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使用人を手にいれた‼

 気づいたら朝になっていた。

 書類に埋もれたくないからって一番広い部屋を選んだのに結局埋もれてるよ‼


 ソルトと隼人はくっついて寝ていた。

 ソルトはウサギになっていた。

 人間化よりもそっちの方が難しいと思うんだが‥‥‥まぁ、いいか。


 朝ごはんを作っていたらソルトと隼人が起きて、じゃれあっていた。

 ソルト。お前、仮にもドラゴンだろう。


 ご飯を食べたあと、ソルトの特訓に入る。

 2時間ほどして、やっと半人間化に成功した。

 尻尾もはえてるし、腕などの四肢に鱗が残っている。

 此処まで来れば、後は努力次第だろう。頑張れソルト。





 犬化したソルトを連れて散歩に出た。

 相変わらず隼人は人気者だった。あと、ソルトも。

 流石にドラゴンだろうと気づく人は居なかった。

 ちなみに、俺には相変わらずおばさんが寄ってきた。若い女子は顔をうつむけて逃げるし、友達っぽい子が居るとこっちを見てひそひそと話している。男は憎々しい目線を向けてくる。

 ‥‥‥少し悪意を感じる。


『男連中は悪意を感じるが、女連中は逆だと思うがな』


 なにが?


『お前何処まで‥‥‥まぁ、いいか』


 ?





 市場に出て食べ物を買っていく。

 たまに値切りながら。


「キュワン‼キュン‼」


 何かを催促してきたのでソルトを見ると、屋台の肉が食べたいと訴えてきた。

 丁度いい時間だし、いいか。


「あの‥‥‥」


 と言いかけて回れ右をして逃げるように去る。


「キュ!?キュワン!?」


 ソルトが抗議してくるけど、知ったことか。

 ‥‥‥屋台のオッサンが昨日絡んできた奴だった。

 ばれてないと思うが、逃げるが勝ちだ。

 さっさと家に戻る。

 まだソルトが五月蝿かったので焼き鳥にするっていったら大人しくなった。

 ちびドラゴンの相手って容易い。


 焼き鳥をソルトの部屋に持っていったら、ソルトが人間化に成功した。


「やっとか‼」

「キュ!」


 人間の言葉がまだ話せないか‥‥‥よし。

 俺はソルトの頭に手を置き、言葉の知識を入れた。

 結構無理矢理に。


「ぎゅううううう‼」


 キツかったか。

 頭が痛くなるらしいんだよな、俺は体験したことないけど。


「あ、あれ?」

「喋れるか?」

「すご、話せ、なった‼」


 まだ言葉の使い方が分かってないから単語がぶちぶちきれてる。


「俺のこの力は内緒な?」

「うん、ソルト、ないし、する」


 微妙に何言ってるか分からんな。





 次の日、ソルトに言葉の知識がちゃんと定着した。

 これで一安心だ。次いでに隼人の世話のしかたの知識も入れといたので何も言わなくてもソルトがやってくれた。

 ラッキー‼


 因みにソルトはドラゴンの形態は銀色の鱗なのだが、人間化すると、髪色が白になった。そこは銀じゃないのかと突っ込みたくはなるな。目の色はドラゴンの形態と同じ緑色。見た目8から10才くらいの子供だ。

 実際もそれ位だろう。ドラゴンは20歳くらいまで人間と同じ位のペースで大人になり、そこから先は運次第だ。

 強いやつは数千才までも生きる。


「ぼく、ご主人様と結婚したいです‼」


 ‥‥‥ソルトがとんでもないことを口走っている気がするが放っておいた方がいいだろう。

 俺がこの世界の者でないのにいつか気付くだろうさ。




ーーーーーーーーーーーー




 この町にとんでもない猛者が紛れ込んでいるらしい。

 そいつは大の男を片足で軽々と蹴りあげ、あげくの果てにドラゴンまで大人しくさせたらしい。

 もしもドラゴンを使役していたら世界初のドラゴンテイマーが誕生していたのだが‥‥‥

 そんなことは流石にできないだろう。

 子供を連れているらしいが‥‥‥何なんだ、あの男は。


 調べても調べても全く情報が上がってこない。

 まるで違う世界から来たかのようだ。


 取り敢えず、あの男がドラゴンを追い出したお陰でこの町の不安要素はひとつ減った。

 そこは感謝しないとな。



「ギルドマスター‼」

「どうしたそんなに慌てて」

「北側に巨大な暗雲が発生中‼魔法によるものだと思われます‼」

「規模は?」

「水没しかねないレベルです‼」

「‥‥‥なんだと?」


 空を見ると、青空に不自然な黒い雲が出来上がっていた。

 まさかあの男か?

 いや、そんな筈はないな。買ったばかりの家を水没させようなんて馬鹿げたことはしないだろう。


 さて、どうすればいいのだ‥‥‥

 冒険者達の中でもあれに対抗できそうなものは僅かな上に今は遠征中で人がいない‥‥‥




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 とてつもない嵐が来るな‥‥‥。

 屋根の上に上って状況を確認する。

 魔力で形成された巨大な暗雲がこちらに向かってくる。

 魔眼の威力が大幅に上がっている俺からしたら、あの暗雲はかき集めだと直ぐにわかる。

 あの雲は何人もの人間が暴走させる覚悟で発生させた物だ。

 魔力が入り交じっている。


 俺ならばあれくらい造作もないがこの世界ではかなりきつい魔法だろう。

 さて‥‥‥消すべきか、放っておくべきかな。

「人前で変なこと言うなよ?」

「わかってますよ‼」


 ‥‥‥大丈夫なのかな。すっごい不安。

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