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変な人間と遭遇しました

 朝です。

 寝てないけど。


 朝ご飯を作る。昨日の残りの兎肉をパンで挟んだ超手抜きサンドイッチです。

 因みに、兎肉やパンは俺のストレージの中のものだ。

 ストレージ内は時間が止まってるから腐ったりしない。何て便利でしょう‼


 手抜きサンドイッチをもそもそ食べる。

 意外と旨い。


 そうこうしているうちにレイラが起きた。レイラはそんなに神格が高くないので眠る必要がある。

 まあ、数ヵ月に1回位でいいんだけどな。

 休めるときに休んどいた方が体にもいいしな。

 俺の手抜きパンを食べながら、仕事の資料に目を通している。

 レイラもこっちに来たときに押し付けられたらしい。

 俺の方が圧倒的に多いのはいじめなのか。


 レイラが食べている間にテントを片付ける。

 この時代にはテント無いから気を付けないとな。


 ん?レーダーに人影だ。

 こんな朝早くから?いや、時間的に夜中も歩き続けているだろう。

 鑑定をかけてみる。

《山田 進 ・状態 疲労、空腹》

 空腹か。兎パン分けてやろう。

 すると、フラフラした足取りで山田が来た。

 大丈夫かよ。


 俺たちを見つけるとホッとしたようで、倒れた。

 ええー。

 めんどくさい。


 とにかく、運ぶか。

 山田に近づき、もう一度鑑定をしたら、状態が空腹から飢餓になった。

 これヤバイぞ。

 魔法は……駄目だし。

 兎パンを口元に持っていく。

 すると、突然カッと目を見開き、兎パンに食らいついた。

 まじでビビった。


『ビビってやんの~』


 う、うぜぇ。黙れ‼


 兎パンが速攻でなくなった。

 ついでに3つ渡したら全部食べた。あと水も。

 食べたら寝やがった。どうすればいいのこいつ。


 取り敢えず連れてくか……


 事情をレイラに伝えてから出発。





 こいつ、滅茶苦茶軽い。

 あと、顔もそれなりに整ってやがる。

 喧嘩売っとんのか、この野郎‼


『お前の勝手で恨まれるこいつも可哀想だがな』


 そうですね‼






 2時間寝てやっと起きた。

 背負うのが刀があって無理なので担いでたら突然暴れだしたので落としちまった。悪いな。


「え、あ?こ、ここは……?」

「大丈夫ですか?」

「え……なんで男……?」


 女です。残念。

 すると、前を歩いていたレイラが、こっちに気づいた。


「あ、起きられましたね」

「あ、はい。お陰さまで」


 俺には?ねえ、俺には?


『お前はただ運んでるだけの人って認識なんだろうな』


 だろうね。


「可愛い……」


 ぽつり、とレイラには聞こえない声で言った。

 そいつ男です。残念。


「あの……僕はどうしてここに居るんでしょうか」

「え、覚えてないんです?」

「ヒィ‼」


 話しかけたらビビられた。


「あー。あとレイラ宜しく」

「え?あ、はい」


 仕方ない……あんまりむやみやたらに使いたくないんだが。

 俺は特殊能力のコピーを使う。

 こいつの記憶が入ってくる。


『あー。これは自業自得だわ』


 邪神は俺の知覚何かを共有してるから、こいつも記憶が見える。

 ……確かに自業自得だわ。

 レイラを手招きして呼ぶ。

 こいつの記憶がどんなものか、説明する。


「えー……」

「これからどうする?」

「……逃げません?」

「乗った」


 レイラがそいつに別々行動の提案をする。


「えー。俺レイラさんと一緒にいたいですー」


 うおおおぉぉぉ‼こいつめんどくせぇ‼

 何て言えないから心の内に仕舞う。


「でも、私たち、行くところがあるんです」

「固いこと言わないでさー」


 こいつ拾わなきゃよかった!


『お前のミスだな』


 今回は確実にな……


「って言うかー。なんであんな無愛想な男と一緒に居るのー?俺の方が愛想いいし……」


 とか言われてたレイラが殴った。

 うん。俺も嫌だわ。


「行きましょう」


『こ、こえぇー』


 ………レイラを怒らせないようにしよう。絶対に。

「こ、こぇぇ……」

 つい口から出てしまった。

「は、い?」


 なんでもありません‼

 本当に何にもないからああああぁぁぁ‼




 山田はもう出番は無いと思います。

 もしかしたら気まぐれでいつか出すかも知れないけど。

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