6「チュール食べたい」
仕事でくたくたになってる私…
また仕事押し付けされたり理不尽に怒られたりと、今日も色々されていた。
「まぁでも…ギリギリ10時に終わったからよかったけどさぁ………」
一応、クロのためにも先にご飯を多くしてどうにかしてもらってる……
「はぁ~~…早く家に着けよぉぉ…」
後は愚痴って、お酒も買って、後は家に行って癒されるだけ。
そう考えると…なんだか気分が上がる
(家帰ったらクロのこと撫でよっかな………)
いつの間にか私はスキップをしていて、上機嫌だった。
< 玄関にて >
ガチャ…と開く玄関の扉。
私は靴を脱いで、揃えて、リビングに向かう……
そしたら、人の姿のクロがリビングの扉を開いて…出迎えるようにこっちに来た。
「おかえり、ご主人♪」
私はふっと笑って、言った
「ただいま、クロ」
そして、クロは相変わらず、私の頭に顎を乗せてきて、チュール食べたいと言っている。
「チュールちょーだい」
ちょっとビックリするけど…まぁ、慣れたから……
と思っても、実際は凄くビビってる。
だって中々彼氏いない歴=年齢の私にとっては、あんまりされたこと無いし、慣れてもない…
ほぼ恋人の距離だし…しかもクロは、ハグしてくるから、猫耳と尻尾が無ければ国宝級イケメンの彼氏みたいなもんだよ。
私は、そういうことを思いながら…クロにチュールをあげる。
「…ねぇせめて猫の姿になって??」
クロは不思議そうにこっちを見て、こう言った
「このままじゃダメなの?」
………
ダメに決まってるだろォ!?!?!?!?
いや、うん、猫なのは分かるよ?
でもさ…その国宝級イケメンの見た目で…チュール舐めるって、私の理性が死にそうなんだけど。
イケメンがさぁ?舌ちょっと出して舐めてたら……私尊死するよ?想像しただけでやばい
とりあえず私は、どうにかして猫の姿になってもらおうと必死に説得する……
「と、とにかくさ??猫になった方が味覚とか嗅覚とか……それで美味しく感じるじゃん?」
クロは真顔のまま…尻尾を揺らしてこう言った
「んー…あんま人の時と猫の時の味覚とかは変わんないかなぁ~……あ」
何かに気付いたようにして、少し止まった後………ニヤニヤする。
「もしかしてご主人、人の姿だと恥ずかしいの?」
クロはそう言いながら祐奈の顔を覗き込む……
「んふふ~♪照れちゃってらぁ~…ご主人、可愛いいね」
私には、イケメンがニヤニヤして可愛いって言ってるようにしか見えない。
しかも顔も近いし、ケボだし、理性が耐えられるかどうか……
…何とか耐えれた。
ホントに危なかった…私のイケメンセンサー(?)が反応しまくって倒れるとこだった…
私は、どうにかして猫にしようとする。
「とりあえず!!猫の姿になって…?」
クロは必死な私を見て、くすっと笑う…
「はいはいw」
そうして、クロは一旦猫の姿になり…私はチュールをあげる………
その姿は…普通の猫と、その飼い主のようだった。
「ねぇクロ、チュールって美味しいの?」
クロは食べるのを止めてこっちを向いた…
「猫からしたら美味しいけど、ご主人だと不味いかもしれない」
私は…少し残念な気持ちになる。
うん、人間用に作ってないからね……猫用だもん
見ていただきありがとうございます~✨
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次の話は…少し甘々になるかもしれません。
…多分。
では、お楽しみに~




