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1 初めまして 志野山 透です。

現代ものは初めてです。視点が変わって読みにくいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。


 


 ・・・また、見てる。

彼女は、彼が好きらしい。

漫画的に言えば、瞳が熱っぽくハートマーク付きだ。

“彼”と言えばこのクラスで一番の俊足の、陸上部のエースである近藤君だ。

中学から陸上部で、県予選の決勝常連で、此処にも推薦でやってきた“彼”は、しかし今は確かその陸上部のマネージャーと秘密恋愛中のはず。“秘密”なのだから誰も知らないのだが・・・。

 ふと眼を外に向けると、この寒いのにベランダでいちゃついているカップルが目に入る。

ちょっと不良を気取ってはいるが、実はそうでもないただのナンパ師である桜井君と、その彼女と認知されている相沢さんだ。

しかし、知っている。

桜井君の本命は彼女ではなく、彼女の本命もまた桜井君ではない事を。

桜井君の本命はただ今中学1年生の友人の妹であり、相沢さんの本命は・・・。

「おーい、席着け。終礼始めるぞ。」

と叫んでいる担任の向井先生だ。

今年から担任になったのだが、どこそこの有名大学卒業の将来有望株、らしい。有名大学卒だからと言って有望株扱いは如何なものかと思うのだが、まぁ有望株扱いしているのは、同僚の女性教師たちなのだから、さもありなん。

二人は従兄妹同士でありご近所さんで、実際のところ付き合っている。が、しかし、まずいことには教師と生徒である。

保護者も煩い昨今、いくら互いの両親が許しているからと言って公には出来ない訳で、高校卒業までは隠しておこう、という運びになった。

でも、向井先生は、いい。大人だし(25だが)、同僚のあしらいも巧いし(肩書きでモテるのは昔かららしい)、笑顔で誤魔化すのも上手だし(意外と腹黒い)。

しかし相沢さんは、何というか、こう・・・。

ボケ、である。

しかも今時珍しい正統派である(つまりは天然。かなりすごい)。

その上今流行りのロリ〇乳である(どこで流行ってるんだ)。

総合すると周りが放っておかない状態なので、白羽の矢が立ったのが桜井君だった訳である。

桜井君は、まず顔がいい(自覚済みなのが、嫌味だが)、自身のクラスの生徒なので監視が出来る(万が一、という事も考えて)、そして何より裏切られることがない。

何故なら、桜井君の本命は相沢さんの妹だから。

つまりは向井先生にとっても従妹である。

桜井君にしたって相沢さんを送っていけば漏れなく邪魔なしで(家の中だし?)妹ちゃんといちゃつける。美味しい条件がそろったスケープゴートであった(お互いに)。

 

 「すみませんが・・・。」

保健室の扉を開けると、まっ最中でした。

とはいっても、キスですが。

「あ・・・あ・・や、あ、あの・・。」

オロオロして慌てている保健師を尻目に、私は薬品棚に近づいて行く。

「腹痛の薬ください。」

それどころではないのだ。

「え?あ、あぁ、はい。いつもので?」

今まで4回ほど貰っているから、覚えているらしい。仕事は出来る人なので、他はどうでもいい。

「はい。・・・っ。」

相手が見る度違うだろうが、教師だろうが生徒だろうが・・・。

「大丈夫?」

血の気が引いていることは解っている。手足が震えるし、冷たいし、ふらふらする。

「はい。すみませんが、お水ください。」

何とかもらった薬をのどに流し込むと、ことんとコップを置いて保健室を後にしようとした。

「なぁ、寝てなくていい訳?さすがに真っ青なんだけど。」

ブレザーのネクタイは青に赤線。

3年生。

「いいデス。他を探しますので、お続け下さい。」

横のベッドであっふん、あっはんされて寝てられる訳ないでしょ。

顔も見ずに扉を出ると、廊下をある部屋へと歩き出した。

 居なくても入っていいと渡された、秘密の鍵を取り出すと目の前に広がるのは豪華な一室。

それを見る余裕はなく、鍵を掛けなおすと目についた更に豪華なソファーに横になる。

脇に寄せてあった毛布に包まり、すぅーっと息を深く吸い込んで目を閉じた。

毎月毎月、飽きもせずにやってくる、嫌でも女の子だと自覚させられる時間。

母親は全然なかったらしいが、何の因果か私は重い。

そのまま薬の作用もあり、眠りに就いた。

 

 ・・・温かい・・手? うん、手だ。 

薄く眼を開けると、何時の間にか膝枕で極力音を立てないように紙を捲っている光景がアップに見える。

「サトルちゃん?」

「気が付いたか?まだ顔色が悪い、寝てろ。」

頭を撫でていた手を止めて頬に触れて来る。

「ママは?」

「帰ったぞ。出張から直帰だ。 今頃バカップル中だろ?」

そう・・・声にならないため息と共に吐き出すと、保健室は?と聞かれる。

薬は貰いに行った、と言えば、またか、と返された。

「3年生だったよ。」

「顔は見たか?」

「ううん、でも声は聞いた。もう一度聞けばわかる。」

「あいつも、もう少し大人しく出来ないのかねぇ。まぁ、問題にならなきゃいいんだが。」

あいつ、とは保健師の村上さんのことだ。

暁ちゃんとは同級生だった。

「今、何時?」

完全防音の上、カーテンまで締めてある室内では時間が解らない。

「昼休み、だな。飯は?」

「・・・いい。入らない。」

「少しは・・。」

「うん、理子さんのコーヒーなら入る。」

言って顔を見ると、腹黒くにっこり笑う暁ちゃんの笑顔が見えた。

「お前はいい子だな。」

・・・そうですとも。



 ごめんねぇ・・と言いながら目の前に並ぶケーキと紅茶。

「いえ。こちらこそ、デス。いいのに、こんなに・・・。」

この間の詫びだとメールで呼び出されて来てみれば、お茶会の準備が整っていました。

しかもわざわざ私の好きな店の好きなケーキばかりが、3つも。

それに、ちゃんと用心して保健室ではなくその横にある保健師室。

ここには、保健師である村上さんしか入れない。生徒の個人情報、つまりはカルテがあるから。

「いんですか?ここ。」

「大丈夫よ。だって透ちゃんだもの。暁にも許可は取ってあるから。さ、お昼にしましょ。」

綺麗に整えられた爪(とは言ってもけして伸ばしてないあたり、プロです)、長い綺麗な髪は緩くパーマがかかっているけど、仕事中はちゃんと結んである。すらりと伸びた足と、細い腰回り。どこからどう見ても、『綺麗なお姉さんは好きですか?』『好き!』と声を大にして叫びたくなるほどの器量よし(古いかな?)

この人は私が生まれた時から知っている人。

その頃から暁ちゃんの友人で、悪友(暁ちゃん弁)で、一番の理解者だった。

「沙耶さんは、決まった相手は作らないの?」

「う~ん、そうねぇ。前はいたんだけど、結婚しちゃったしね。結局捨てられるから。」

と微笑む顔は作ってない顔。

他の生徒の前じゃ見せない本当の顔。

前の彼氏さんはお医者さんだった。同じ職場で付き合ってて、でも上司の勧める見合いで結婚したと聞いた。

沙耶さんはかなり本気だったから、ボロボロになっていたところに、暁ちゃんがこの職場に誘ったんだと聞いている。

保健師をしているけど、本当は医師免許持ってるし。

「暁にも怒られちゃったけど、ちゃんと相手は選んでるから。」

問題にはならないと思うけど、と微笑む。

「暁ちゃんが心配してるのは、そんな事じゃないよ?」

ぱくっと最後のひと切れを口に入れて言うと、

「解ってるわよ、むず痒いけど。」

みんなが心配しているのは、相手をとっかえひっかえしていることで、傷つく沙耶さん自身のこと。

だってこの人、優しい人だから。本当は立ち直りたいのに、引きずられてるから。

でも、でもね・・。

「沙耶さん、大好き。」

言えないことがあるの。

「あら嬉しいわ。それって暁に言ってもいい?」

笑う笑顔が本当の意味で綺麗に見える場所にいって欲しい。

「いいよ?暁ちゃんの次に、だから。」

身近にいるのよ?

「なぁ~んだ。暁にヤキモチ焼かせられると思ったのに。」

貴女を真剣に好きな人。

「お代わりください。」

紅茶のカップをずずっと押し出す。

「相変わらずいい食べっぷりね。」

あっちを押すしかないかな。

席を立った沙耶さんの背中を見ながら、そんな事を考えていた。


 人間観察が好きだ。

人を見ていると、色々な表情や行動を見ることが出来る。それには必ず意味と理由があって面白い。

「志野山さんって、こっちが照れる位じーっと見るのね?」

「目、悪いの?」

よく言われた。

けど、今はもうそんな事も言われない。みんな慣れたのだろう。

 「何書いてるの?」

手元を覗きこまれて一言。

「目。」

「私?」

目の前に座っているクラスメイトの東山さんが自身を指さして聞く。

「うん。ごめんね、見てたら書きたくなっちゃった。・・・でもほら見てて。」

完成していた東山さんの目に、色鉛筆でメイクを施す。

「え?」

「綺麗でしょ。・・・東山さん、とても綺麗な目をしているんだよ。」

アイラインを引いて、アイシャドウを塗って・・と施されていくメイクに、何時の間にか周りのクラスメイト達もちらちらと視ている。それは紙の上ではあるけれども。

「上手、ね。」

と照れたように言う東山さんに、

「素材がいいからだよ。きっと卒業して大学生になって化粧をするようになったら、きっと東山さんはもっと綺麗になる。“あぁしまった!”なんて思う人が必ず出て来るよ。」

それは目の前の東山さんにではなく。

・・・解った?

「ヤダっ。巧いなぁ、志野山さん!」

「巧いよー。美術部だもん。」

あなたたちは見ていてやきもきするんだもん。

これくらいのハッパは必要だよね。 


 悲しそうな色を出している人は、見ていると辛い。

楽しくて幸せな人がいれば、悲しい人だっているはずだけど、悲しいばかりじゃ心が死んじゃうから。きっと悲しいばかりじゃないはずだから。

「志野山さん、これ、移動させる?」

描いているのに気が付いたのだろう、花壇の脇に置いてあったプランターを動かそうか、と聞いて来る人。

「ううん、そのままでいい。そのまま描いてるから。」

模写が好きだ。人でも草花でも、物でも。

そこにあるそのままを描くのが好き。

それが枯れていても、萎れていても芽を出したばかりでも。

中庭の一角。

学園長の薔薇園の手入れをしているのは、園芸部。

私はよくその薔薇を描きに来る。

だから園芸部の人たちも、私を気にする人はいない。人を描いてないときは大抵いるからだ。

「上手いわねー。私なんて絵はもうからっきし。」

部長さんの神保さん。

「その代わり、素敵な手をお持ちですよ。」

ペンを置いて見上げる。

「やっ、照れるぅ。・・本当だったんだね、志野山さんの噂。」

・・・何ですか?噂って。

「ナチュラルに、タラシって。」

・・・なんですと!

「ポーカーフェイスのままに男女問わずタラシこむって噂よ。知らなかった?」

知りませんよ、と首を横に振る。

「じゃ やっぱ天然?・・・それって計算じゃない分タチ悪いなぁ。」

さっきからいた中田君までそんな事を言う。

「やー でもお世辞でも嬉しい、かな? これやってると手、荒れるから。」

ビニール手袋をしてても手は荒れる。

知ってるよ。

それに、

「ちょうどよかったね、中田君それ神保先輩にでしょ?」

中田君のポケットに入りっぱなしになっているであろうハンドクリームも知ってるよ。

「え?」

びっくりした顔して私を見てないで、今がチャンスだろう!って目で訴える(無表情だけど)。

「・・・っあ、あぁ!部長。これ、使ってやってください。」

「いい、の? これ、新しいんだけど。」

パッケージすら切ってない。

「勿論です!」

・・・一言足りないよ。

「先輩当てですよ、元々。」

ぼそっと、でも聞こえる位の声で言う。

真っ赤になる先輩と、真っ赤になる中田君。

・・・お前は乙女か!

「せ・・先輩、後で話が・・・。」

・・・やっと、ですか。

「え?あ、・・う、ん。解った。」

答えて神保さんは真っ赤になった頬を抑えながらまた薔薇園の方へと戻っていった。

はぁー・・と大きなため息をついて、ちらりと中田君は私を見る。

「志野山さん、エスパー?」

・・・馬鹿ですか。


 どうせなら、自分の周りは幸せな色が多い方がいいと思うでしょ?

たとえば切ない恋をしていたって、恋をしている人の色は綺麗な気がする。

 「父です。」

三者面談の日。

何時も家にいることが多い自由業のパパに来てもらった。

「はじめまして。担任の向井です。」

何時もはほやんと幸せ色オーラが出まくりなパパだが、さすがに今日はびしっとしていらっしゃる。

「お父様は作家、だと聞いているのですが・・。」

「えぇ。物書きをしてます。 仕事では“月野 雫”という名を使っているので・・・。」

「えー!えぇ! あ、あの・・・“クジラの雲に乗って”の? あの“月野 雫”ですか?」

初めて見ましたよ、腹黒担任の驚愕の表情と声。

「えぇ、その“月野 雫”です。」

微笑みながら答えるパパに向井先生は、叫んですみません、と頭を下げて席に座った。

「いいですよ。 大抵そんなリアクションですからね。 どうも女性だと勘違いされている方が多くて。写真なども出していませんし。」

なんてまるで大人な発言をしていますが、うちでは違うんですよ~と言いたいけど、黙る。

「そうですか、いや失礼しました。・・・あぁえっと本題に・・。」

・・・入らなくてもいいんだけどなぁ。

 日頃の授業態度や友人との様子、テストの結果や提出物の状況。

「透さんはk大の法学部に進みたいと希望を出されているんですが、親御さんの方は・・・。」

パパは私の顔をじーっと見る。

私が人をじーっと見るのはこの人の癖が移ったのかもしれないと思うんだ。

それをまたじーっと見かえす。

≪それでいいのか?≫

と問うている。

≪うん≫

と返したつもり。

「私は進路に口を挟む気はないので、この子がそれでいいと言っているのでそれで。ただ・・・受かりそうですか?」

「えぇ、それは、今のままで行けば大丈夫ですが、美術部の担当からはもったいないから芸大の受験も視野に入れて、と言われてますが。」

・・・それは言われた。

「絵、は趣味です。」

向井先生に返す。

「好きですけど、仕事にするとかずっと描いて行くとか、そういう義務っぽくする気がないので。私にとって絵は無心になれる為のものであって頭の整理をしたりするときの有効手段なんです、先生。」

そう言うと、向井先生は深く頷いて答えてくれた。納得してくれたみたい?

と、

「シズルちゃん!」

・・・あっちゃぁー!・・・なんでっ。

扉が開いて入ってきたのはママでした。

驚く担任に目も振らず、思いっきりパパに抱きつく。その後ろから扉をきっちり締めて入ってきたのは、これまた暁ちゃん。

「あーや。お仕事は?」

抱きついてきたママを宥めながら、パパはその背中を撫で撫で。

「だって来てるって聞いたらから!今日も遅くなりそうなのよ、顔見たくって。」

「そうか、ごめんね、お仕事の邪魔して。」

「いいのよぉ。嬉しいわ!」

茫然と立つ向井先生に、こりゃ言うしかないな、とツンツンと袖を引く。

「母です。」

「え?あ?・・え?」

と、自分は、と文句言いそうな顔をして立つ暁ちゃん。

「兄です。」

・・・言うよ。言わなきゃ収まらないもん。

「え?・・・えぇー?」




 「それで、透の進路は?」

「は? はい、あの、k大の法科ですが・・・。」

「いいのかそれで?」

補佐は、切れ者だと噂のその鋭い視線を志野山に向けた。

「うん。暁ちゃんは反対?」

“ん?”と小動物のような視線を小首を傾げて投げる志野山に、補佐はうっとなったらしいがその厳しい相好を崩す。

「いや。向井先生、よろしくお願いします。」

と向き直って頭を下げられると、こっちが困る。非常に。

「は・・全力を尽くします。」

・・・なんてどこの軍隊だって返事をしてしまった。

 じゃあね・・と帰ってゆく家族を見送った自分の生徒を見下ろす。

「おまえ・・・。」

「内緒、ね 先生。」

釘を刺される。

・・・何で、

「面倒でしょう? 言っときますが、正真正銘血は繋がってますよ。貰われっ子じゃありません。兄と私は12離れてますが、元々両親の結婚が早かっただけの話です。・・・なぁんて話をいちいち説明するの嫌なんですよ。」

それに他にも色々ありますしね・・・とため息をつく志野山から見るに、まぁ色々あったのだろう。彼女がうんざりするようなことが。

「しかし、まぁ、派手な家族だな。“志野山”って?」

「父の旧姓です。婿養子なんですよ。だって母は此処継がなくちゃいけなかったから。」

・・・志野山・・・しの や ま・・・

「え?あっ!もしかしてっ!」

「気がついちゃったんですか? 祖父です。父方の。」

正面玄関ホールにでかでかと掲げられている風景画。

飲み込まれるような迫力の、しかし静かな絵。

静寂に包まれる様でいて、その静かさに身を切られるような感じが伝わってくる・・・。日本画壇が誇る、美術協会会長の志野山 静己。海外からの評価も高く、今世紀の巨匠に挙げられる画家。

「絵を描き始めたのは祖父の影響があるんですよ。生まれた頃、両親は忙しくて兄は中学生だから遊ぶって感じでもなかったし、私は父の姉の家に預けられることが多くって。叔母夫婦は祖父と同居ですから。・・・その叔母たちだってそんな暇でもないでしょう? みんなに言わせると、一番暇だったのが、祖父だったんです。よく絵の具を食べては困らせ、祖父はちゃんと見てないから、とみんなに怒られてたそうですよ。」

画家の足元ではいはいしながら絵の具を口に運ぶ赤ん坊が浮かんでちょっと笑う。

「自然、遊び道具は画材で。祖父の真似をして描き始めて、でも祖父は偉そうに指導なんてしませんでしたけど。“気の向くまま”と。だから気の向くまま描いているに過ぎないんです。」

「・・・豪華な家族だな。」

母親が理事長で兄が補佐。父親は童話作家で祖父は日本画家。

「まぁ普通の人たちなんですけどね、私にとっては。・・・先生、バラしたら、バラしますよ?」

・・・何を?

と聞かなくても、解る。

「何時から?」

「さぁ。でも多分私だけ。」

「脅迫か?」

言うとふっと笑う。

「まさか、ですよ。お願い、デス。」

ため息をつく。

「解ってるよ。基本だろ基本。ただし、特別扱いはしねーゾ。」

「勿論です。」







志野山 透(16)主人公・高校2年。豪華家族に囲まれた平凡人間(自称)。

笹森 暁(28)豪華家族その一・透の兄。学園理事長補佐。

笹森 絢(48)豪華家族その二・透の母。学園理事長。

笹森 静(50)豪華家族その三・透の父。童話作家「月野 雫」 

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