ARCHIVE FILE#6「カスケード隊横領密輸事件調査一次報告書」
※チャプター1最後に確認する事をお勧めします。
・調査一次報告書
調査担当官 J.B.
・調査対象組織
東部02防空軍団駆兵大隊
アウロランド4度識別線15号前哨警戒任務
カスケード駆兵小隊
クラブバタシー
・調査対象人物
隊長 ダンフェイゲン 中尉
副隊長 ディコンベッカー 少尉
ブルースバーク 少尉
ボディサブライトン 准尉
ブラカウハーマン 一等駆兵
アビィボイル 二等駆兵
ロナワイズマン 二等駆兵
ポーラフェイゲン (本国在住文民)
コリンペイス (本国在住文民)
・隊内における関与状況
カスケード駆兵小隊における横領、密輸行為は確認出来た範囲で三年前から行われていることが判明、部分的に証言と物証が不足しているが最大五年間にわたる犯行期間が存在する可能性あり。
ダンフェイゲンがボスとなり取引現場の指揮、価格調整、折衝を行っており、ディコンベッカーは背部犯罪組織であるクラブバタシーとの橋渡しを担っている。
その他のブルース、ボディサ、ブラカウ、アビィはダン及びディコンからの指示に従い都度、当直外の待機時間で取引に協力している。
主犯はディコンベッカーであり五年前にクラブバタシーと接触していたと協力者証言(別紙参照)あり、経緯不明だが約三年前よりダンフェイゲンが加担している事が調査で明らかになった。
ロナワイズマンについては着任四か月の新任である事から具体的な関連有無は不明だが、ブルースが取引現場で発生した銃撃戦で巻き添えとなり死亡した事から、これから早い段階でロナへ犯罪加担を要求される可能性あり。
・主な犯行実績
軍備物品横領 銃器・弾薬・医療品
相互密輸 違法薬物数種・関税外貴金属
人身売買 ブローカー経由でのアウロランド市民国外逃亡幇助
・解決機会
軍警察・保安局による妨害行為(私見ですが)によって我らの直接行動が一時的に不可である事から、本件について今後ロナワイズマンと接触し該当人物の排除を打診する。
今後打診の結果、成功した場合解決機会達成としその後のロナワイズマンへの処遇と安全確保を防諜局に一任する。
仮に失敗となった場合、外部協力者による機密漏洩と判断し、我々のプロシージャーに従い空挺旅団東部諜報コマンドへ本件の突入作戦実行・権利の引き渡し手続きを行う。
・補足事項
本国在住の友人へポーラフェイゲンの調査をさせたところ、ダンフェイゲンの実子であるデヴィッドフェイゲンは十四か月前に死亡している事が判明。
死亡理由は病死、入院先病棟のカルテを確認済み。
部下に調べさせた結果、クラブバタシーの下部組織がポーラフェイゲンと接触し、ダンフェイゲンへの金銭要求について入れ知恵と操作行為を実施していた経緯が存在する事を確認。
犯罪組織と共謀し前線任務に就く兵士への卑劣な強請行為について、本国軍警察の餌にはさせず、こちらで一連の処理をします。
――証言に協力したクラブバタシーの下っ端は既に処理済み(聞いた時には事が終わっていた)。
――ポーラフェイゲンの処遇について、解決機会を達成後、私の部下に一任する。
――クラブバタシーのコリンペイスはコトが済んだら保安局への駄賃替わりにさせておきます。
以上。




