えが滅茶苦茶早い。

 俺は一回やったことをなにもかも覚えることができるから当然だが、クラセントは天性の才能がある。


 クラセントがこの前俺が楽器を弾いている所を見て自分も弾きたいと言い出した。

 現在制作中だ。




 そろそろ隼人の入学準備しないとな。隼人の入学する予定の学校は入学試験があり、他の学校よりも一目置かれているエリート校だ。

 俺は全然知らなかったのだが、グラスさんが学園長らしい。簡単に言えば冒険者育成の学校だ。

 冒険者になりたいと言うのは隼人の口癖だ。

 憧れの職業ナンバーワン!みたいな。


 俺は全く知らなかったのだが、冒険者になるのにも色々とテストやら面接やらあるらしい。

 俺はグラスさんに無理矢理登録された感じになっているから全く問題は無いんだけどな。


 とにかく、子供たちの間ではいつか冒険者になってモンスターをいっぱい倒して有名になりたい!という願いが多いんだとか。

 夢のまた夢らしいが。大人たちからすると。


 俺はまだあんまり有名ではない。と言うか、俺よりもクラセントが有名になってきている。

 オーグラスにはヒポグリフが住んでいるらしい!って。

 そのうち観光資源になりそうな感じではある。




「こんなもんか?」

「ちょっと苦しいよ‥‥‥」


 現在制服の採寸中だ。

 どうでもいい話だが、オーグラスって名前とグラスさんの名前が似ているのはグラスさんの一族がこの町の町長だから。

 町長はグラスさんのお兄さんらしい。グラス家凄すぎだろ。

 あれ?ってことはグラスさんって本名なんなんだ?あ、プリントに書いてあった。《オーグラス学園・学園長。コンセ・グラス》だってさ。

 コンセって名前だったのか。


「ご主人様。もう少し右かと」

「こっち?」

「いきすぎです。もうちょっと左に」

「ここか?」

「あ、もう少し‥‥‥」


 判らん‼


「ソルト、頼む」

「え。あ、了解しました」




 後日制服が届いたので着せてみる。

 おお、可愛らしい。


「どう?どう?」

『大変お似合いですよ』

「これで僕も学校だー!冒険者だー!」


 大分気が早いと思うが‥‥‥。嬉しそうだし、放っておくか。学校か‥‥‥。もうそんな時期か。

 俺は行ったことあんまりないけど。と言うか、俺の世界の大学の講義に紛れ込んでみたくらい。即行でバレたけど。



 なんとなく庭に出る。

 寒くなってきたな。そろそろ雪が降りそうだ。

 ん?本当に何か降ってきた。コツン、と頭に当たる。上を見ると、雹が降ってくる。

 これって結構ヤバイのでは。

 俺なら当たっても怪我を負うどころか、傷1つつかないけど。


「きゃーーー!雹が降ってくる!」


 あ、やっぱり危険だったんだ。

 防御壁をこの町全体にバレないようにこっそり張る。硝子みたいに反射する、誰にでも使えるような簡単な魔法。


「え、あ、あれ?なんか壁がある‥‥‥?」


 俺はさっさとその場を離れる。多分、グラスさんやクラセントたちは俺がやったのを気づいてるだろうけど。

 いつ解除するかな‥‥‥。





ーーーーーーーーーーーーーーー





 数年おきに来る雹の降る季節だ。

 雹は小さいものでも殺傷能力がとても高いので災害の中でも、対処が出来ていないと取り返しのつかない事になる災害なのは有名な話だ。


 だが、今年は多分大丈夫だろう。

 あの極星君が居るからだ。空間魔法まで扱える上にあの底の見えない魔力を持っている彼ならば、壁でも何でも付けてこの町を守ってくれるだろう。


 本当に彼には底が見えない。


 どんなことでも出来てしまうのだ。


 この前に彼の家に行ったら見たこともない料理をこれでもかと作っていた。しかも、それはとんでもなく旨いのだ。

 店が出せるんじゃないのかと聞いたら、


「運営できる気がしないので」


 と返ってきた。

 店ができるレベルなのは自分でも自覚しているのだろうか。


 鍛冶の腕も超一級品だ。彼の持っている巨大な剣《刀》や腰に挿しているナイフはすべて自作だという。

 まさに、最強と呼ばれるべき人だろう。


 ただ‥‥‥気になることがあるのだ。


 彼が何故このオーグラスに来たのか、何故あんなに腕のたつ人物が全く知られていなかったのか。

 情報が全くないのは最初から気付いていたが‥‥‥。


 彼はいったい何者なのか。それは彼のテイムモンスターのソルト君やクラセント君でも知らないらしい。

 流石にあのような人物が何処かの国のスパイってことは無さそうだが‥‥‥。





ーーーーーーーーーーーーーー





 ガンガン降ってくるけど大丈夫かな?

 強度は問題ないと思うが、ここまで降ってくるとなると異常気象かと不安になってくる。


 ‥‥‥グラスさんに確認にいくか。


「確認してくるけど、どうする?」

『勿論お供させて頂きます、我が主(マイ・マスター)


 クラセントに聞いたら、当然。と言うように返事が返ってきた。俺は苦笑しながらソルトに留守番を頼む。


「行ってらっしゃい」



 空にかけた防御壁を雹がガンガン当たっている。音が凄いな。ここは要改善かな。


 ギルドに着いたらグラスさんが直ぐに通してくれた。


「やはり、極星君だったのか」

「ええまあ。ただ、あんなに音がするとは‥‥‥」

我が主(マイ・マスター)に不可能はないのです』


 いや、沢山あるからね?不可能なことは。


「いや、本当に不可能なことは無いんだろうね」

「不可能だらけですよ?」

我が主(マイ・マスター)はご自分を過小評価しすぎなのです。もっと堂々としていれば良いのです』


 堂々ね‥‥‥。70年位前に堂々としすぎて殺されかけたからなぁ。今更無理だろうよ。


「あ、そうだ。この雹っていつまで降りますか?」

「後10日程だな」


 10日か‥‥‥。思ったよりも長いな。


「毎年来るんですか?」

「大体この時期に来るんだ。けど今年は極星君が居るから大丈夫だろうと思って何の対策もしてないんだけどね」


 そうですか。俺は便利な結界役ですか。

 良いですけどね。



 「あ、でもこの結界張ってる間は下手に動けないですよ?最悪馬車もとまりますし」

 「それは問題ない。私から皆に伝えておく」


 あ。はい。

 最近グラスさんが俺が絶対なんとかするって前提で動いてる気がする。いや、良いけどね?俺でもどうにもできないことがあったらそれ成立しないからね?


 今のところは大丈夫だけど。




 それから、7日後。


 思ったよりもちょっと早く雹が止んだ。

 雹がまた降らないことを確認してから結界を取り払う。


 んんー。

 やっぱり結界越しじゃ日は遮られちゃうからね。お日様が暖かいわー。

 そんなことを考え、そう言えばこの暖かさってラントが照らしてるんだっけ‥‥‥と思い当たり、即座に考えるのを止めた。


『久しぶりの結界OFFだな』


 だなー。結界って結構疲れるからな。


 今日は何をしようかな。あ、ご飯の材料買いに行かないとな。ついでにカフェの方にも寄っていこう。


「隼人ー。買い物いくけどどうする?」

「行くー。ちょっとまっててー」


 玄関で隼人を待っているとソルトとクラセントが来た。何だかんだで仲良いんだよな、こいつら。


我が主(マイ・マスター)私も行きたいです』

「む!僕も行きたいです!」


 そう言えば全員で出かけたことないな。まぁ、いいか。


「良いけど、支度は早くしろよ?」

「はい!」

『了解しました。我が主(マイ・マスター)




 家の鍵を魔法で全部閉めてから外に出る。


「肩車して!」


 肩車って‥‥‥俺って180センチ位あるから落ちたら危ないと思うんだけど‥‥‥まぁ、いいか。


 ‥‥‥最近まぁ、いいかって言う割合がすっごい多い気がする。


「わぁー!高い高い!」


 良かったですね。そりゃ俺の背丈と隼人の座高合わせて2メートルは余裕であるからな。

 さぞかし見晴らしはいいだろうな。


「首!押さんといて!」


 首を掴んでくるのはやめて欲しい。ついでに押すのも。



「極星様あああぁぁぁ!」

「え?」


 振り返った瞬間、何かが俺の身体にタックルしてきた。

 あ!隼人が落ちる‼


「おっと。大丈夫?」

「ありがとう!ソル兄!」


 ソルトが受け止めたらしい。そんなことよりも‥‥‥。


「私を置いていくなんて酷すぎます!」

「レイラアアァァ!??!?」


 俺にタックルしてきたのは、レイラだった。

「なんで!」

「極星様良い匂いです!」

「いや!違う!そんな話じゃない!」

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