これって風邪の症状に似てますよね
今回方言が出てきますが、間違ってても無視していただければと。
龍木流方言だと思ってください!
旅を続ける。
なんか疲労感が半端じゃない。
無理してあんな格好したからなのか‥‥‥?
最初は隠せてはいた。
途中から目眩がしてきた。
‥‥‥なんでだ?目眩なんて血を使った時じゃないと起きないはず‥‥‥。
その内に頭まで痛くなってきた。
はは‥‥‥。やばい。笑えない。
でも‥‥‥次の町まではなんとか堪えないと。
此処で俺が倒れたりなんかしてレイラたちに世話を焼かせるのはちょっとな‥‥‥。
少し、手に力が入らなくなってきた。
聖十刀を背負っていられなくなってきた。
聖十刀に能力を流し入れ、10グラムほどの重さにする。
こりゃあ‥‥‥ヤバイかもしれないな。
「‥‥‥極星様。無理をなさらないでください」
はは‥‥‥。レイラに気付かれたか。
流石にもう無理かなー。とは思ってたけど。
「いや、大丈夫だか‥‥‥」
言おうとした瞬間、レイラに殴り飛ばされた。
痛みはほとんど無いけど、体が起きあがらない。
「く‥‥‥」
「いつもならこんな攻撃見なくても避けられるし、指先で攻撃を捌けるでしょう?」
東がやっと気付いた。
「なにやってるんすか?」
あ、気付いてなかった。
「東‥‥‥極星様が無理をしていたのを知っていますか?」
「え‥‥‥?そう言えば、歩調がいつもと違ったような‥‥‥?」
歩調で気づくのか。‥‥‥歩調で誰かわかる俺が言えたものじゃないけど。
ああ、やばい。目が見えなくなってきた。
っていうか、昨日寝たのにとんでもない睡魔が‥‥‥。
何でだ?睡魔なんて滅多に‥‥‥。
あ、邪神‼お前!乗り移ろうとしてるんじゃないのか!?
『そんなことしねーよ‼今が戦闘中ならそれもいいけど‼』
おい。戦いたい願望が強すぎて乗り移る寸前。とか無いだろうな‼
『‥‥‥それはない』
言い切れるのか?
『だって、俺も眠いもん』
言うのが遅すぎるわ‼
‥‥‥でもこれでこの疲労が只の過労じゃないってのは判ったな。
『過労なんて絶対無いだろ』
そこを突っ込むな‼
ああ、眠い。吹雪の中で寝ると死ぬけど真夏だから大丈夫だろ。
「ーー‼ーーーー‼」
ヤバい。レイラたちがなんか叫んでるみたいだけどもう何て言ってるかもわからない‥‥‥。
せめて勇者送還の書類だけは今日中にやり終えたかったな‥‥‥。
こんなときまで仕事を心配するってどんだけ図太いんだよ、って自分でも思う。
目が覚めたら、レイラと東が横で寝ていた。
看病しててそのまま寝ちゃいましたスタイル。
俺?ベッドの上だ。
‥‥‥あれからどれぐらい時間が経ったんだ?
邪神‼起きてるか?
『お前が起きたときに一緒に起きたっぽいな』
時間がどれだけ経ったか判るか?
『ちょうど倒れてから‥‥‥5日』
まじか‥‥‥。そんなに寝てたか。
ここの場所は?宿か?
『ここは‥‥‥。宿とかじゃなくて家だな』
家か‥‥‥誰かに泊めて貰ってるか、東の家か、最悪レイラが召喚したか。
『召喚はないな。此処には魔素がない』
そうか。確かに俺の世界はどんなものにも魔素が付着しているから見分けは簡単か。
さて、どうするか。
ギギィ‥‥‥と音がして扉が開く。
入ってきたのは会ったことのない男だ。‥‥‥写真では見たことがある。
「お、起きたんか」
この訛り‥‥‥本人か?
「あ、すいません。状況を確認したいのですが‥‥‥」
声を出して自分の声に心底驚いた。
今までの声と全く違う。高くもないし低くもないがなんか透き通っている。自分で言うのも何だが綺麗だ。
「綺麗な声しとるのう」
いや、問題はそっちじゃなくて。
「おっと、すまんのう。起きてからいきなりじゃもんなぁ」
ケラケラと笑う。
「あの‥‥‥失礼ながらお名前を教えていただけますか?」
「そんな畏まらんでもいいきにのう。わしは龍馬じゃ。好きに呼んでくれ」
はい‼本人でした‼
まじか‼いや、薄々判ってたけど。
「ありがとうございます。私は極星と申します。以後、お見知りおきを」
なぜか足に力を込めても立てないので座ったままお辞儀。
「それ、なんとかならんか?」
なにが?名前か?
「そのしゃべり方じゃ」
あ、そっちね‼
「いえ、助けてもらったのにそれはちょっと‥‥‥」
「いいきに‼逆に話しづろうてしゃあないわ」
ケラケラと笑う。
「あ、じゃあ‥‥‥先ず、助けてくれてありがとう」
「いやいや‼助けてもろうたんはわしなんよ‼」
‥‥‥へ?
このベットちょっと固いな‥‥‥。腰が痛くなってきた。
『老化現象だな』
俺はまだ若い!‥‥‥こともないな。




