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東はハーレムを期待しているらしいんですが、本当にそんな簡単に行くのでしょうか?

 そんなこんなして、旅が続く。


 暗殺屋殺しなんて物騒なネームがついたせいで戦闘屋からも決闘を申し込まれる事が多々ある。

 俺に休みって一生来ないんじゃ‥‥‥。


 現在。

 戦闘屋と手合わせ中。

 レイラたちに手伝ってくれって遠回しに言ってみたらなんでやらなきゃいけないんですか?って二人揃って言ってきた。


『自業自得だな』


 判ってるよ‼




 なんか最近のサイクルが、




 朝食作り


 歩く、戦闘屋と手合わせ


 楽器で金稼ぎ


 歩く、戦闘屋と手合わせ


 昼食作り


 歩く、戦闘屋と手合わせ


 レイラたちと訓練、戦闘屋と手合わせ


 夕食作り


 書類仕事、戦闘屋と手合わせ、暗殺屋を返り討ちにする


 レイラたちが寝たら、訓練、狩り、戦闘屋と手合わせ




 って感じでナチュラルに襲われ続けてんだよ‼

 休む暇全く無いからね?


 楽器のメンテナンスも出来やしない‼







 そんな感じでまた数日。

 飛ばしすぎだって?んなことはどうでもいいんだよ‼

 弱い戦闘屋との手合わせなんて、書いてるだけで疲れるんだよ‼


 ある村についた。

 場所的に今日泊まるところはこの村になるんだが‥‥‥


「‥‥‥今日は野宿しよう?」

「賛成です」

「え?なんでっすか?」


 アホの東が聞き返してくるが、多数決ってことで此処には行かない‼以上‼

 俺とレイラは同時に回れ右で野宿する場所を探そうとすると、東が動かなかった。


「何してる?」

「二人とも‼こんなとこに来て寄らずに帰るなんて、情けないぞ!」


 東が熱弁し始めた。


「ここは俺が夢にまで見た楽園なんっすよ‼」


 いや、知らねえし。


「此処に行かなかったら男が廃るっす‼そう、思わないんすか!」


 そう言われてもなー。俺は一応女だし。


「特に何も思いませんけど?」


 レイラのド直球突っ込みが入った!が、東は断固としてそこから動こうとしない‼


「レイラさんはいいんすか?‼こんな楽園が目の前にあるのに!」

 

 おおっと‼東が形勢をひっくり返そうとレイラを揺さぶる‼が、レイラも全く動じない‼


 ‥‥‥何やってんだろうな、俺。


『過労による精神病だろ』


 ‥‥‥あながち間違ってない気がする。


「東‥‥‥私はそんなところには行きません。貴方お一人でどうぞ」


 レイラはいつになく冷たい‼


「わかったすよ‼俺一人でいくっす‼お二人は俺を待たないで旅を続けてくれっす‼そんじゃ、さよならっす‼」


 ‥‥‥は?

 ちょっとまてよ‼


「東‼お前、こんなことで俺たちと別れるつもりか?」

「こんなこと!?これは俺の夢なんすよ‼」

「今追求すべきところはそこじゃないだろ!」

「夢を叶えてからじゃないと、俺はどこにも行かないっす‼」


 ‥‥‥はぁ。

 ここまで意固地に成る程此処に行きたいのか‥‥‥。

 仕方無い。


「‥‥‥レイラ」

「‥‥‥仕方ありません。明日の訓練でボコボコにしてやってあんなこと言わなきゃ良かったって思うよう仕付けようと思います」


 こえええぇぇぇ‼


『東は、御愁傷様状態だろうな』


 ‥‥‥生きてろよ、東。

 頑丈だから大丈夫だとは思うけど。


「‥‥‥東、行くか」

「ほんとっすか?‼」


 明日になったらこの希望に満ち溢れた顔が変型してるかもな。

 東の顔も、見納めかもしれん。





 俺たちが此処まで喧嘩になったのは、後にも先にもこの村に入るか否かってこと。


 この村は、桜台村。

 通称、女村。


 その名の通り、女だらけの村だ。

 男も居るには居るんだが、町中がその‥‥‥男向けって言うか、まぁ、そんな感じだ‼

 察してくれ‼




「やっと‥‥‥夢にまで見た楽園に‥‥‥」


 東がなんか気持ち悪い。


「気持ち悪いですよ、東」


 レイラの気持ち悪いって言葉にも全く動じねえ‼って言うか聞いてねえ‼


「‥‥‥俺ら今日ずっと宿に居るわ」

「なんでっすか?!楽園っすよ‼楽園!」


 それはお前だけだ。


「女に囲まれるなんて俺は真っ平ごめんだね」

「クルトア姉とかは良いのに?」

「クルトアは家族だし、その他もなぁ」


 実際その通りだ。


「じゃあ、俺だけ遊びに行くっす‼」

「はい、行ってらっしゃい。宿はあそこにするから」


 聞こえてたかな。ものすごい速度のスキップで行った。

 ‥‥‥さて、書類仕事、溜まってるんだよな。

 仕事しますか。




 宿に入る。


 ザワッと俺とレイラが入ると周りがざわめき出す。

 なんだ?この辺りでも一番いい宿のはずだが、間違えてラブホに来たか?!


 いや、違うっぽいな。

 レイラと俺が同時に入ったからか。

 どうやらこの辺りのナンパの鉄則が、お持ち帰り無しって事らしい。俺がお持ち帰りしているように見えるらしい。

 なんでそんなのわかるって?コピーだよ。


「あの、お客様‥‥‥その方は?」

「?妹だが」

「し、失礼しました‼お部屋にご案内します‼」


 性別違うし、正確に言うと俺は母親に当たるんだが、「息子だが?」なんて言ったらものすごい面倒なのは分かりきっていることだ。

 だから、一旦放置する。


 東は何やってんのかな。

 夕飯は‥‥‥自分で何とかするだろ、多分。

「ハーレムってそんなに良いものなんでしょうか?」

「さあ?」


 って言うかレイラって男なのにその辺無関心だよな。

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