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占いというより、魔眼で一番可能性の高い未来を見ただけなんですけどね

あーあ、なんだこの茶番劇。

面白くもない上にただただ延々と時間が過ぎるタイプの、全く意味のないやつ。


「で、貴方達は、なにがしたいのです?人を殺す快楽を求めて?それとも只の阿呆ですか?」

「あ、阿呆だと!?無礼にも程がある‼」

「そうですか、ならお好きに阿呆をなさってください」


そして俺は腰に付けていたポーチから小さな丸い水晶を取り出す。


「では、貴方達は今後どうなるか。占ってみましょうか」

「う、占いだと?」

「そうです。私からの、忠告に近いですが」

「なにを言ってる」


そう思うだろうね。


「この占い・・・外したことが無いんですよね」


ボソッと言っておく。


「貴方達は、莫大な借金をおい、将軍に助けを求めるも、速攻で切り捨てられ、貴方の子供は八代先まで借金を背負い、返せなかったので腹を切って血が途絶える」


そこで水晶を戻す。


「とまぁ、こんな感じですね‼」


周りが唖然として聞いている。


「じゃあ私帰りますんで」

「あ、ちょっと‼極星‼」







台風のように現れ未来占いをした男は周辺の村の話題になったらしい。

因みに、この自称未来で出世するやつは俺の言葉通りあり得ない額の借金をおい、将軍に見捨てられたらしい。

もう、哀れとも思わん。






すたすたとレイラの方角へ歩く。


「出口はこっちじゃないっすよ」

「レイラを迎えに行くんだ。突っ走って迷ったっぽいからな」

「判るんすか?」

「ああ、神の力の1つでな」


おおー。とか言ってる。

普通なんだけどな。


あ、いた。

明らかに迷ったっぽい雰囲気醸し出してる。無意識なんだろうけど。


「極星様‼東‼」


東がいつの間にか呼び捨てだ。

そんなに仲良くなったのか、この二人。


「一応全部引っ掻き回してきた」


収めてはいない。引っ掻き回してきただけ。


「大丈夫ですか、それ・・・」

「なんか占ったんすよ‼水晶玉で‼」

「あ、それ?別に水晶要らないんだけどな」

「いらないんすか?」

「それっぽく見えるだろ?」


そういってクスリ、と笑う。

さて。行きますか。





村からでて、道を歩いていく。


この辺でいいか。

近くに人がいないのを確認して朝ごはんを食べる。

ストレージに出し入れするからな。

見られるのはちょっと困る。


朝ごはんは毎度お馴染み兎パンです。

テリヤキソースをこの前塗ったから、テリヤキサンドになった。

テリヤキウサギサンドを皆で食べる。

うん。普通。今度もっと凝ったの作ろう。


そこからは、特に何もなかった。

兎を何匹か狩ったけど。


人が来ない様なとこにテントを建て、焚き火をする。

ご飯を食べて、身体を拭いて、俺がたまに訓練しながら見張りをする間に二人が寝る。


焚き火の前に座って、お茶を飲む。


空には、美しい星が沢山輝いている。

この空が見えなくなるのも、そう遠くはないのに。

なんて思ってしまう。


ん?

東がテントから出てきた。


「どうした?」

「なんか起きちゃったんすよ」

「そうか」


お茶を手渡す。


「ありがとうっす」


二人でお茶を飲む。


「寝ないんすか?」

「俺は結構位が高いから寝なくてもいいんだ」

「そうっすか」


そんな、どうでもいい話する。


「・・・俺の事、どう思ってるんすか?」

「どう言うことだ?」

「突然仲間を誘拐されて、しかも殺しにかかってきた相手をこんなに近くにおいて飯まで食わせて」

「別にそんなのはどうでもいいさ」


俺は東の方を見てレイラを見る。


「今は、なんとしても守りきる。それが、俺のやるべきこと」


火を見つめる。


「俺は。結局弱いんだよ」




「俺の昔のはなし・・・聞いてくれるっすか?」

東の話って深刻そうな話でも、軽く聞こえるんだよな。


『話し方がな』


それだけじゃない気もするけど。

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