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卒業試験

 あれから、50年経った。

 今、俺とレイラは訓練場で俺は聖十刀、レイラは方天画戟を持って立っている。

 いや、構えているといった方が正しいだろう。

 かなり大きい刀を持った赤髪の男っぽい女と、かなり特殊な形をしている槍を持った茶髪の美少女っぽい美少年が互いの武器を持って向き合っている。

 中々にカオスな空間が出来ているであろう。


「さて、俺に勝てるかな?」

「これだけハンデがあるんです。貴方に絶対に勝って見せます‼」

「良く言い切ったね」


 そう言ってクスクスと笑う。

 普通にハンデ無しで戦ったら、俺は数秒で勝てる。

 経験の差もあるし、なにせ俺の力は常軌を超しているらしい。

 文字通り、最強になったらしい。

 ここまで言い切れるのは、この前出席した最高神会議で、最高神全員が俺と手合わせがしたいって言うから、バトルロイヤル式で一斉に戦ったら、俺は一人勝ちしてしまったからだ。やったね‼

 因みに、最高神会議っていうのは、各世界の最高神たちが集まって自分の世界の状況何かを報告しあい、これから先の魂の流れについて話し合う会議だ。

 さっきの手合わせ合戦は、もはや名物になっており、全員に勝ったら、最高神会議のリーダーになれるらしい。

 そんなの興味ないけど勝手に認定された。

 解せぬ。

 って言うか他の世界の神様弱すぎない?

 本気で修行したことないのかな?


 話は戻って訓練場。


 なんで互いに武器持ってるかだって?

 これはレイラの卒業試験だ。

 この50年、レイラは毎日方天画戟の扱い方を練習して、下界の最強の冒険者を凌ぐほど強くなった。


 もしかしたら、邪神といい勝負になるかもな。


「そろそろいいですか?」

「ああ、いつでもこい」


 今回俺のハンデは、飛び道具類は使わない、転移系含め魔法、身体強化その他の特殊能力の使用禁止、邪神との連携なし。の3つだ。


 この中でも邪神と連携できないのは、かなりなハンデだ。

 まるで邪神と仲間みたいな感じだが、邪神は基本戦闘狂なので、なにも言わなくても勝手に参加してくる。

 邪神が出てくるときは、俺の後ろになんか良くわからん背後霊みたいなのがくっついてるように見えるらしい。

 それがものすごい速度で敵を蹂躙していくので恐ろしいったらないらしい。


 特殊能力の使用禁止もあって俺の全力の時の1割の力も出せない。


 ‥‥‥さぁ。

 楽しい時間の始まりだ。






 レイラが地面をえぐる速度で間合いを詰めてくる。

 俺は後ろに回避するのではなく、逆に前に行き、下をスライディングする要領で避ける。

 流石にそれは予想外だったのか、レイラの動きが一瞬固まる。

 スライディングしながら刀を振り上げるが、槍の柄を地面に突き刺すことで回避される。

 俺は素早く立ち上がり真横に滑る様に動きながら、左上から刀を振る‥‥‥様に見せかけて左手に持ちかえる。そのまま切り上げ、突きを放つ。

 レイラは後ろに飛んで回避するがそんなのは読んでいるので、槍の下の方を払うようにおもいっきり刀で殴る。

 流石にこれは腕が痺れたのか、レイラが苦い顔をする。

 すると、レイラが突然仕掛けてきた。

 方天画戟の特徴である、刃のついた横の部分を突き刺すように撃ってきた。

 これは、避けにくいな。

 俺は刀に手を添えて刃のついている部分を受け流す。

 そしてそのまましゃがむ。

 すると、槍の先端がさっきまで俺の首があったところを寸分たがわず通過する。

 その状態から刃の部分を槍を捻る様にして回転させ斧を降り下ろすように俺の背中を狙う。

 このまま続けていても埒があかない。

 そう思い、回避ではなく受ける事を選択する。

 下から物を振り上げるより、上から降り下ろす方がスピードや威力も段違いだ。

 それを判っていて、受けた。

 手に衝撃が走る。下手したら刀を落としそうな衝撃。

 そのまま切り上げる‼




「そこまで‼」


 審判をやってもらっていたヒュウガが止める。

 俺はそれで初めて自分の状況を知る。

 俺の刀はレイラの腕を切り落とす寸前で止まっており、レイラのの槍は俺の首の真横で止まっている。

 俺は攻撃できても腕一本だし、レイラは急所を狙ってきているので、俺の敗けだ。


「勝者、レイラ‼」






「あー。負けた」


 ハンデは相当なものだったが、レイラは俺に勝った。

 俺はレイラに負けた。


「じゃあ誕生日プレゼント。改めて言いますね。貴方を下さい。精霊神様」


 そっち?!

 ここは普通‥‥‥まぁ、いいか。

 俺はレイラに負けたんだ。

 敗者に口無しだな。‥‥‥使い方間違ってるかな?


「じゃ、10年後、一緒に行くか」

「はい‼」

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