表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/196

ストレージに楽器入れるからメンテナンスって実はいらないんですけどね

お気づきになった方もいらっしゃるかも知れませんが、前回から主人公以外の目線が追加されました

 俺は隼人を連れて外に散歩に出ていた。

 隼人はこの世界では珍しい黒目黒髪の子供なので人が集まってきた。

 隼人はまだ話せないし、自分でも立てないが、何故か愛嬌があり周りが寄ってくるのだ。

 ‥‥‥何人かおばさんが俺に妙に話しかけてきたのは何だろうな。


『モテモテじゃねーか』


 おばさんは間に合ってます。






 人が集まってくるのを見て楽器の金稼ぎ方法を思い出した。

 役所に行って申請をしたら、対応してくれた女の子が顔を真っ赤にしてまともにこっちを見てくれなかった。

 ‥‥‥ひどい。


『そっちじゃないと思うがな‥‥‥』


 どっちだ?


『‥‥‥何でもない』


 ?意味がわからん。


 取り敢えず、ちゃんと許可は取れたので一旦家に戻って隼人をソルトに預ける。

 なんとソルトはこの短時間で犬になる魔法を成功させたらしい。

 ‥‥‥人間化の道は遠いのか、近いのか。


「じゃあ、留守番と、隼人を任せるぞ。何かあったら水晶で連絡してくれ」


「キュワン‼」


 鳴き声が変な犬だな。


「鳴き方も練習しとけよ」

「キュワン‼」


 ストレージからトランペットを出して状態を確かめる。

 もう一度綺麗に拭いてピカピカに‥‥‥したいところだが、如何せんもう場所は取ってあるのでさっさと出る。


 今回借りれたのは中央広場‥‥‥の端しっこ。

 フリーマーケットの一番端で商売する人の気分だな。


 持ってきた日除けを素早く建てて、お金をいれてもらう箱を置く。

 本当は、山賊たちから掻っ払ったお金が大量にある。

 その金額、白金貨56枚。家代を払ったため今は54枚だが。

 まぁ、お金は貯めといて問題あるまい。

 ストレージに入れとけば取られる心配もないし。




 楽器を暖めて、チューニング。

 音を出していたら人がよってきた。

 さて、やりますか。

 曲は‥‥‥《シング・シング・シング》

 ジャズ曲だが、トランペットの音域にあった曲なので結構好きな曲だ。


 結局7曲吹いた。

 お辞儀をしてトランペットをケースに仕舞ってから、日除けを取る。

 お金の箱が持ち上げるとじゃらじゃらなった。

 ‥‥‥いくら入ってるのかな?


「おい、お前。此処で好き勝手騒音響かせてもらっちゃ困るんだよ‼」

「何が問題です?」

「うるせえってんだよ」

「もうやめますが?」


 片付けしてるだろ、今。


「そういう問題じゃねーんだよ‼」

「どういった問題です?」

「金を支払えと言ってんだよ‼」

「意味がわかりません」


 本当に意味不明。

 って言うか、こいつしつこい。


「誰に許可とってんだ!?」

「役所の方ですが?」

「っけ‼そんなんじゃねーんだよ‼」


 あーー‼ウザイ‼


「帰らせて貰います。話しになりません」

「なら、力ずくで奪うぞ」


 下手くそな構えで殴ろうとしてくる。


「遅すぎ。構えがまずなってない。出直せ、馬鹿野郎」


 真上に蹴りあげる。

 バキバキっと音がしてそいつが吹き飛んだ。

 あっ‼やりすぎた‼


 ベショっと落ちてくる。

 俺は知らんぞ‼


 逃げた。



ーーーーーーーーーーーーーーーー




 今日、久しぶりにスラムからでたら変なやつが楽器?を吹いていた。

 珍しい楽器だった。売ればそこそこの値段になると思う。

 俺が気になったのは下の箱だ。

 聞いている奴等が金をどんどん放り込んでいく。

 金自体はたいした金額ではないが、大量に入っているので相当な額が入っているだろう。

 ‥‥‥奪おう。


 そう思った俺がバカだった。

 そいつは最初は丁寧そうで弱そうな印象しか受けなかった。

 ある時に、一変した。

 俺が殴りかかろうとしたときに、


「遅すぎ。構えがまずなってない。出直せ、馬鹿野郎」


 そんな声が聞こえたかと思ったら、衝撃と共に身体が宙に浮いていた。

 とんでもないやつに絡んでしまった‥‥‥。

 そう思った時には遅かった。

 俺の意識は速攻で刈り取られた。




 起きたら、広場の端だった。

 折れた筈の骨は綺麗に治っていた。

 時間はすでに夜だった。

 起きあがったら、一枚の紙がおいてあった。


《すまん。加減がわからなかった》


 そう、一言書いてあった。

 綺麗な、整った字だった。この辺りには学校があるが、教育を受けてない奴も沢山居る。

 俺は読めるが、書けない。

 あいつは、余程の金持ちなのか‥‥‥?

 さて、帰るか。



ーーーーーーーーーーーー



 昼間は、ちょっとやりすぎた。

 かるーく小突くつもりが真上に飛んでいった。

 一旦家に逃げたあと、戻って回復をかけておいた。

 そろそろ起きたんじゃないかな。


 まぁ、いいか。




 この家には体育館や、工房はあるのに風呂がなかった。

 なので、作った。

 ドラム缶とかじゃなくて、普通の浴場を。

 流石にそんなスペースはなかったのでくっついているが離れを一軒建てた。

 風呂と、楽器部屋。これは絶対に欲しかった。

 温度と湿度を魔方陣を張り巡らせて常に一定にし、音が漏れないように防音の魔方陣も張り巡らせる。

 セキュリティも最高レベルに。

 魔眼でも様子が見えない。下手に入ろうとすると吹き飛ばされる仕組みにしておいた。楽器に手を出すような愚か者は滅されれば良いのだ‼


 魔法でお湯を作りだしお風呂の準備。

 魔力が前より激増しているから全く苦にならない。

 ジャバジャバ水を出していたら隼人を連れたソルトが入ってきた。


「キュワン‼」

「?入るか?」

「キュワン‼」


 犬は風呂嫌いな犬も多いがこいつはドラゴンだから違うのか?

 まあ、いいか。

 俺は隼人の服を脱がせる。


「キュン?」

「‥‥‥俺も入れってか?」

「キュワン‼」


 えー‥‥‥。と思ったけどこいつらガキじゃん‼

 と思い、


「はいはい」


 俺も脱ぐ‥‥‥嫌らしいことじゃないぜ?


 身体を洗って風呂に浸かる。

 大浴場並みの大きさに作ったのでものっすごい余裕がある。

 ソルトなんて泳いでるし。いぬかきで。


 ソルトの泳ぎを見ていたら、なんか浮いていた。

 掬ってみると、ソルトの毛だった。犬だもんな‼

 即急に人間化魔法を覚えさせないと‼

 ‥‥‥どうせ洗浄魔法をかけるけどな。


 取り敢えず、風呂から上がって仕事をする。

 ソルトは隼人を見ながら特訓に精を出している。

 さっき見に行ったら鷲になっていた。

 ‥‥‥近付いたのか、遠ざかったのか。

 コッソリあっちと連絡を取る。


「おーい」

『精霊神様。もう帰ってこれません?レイラが本当に大変で‥‥‥』

「速すぎるだろ」

『精霊神様が世界を出てから直ぐに気が付きまして‥‥‥』

「今は?」

『暴れまわって疲れたのか、寝ました』


 暴れまわったって‥‥‥レイラは神様のなかでも力はないが俺との特訓でかなり強くなっているので止めるのは大変だと思う。


「ファイト」

『うう‥‥‥いいですよ‥‥‥その分貴方の仕事が増えるだけです。私は知りませんよ』

「ひでぇ‼」

『もう送っておいたんで、さよなら』


 ブツッ


 切れた。

 確認したら仕事の量、半端じゃないんだけど‼

 ‥‥‥レイラをおいてった俺の責任だけどさ。

 仕事しますか‥‥‥。





 この頃、ソルトの特訓は続いていた。

 小さなリスになっていた。

 人間化魔法で此処まで失敗するドラゴンって居るのだろうか。

「おい、手伝ってくれよ」

『お前の自業自得だ』


 ちょっと位いいじゃん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ