4「嫉妬」
今日は私の友達が来る日だ。
クロには猫の姿になっててとお願いをして、なってもらったけど…多分大丈夫なはず
私がお菓子とかを探していた時………
ピンポーン♪
「お、来た来た……クロは猫になってて」
クロは「わかった」と言って…猫になった。
そして、玄関を開けたら…友達の渚がいた
「やっほー!祐奈~」
私は、笑顔で出迎えた
「渚~!!いらっしゃ~い!」
渚は靴を揃えて、家に入った
「お邪魔しま~す♪…って、あ!」
「祐奈が言ってたクロってこの子?かわい~♡」
クロは……無言のままで渚を見つめる…
(誰コイツ、ご主人の知り合い…?)
渚がクロを撫でようとしたら、ちょっとクロは避けたけど…撫でさせてくれてた。
でも、顔がずっとジト目だ
「ん"っ…wwwクロ、すんごいジト目じゃんww」
私は笑いながら写真を撮る。
そして、渚はニヤニヤしながら言った
「祐奈が撫でたらどーなんの?撫でてみてよ~」
私は「はいはい」って言って…撫でた…
クロは私が撫でた瞬間…ゴロゴロと喉を鳴らした。
それを見た渚は………
「主人には甘えん坊なんだねぇ~…かわいぃぃ♡」
すんごいメロメロだ、多分私よりもメロメロになってる。
「じゃあ、お菓子もあるしあっち行こ~」
と、私は渚を誘導する
渚は写真を撮ってる手を止めて、「はーい♪」って言って着いて行った。
リビングで、お菓子をつまみながら世間話をする。
「渚は最近どう?上手くやってる?」
渚はお菓子をつまみながら話す
「上手くは行ってるけど、疲れてるね…」
「ってか祐奈はどうよ、ちゃんと仕事してる?」
私は紅茶を飲みながら、言った
「んー…私は今はあんま上手く行ってないかも」
「ほんっとにあのクソ上司…仕事しないで私に押し付けてさぁ??サボってんのよ…」
驚きながら、渚は言った
「え!?まだ押し付けてんの!?!?…祐奈可哀想すぎる………」
「私の祐奈が酷い目に逢ってるのマジで許せん」
私は笑いながらお菓子をつまむ
「あははっwwありがとね渚、でも大丈夫だよ」
「私も私なりで対象してるからね♪」
そうやって、どんどん話は盛り上がり………
話が止まらなくなっていく。
クロは猫の姿でソファーの上で、毛繕いをしながら祐奈を見つめてる。
(…俺と居る時より楽しそう………)
そして、夕方になり…
渚は帰る時間になる
「今日はありがとね、祐奈」
私は笑顔で送った
「こっちこそありがと!また遊びに来てね~」
渚も笑顔で帰っていった………
部屋には、私とクロだけになり…静かになる。
私は一息付いて、物を片付けようとしたら……
人の姿になっていたクロは…体育座りで顔を少し埋めてソファーの上に座っていて…
眉は潜めて、ジト目になってる…そして、耳は倒れてる
私は、ニヤニヤしながら言った
「クロ~嫉妬しちゃってんの?」
クロは拗ねた声で言う
「…ご主人が他のやつと遊んでんの…やだ」
心臓が撃ち抜かれそうになったけど、ギリ耐えて…クロの隣に座る。
「ごめんって~…そんなに嫌だったん?」
その瞬間、背中に柔らかい衝撃を受けて…
気が付けば……私はクロに、ソファーの上で押し倒されていた。
そしていつもより低い声で……言った
「ご主人は俺のだし、彼氏とかができても俺は許さない。」
「勿論彼女もダメ、彼氏はもっとダメ…」
「もしできそうになってたら………」
手首を片手で掴んで力を強くする
私は、痛みを感じた…でもクロは止めずに続ける。
「ご主人に爪立てて、跡付けて…俺だけのモノにするから」
いつもよりも低い声で、至近距離で言われて……
私は心臓が爆発しそうになったけど正気を取り戻して………
「えぁ、わ、私には彼氏とかできないってぇ~」
「てか、モテてないし~………??」
目が泳ぎつつも…どうにかして機嫌を取ろうとする祐奈……
クロは少し顔を険しくする
「…ホントに?」
私は全力で首を縦に振る
「ほんとほんと!!」
その瞬間、クロの顔は…一瞬で明るくなり
手の力を弱める。
「んふふ~…ご主人~♪」
私は、ふと思った
(…え、クロってもしかして、チョロい???)
ちょっと長くなっちゃいました!!
ドキッ…とする所もあって、まぁまぁ楽しめたのかなとは思います…!
見てくれてありがとうございます~!✨
次の話もお楽しみに!




