ARCHIVE FILE#10「マルティナヴィス」
コードネーム-マルティナヴィス
駆体種別-MTV
脊椎種別-シングリティ
出土深度-300~700m
全高-26.5m
インターフェース数-2
・特徴
近中距離の武装学習が中心であり、高い敏捷性は至近距離における連続交差起動の最中でも標的を捉え続ける程である。
ドライバーへのパワー負担が高い難点が存在し、巡行能力も比較して高いとは言えない。
尾部から上部へせり上がる構造物の両脇には射撃能力を持つレシーバーが存在し、生成した武装、高い機動性を生かし、短期決着を主眼に近中距離で持ちうる攻撃能力を生かす戦闘スタイルを要求される。
初期学習武装であるストレラは、武装ラーカに近い要素をしているが連射能力を落とし単発の貫徹力を高めた性質があり、全体的にバランスに優れた扱い易さも伴い、マルティナヴィスにとって最も使用頻度の高い武装と言えるだろう。
一定の戦闘を経て学習するアッダーは、槍のような外観をしている射撃武装であり、一条の誘導烈線を砲撃可能である。大抵のラヴァジェットプロジェクタイル砲の射程外から確実に標的を仕留める威力がある事から、マルティナヴィスと対峙する相手が最も注意を払わなければならない主兵装である。
外観的特徴として逆関節と腿部から腕部が生え伸びる特徴的な骨格と、全体的に女性的な印象を抱かざるを得ないシルエットがマルティナヴィスの大きな要素である。
・概要
海溝採掘で出土した駆体であり、コストのかかる方法である事から出土数は多くは無く、取引価格も非常に高額である。
前大戦では、マルティナヴィスを撃破するには射程外からのアウトレンジ攻撃が最もベターであり、数々の駆体がその方法で破壊された。裏を返せばアウトレンジ攻撃以外で優位性を確保する事が困難な強力な駆体であり、イカロニクテリスと同等の脅威度を持っていると評価される。
マルティナヴィスの外観として、人間の女性的なシルエットが特徴であるが、取扱い企業であるイーオンフラッグスの研究チームが該当駆体の放射線測定を実施し、駆体経過年数を調査した結果、驚くべきことに類人猿誕生前から存在すると言われている。定説では非人工物とされるメタルヒューマと人類の間にある関係性や、メタルヒューマの起源とは何かという議論が起こる度に引き合いに出され、その都度より深い謎を残して学者の頭を悩ませる定番の存在である。
・取扱い企業
イーオンフラッグス社 [USアータシア]
サージア社 [ブランズウィック]
デルリオ社 [ベルタ]
・奇形種の存在
以下の奇形種の存在が取扱い企業より報告されている
マルティナヴィス・カチア
キルスティ・レイの駆体です。