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クラセントとのタッグバトル開始です

 森に来たらワイバーンを見付けたけど、何かデカイ。


「‥‥‥?そもそもあれワイバーン?」

『私の知識ですと‥‥‥亜竜の王(ワイバーン・キング)かと』


 あっさり重大事項を言うね。いいけど。

 どうしよう‥‥‥この辺に居るワイバーンあいつしか居ない。


「どうする?」

『私達ならば問題ないでしょう。亜竜の王(ワイバーン・キング)はLランクですので』


 あ、じゃあ大丈夫か。

 生態系とか崩しちゃわないかな?そう思ったのでクラセントに聞いてみる。


『問題ないでしょう。この辺りの草食動物は逆に亜竜の王(ワイバーン・キング)によってかなり数を減らしているので』

「何でもわかるんだな」

『いえ‥‥‥私には元からそう言うプログラムが組み込まれているので』


 ギルドの技術力半端ないな。


『私には古代文明のプログラムが入っているので』


 古代文明!?いつの!?


『私は適合する者が我が主(マイ・マスター)意外に居なかったものですから』


 ギルドの歴史ってそんなにあるのかー。まぁ、今のこの時代には開発されてないだろうな。

 ゴーレムも居ないし。俺は家用に一台作っちまったがな‼‥‥‥つい癖で。




「よし‥‥‥いくぞ‼」

『了解しました。我が主(マイ・マスター)


 俺が先に亜竜の王(ワイバーン・キング)の前に出る。先ずは俺の力が何れだけ通用するか、試してみる。

 この世界に来てはじめて思いっきり真上に腹を蹴りあげる。

 亜竜の王(ワイバーン・キング)が何十メートルか吹っ飛ぶ。

 ‥‥‥ここまで筋力が上がっていたとは。


「グルルルウウウウ」


 落ちてくる前に亜竜の王(ワイバーン・キング)は羽を広げて空に上がる。

 流石は亜竜の王(ワイバーン・キング)だ。

 思考能力も高いらしい。

 亜竜の王(ワイバーン・キング)の口に魔力が溜まっていくのが見える。


「クラセント!」

『了解しました。我が主(マイ・マスター)


 今まで隠れていたクラセントに飛び乗る。数歩の助走をつけてクラセントも空に上がる。クラセントが飛んだ瞬間にさっきまで俺がいたところにブレスが撃ち込まれる。


「ここから先はタッグバトルだ」

『はい。思考を繋げます』


 クラセントと思考が繋がる。これ、考えていることがそのまま相手に伝わるから話す必要なくて楽なんだよな。


 俺はクラセントにイメージを送る。


『了解しました』


 クラセントが俺のイメージ通りに動いてくれる。

 俺は右手の上に魔方陣を生成。亜竜の王(ワイバーン・キング)に向けて発射する。

 俺の放った魔方陣の効果は【凍結】。魔力は余り込めていないので、二枚ある翼の一枚位は凍って欲しいなー。と思っていたら。二枚とも凍って体の方にもダメージがいったようだ。


『流石は我が主(マイ・マスター)!』


 まぁ、クラセントに任せよう。


 クラセントは亜竜の王(ワイバーン・キング)に向かって急降下していく。

 その状態から前足(鷲の部分)で思いっきり真下に叩きつけた。


 亜竜の王(ワイバーン・キング)はなすすべなく地面に高速で叩き付けられ絶命した。


 ‥‥‥わぁ。とんでもないね。


『私ならばあれぐらいどうってことないのです!』


 うん‥‥‥。凄いと思うよ。


『思考共有を解除します』


 ‥‥‥俺はとんでもないモンスターを造り上げちゃったんだなー。と、今更ながら気が付いた。





 見事にガッチガチに体を凍らした亜竜の王(ワイバーン・キング)が半分地面に埋まって死んでいた。

 ‥‥‥一先ず氷を溶かすか。俺は両手に魔方陣を作り出す。

 効果は【融解】これを当てたところから氷がどんどん水になっていく。


「暇だな」

『‥‥‥ですね』


 氷を溶かしながらボーっとやることもない俺たちは考える。これ、どうしよう。


「これの討伐部位ってどこだっけ」

『角です。首の』


 首に角があるの!?‥‥‥あった。

 これ、飛ぶとき邪魔じゃね?まぁ、いいや。


我が主(マイ・マスター)。近くに人間が近づいてきます』


 おっと、溶かすのに意識が向きすぎてたな。遠見眼を開眼させ、どんな人か、確認する。

 ‥‥‥冒険者だな。面倒臭くなる前に逃げよう。

 あっちは気づいてないみたいだし。


 俺は溶かしている死体をストレージに収納した。


「冒険者が来る。面倒だからさっさと逃げよう」

『了解しました。我が主(マイ・マスター)


 俺はクラセントの背に乗ってそこから逃げた。




 《迷いの森》からマップを使って出た俺たちはそのままクラセントに乗って空を飛んでオーグラスに近い最初にクラセントに乗った草原に付いた。

 ここなら、あるいは‥‥‥。

 ん?

 ストレージに収納した亜竜の王(ワイバーン・キング)の死体になにかアイコンがついている‥‥‥?

 押してみる。

 すると、亜竜の王(ワイバーン・キング)の解体に成功しました!と、でた。


 おお‼流石は総ての理(メニュー)だ。進化してからその能力は余計にチート化されている。


『解体をするのですか?』

「いや、能力でなんとかなったっぽい」

『そんなことまで出来るんですね』


 俺も今気づいたんだけどな。

 俺はクラセントに乗ったまま一旦草原の端まで行き、中央門までそこから歩いて帰った。


「おう、お帰り」

「はい。いやー、思ったより簡単でしたね」

「何しに行ったんだ?」

「ワイバーン退治ですね」

「ワイバーン?こんな近くにか?」

「飛んでいったので」


 いいなぁ、と笑いながら話す。


「なぁ、ところでお前って何ランクなんだ?」


 実は今ランクは隠している。

 名前とテイムモンスター位しか俺のギルドカードに書いてない。情報の秘匿は重大事項だからな。


「‥‥‥秘密です!」




 結局誤魔化した。

 この門兵さんはこの町の防衛隊長らしい。‥‥‥いつかバレると思うけどね。


「俺の名前は《ヨアン》だ‼よろしく‼」

「改めまして極星とクラセントです。これから宜しくおねがいします」



 取り敢えず、ギルドに直行。行きの時の同じギルド嬢だった。


「あ、依頼で何かご質問ですか?」


 流石にこんだけ時間経ってりゃ落ち着いて話せるか。ずーっとビクビクされても何か嫌だし。


「いえ?もう終わりました。確認を頼みたいんですが」

「終わった?この短時間で?」

「飛んでいったんで」

「それでも異常な速さだとは思いますが‥‥‥。ギルドカードを提示してください。あと、討伐証明部位も」


 俺は鞄から角を取り出す。


「少々お待ちください」


 ギルド嬢はそのまま引っ込んでいった。何か俺の顔をやけに見てくるのはなんでだろうな。

 俺はクラセントを撫でながら討伐依頼の掲示板を見る。

 今日はもう遅いから帰るけど。


「あの‥‥‥少しだけ、此方に来ていただけますか?」


 ?なにかやってしまったか?



 奥の部屋に通される。クラセントも一緒だ。


「あの‥‥‥この討伐部位って亜竜の王(ワイバーン・キング)ですか?」

「え、討伐しちゃ不味かったでしょうか?」

「いえ、本当に討伐されたんですか?」


 ん?何をいってるんだ?


「しましたけど」

「ふぅ‥‥‥どうやって倒しましたか?」

「凍らせて地面に叩きつけました」

「なんて規格外‥‥‥‼」

「それだけでしょうか?」


 クラセントがもうお腹すいたって念話でずっと言ってきてる。


「この件は、ギルドマスターに報告してもよろしいですか?」

「あ、グラスさんにですか?どうせ言いに行こうかなとは思ってたので願ったりかなったりです。おねがいします」




 直ぐに家に帰ってご飯を作る。クラセントはソルトには紹介した。なんかライバル心むき出しだったけど。


「ご主人様は僕と結婚するんです!」

『ふん!我が主(マイ・マスター)が貴方みたいな蜥蜴と釣り合いません‼』


 なんか爆弾発言が飛び交ってるけど一旦無視だ。気にしたら敗けだ。気にしたら敗けだ‥‥‥。



「ただいまー!」

「おかえり」


 わー!もっこもこだぁ‼とかなんとか聞こえてくる。クラセントを見つけたな。


「おかえり、隼人」

「あ、ただいま!ねえねえ、このお馬さんは?」


 鷲じゃなくて馬の方なんだ。


「クラセントっていうヒポグリフって種族の魔獣だよ。今日から一緒に住むからなかよくな」

「うん!」



 隼人はそのカリスマ性でクラセントと一瞬で仲良くなっていた。流石だな。


 因みに、クラセントは俺の作ったご飯を人間形態で食べていた。人間になれるんならもっと早くなってほしかった‥‥‥。

 クラセントは俺の作った料理の中でも一番好きなのはピザだった。美味しそうに食べるのはいいが、チーズを落とさないで欲しいと思う。

「人間になれるんなら最初っから言ってよ」

「ええー。モフモフがいいよ!」

「隼人‥‥‥」

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