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神様に挨拶に行きましたが……

 朝です。

 昨日の夜から不眠不休でお仕事頑張っております。

 正直、今日1日ずっとやって良いところまで行きたい。

 肩がばっきばきいってる。肩こりってきついよね。


 階段を降りていく。

 何でって?散歩だよ。


 京都をゆっくり歩く。

 こんな時間だからまだ起きてない人が結構いるらしく、シーンとしている。

 この時代はまだ道が舗装されていな。アスファルトって汚れが付く訳じゃないけど、コケると痛いから俺は土がいいかな。

 慣れてるし。


 そういえばここの神様に挨拶にいかないとな。

 別にいい気もするんだけど、神様付き合いって大事だし。


 あ、帰ってきた。

 適当に歩いてもたどり着けるぐらい、京都って整備されているよね。何て言うんだっけ?碁盤の目か。






 部屋にいく。レイラは……まだ起きてないな。

 コッソリ入る。泥棒している気分です。


「んぅ……」


 あ、起きた。


「おはよう」

「おはようございます……」


 まだ半分夢の中だな。





 さてと。

 どの神様に挨拶に行こうかな。

 やっぱり仲がそれなりにいい神様がいいな。

 この辺だと神社が沢山あるので誰か一人選んでいけばいい。

 それなりに仲がいい神様をピックアップして一人選ぶ。

 うん。雷神さんにしよう。


 賀茂別雷神社って知ってる?

 京都の最も古い神社の1つなんだけど、雷神様をまつってて。

 上賀茂神社とも言われるね。

 世界遺産だったりするよ。この時代だとまだだけど。






 レイラも目が覚めたので、朝ご飯を食べてから神社に行ってみる。

 うわぉ。

 人で溢れかえっております。

 どうしよう。挨拶出来ないや。


 仕方ない……


 普通にお参りするかたちで挨拶してから帰ろう。


「どうします?」

「こっちが一方的に挨拶して帰ろう」

「そうですね」

『勝手に来て勝手に動いて。雷神は迷惑だろうな』


 うっ……

 それを言うな‼

 いいんだよ‼俺母神だから‼最高神だから‼









 勝手にお参りして帰ってきました。

 ……人だかりが凄すぎて宿に入れません。


「あ、あんた‼」

「はい?」

「またあの変な楽器弾いてくれ」


 宿のおばちゃんに弾いてって言われた。

 変ってなんだよ。ヴァイオリン馬鹿にすんなよ。


「変な楽器じゃなくてヴァイオリンです。あの楽器はわりと早い時期に出来た楽器で、オーケストラの要なんですよ?弦楽器はコントラバスやヴィオラなんかが……」

「ヴァイオリン愛はわかりましたから、説明やめてください」


 レイラに止められた。


「楽器馬鹿にすると何時間も拘束されて延々と歴史やらなんやらずっと聞かされてこっちは物凄い疲れるんですよ……」


 レイラはおばちゃんにコッソリ説明する。

 うん。全部聞こえてますよ?


「そ、そうかい」


 真に受けてる。

 実際そうなんだけどな。

 何で楽器のよさが判らんのかねー。解せぬ。


「ところで、今日も弾いてくれるかい?」

「今日は楽器の調節したいんですよね……」

「?それは絶対必要かい?」

「必要ですよ?素人目じゃ判らないですが、半端なものは演奏する気、無いですから」


 本当にこの作業は必要だと思う。

 パッと聴いただけじゃわかんない人が大半だけど、弾いてるこっちが物凄い違和感だし、聴いてる人も絶対音感があれば不自然な感じになってしまう。


「でもねぇ、お客さん来ちゃってるんだよ」


 そんなこと言われても、俺は昼飯食べてからじゃないとやる気起きないし、楽器も可哀想だ。

 それをおばちゃんに伝える。


「じゃ、ご飯サービスしてあげるから‼」


 ぐぅ。

 でもねぇ。今ちょっと湿度が低い。

 ヴァイオリンが悪くなっちゃう。

 あ、そうだ。金管楽器にすればいいか。


「ヴァイオリンは今湿度が低いので無理ですが、別の楽器で良いなら」

「珍しいかい?」

「ええ、多分」

「じゃあ、今すぐ頼むよ‼」


 ……はぁ、準備しますか。

 一旦部屋に入って人が誰も見ていないか確認して、ストレージを出す。

 ストレージから取り出したのは、トランペット。

 金管楽器の花形と呼ばれる高音楽器。

 オーケストラや吹奏楽、果てはジャズバンドまで幅広く需要があり、比較的にお手入れも簡単で、金属製なので水に濡れても大丈夫。


 息を吹き込み、楽器を温める。

 人間が寒いとあまり動けないように、楽器も寒いと良い音を出してくれない。

 鉄の香りが鼻腔をくすぐる。

 最初は血の匂いがするって思ってたんだよな。

 すぐに慣れたけど。






 トランペットを持ったまま階段を降りる。

 おお……とどこからか聞こえた。

 金色に輝く楽器は始めてらしい。


 何かステージっぽい何かが物凄い急ごしらえ感を放っている。

 簀の板の隙間が空いてない感じの。

 それに乗ってもあんまり意味がない気がするのだが、折角なので乗る。

 元々俺の背は175センチあるので、日本人の平均身長を遥かに越えている。


 だから見渡せる。

 簀もどき意味あったわ。

「あの簀みたいなやつって?」

「昨日のお客さんに楽器が見づらいって言われたからね。そこの大工に作って貰ったんだよ。その代わりに一番前で見せろって言われたけどね」


 まじすか。

 あ、なんか怖そうなTHE大工さんが居る‼しかも目の前‼

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