表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真夜中の幻影  作者: しおる
1/2

第0話 きっかけ

「知ってる?大金持ちになれる噂。」


「あーあれか。真夜中の学園に行くやつやろ?」


「イツキ知ってる?俺知らない。」


「知らね。レイナは?」


「....知ってる。」


興味なさそうにする俺達と、興味津々のニイカ達。こんな性格が違いすぎる俺達がなぜ一緒にいるのかがわからない。


「今度、行って見ーひん?楽しそうやん!俺も一攫千金...フフ...」


大阪から東京へとやってきたナオは関西弁で楽しそうに喋る。


「えー、真夜中の学園とか怖すぎぃ!ニイ嫌だからね?」


この自分で“ニイ”と名乗るのは俺の幼馴染のニイカだ。勉強は全然だけどスポーツ推薦でこの学園に入学した。


「いいんじゃない?ね、イツキ!」


さっきまで興味なさそうにしていた俺のもう一人の幼馴染のトウマは一攫千金と聞いて急にウキウキしだした。

俺はちょっと呆れたような顔をして


「どっちでもいいけど。」


と言った。本当にどっちでもいいのだからここはみんなの意見に任せようと思う。


「じゃあ決まりな!レイナは?」


「...イツキが行くなら。」


ニイカは最初嫌がっていたが結局全員行くことになった。真夜中の学園と言えば、オカルト研究会のメンバーがゾクゾクするようなイメージを持つ人が多そうだが残念ながらうちの学園は怪談という噂が立ったことがない。夜中に勝手に動き出す人体模型やピアノ...なんて聞いたこともない。


「じゃあ今日の10時学園前集合でええやんな?楽しみやわー♪」


みんな頷いていたが、ちょっと何か引っかかるような気がするのは気のせいだろうか。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ