26.深層へ
麗は旅を続ける中で、再び巨大な穴が目の前にした。彼女は立ち止まり、深く息を吸った。「もう後戻りできない…」そう呟きながら、その穴に飛び込んだ。
目が覚めると、そこは真っ赤な地獄のような場所だった。空気は灼熱で、周囲は炎に包まれていた。「ここは…どこ…?」麗は混乱しながらも、進むべき道を探した。
すると、二人の刑事が赤鬼と青鬼の姿となって彼女に迫ってきた。彼らの顔は怒りに満ちており、麗を追い詰めるように近づいてきた。「お前がやったんだ!逃げられると思うな!」鬼の一人が叫んだ。
「違う…私じゃない…」麗は必死に弁解しようとするが、二人の鬼は聞く耳を持たなかった。「お前の罪を償え!」もう一人の鬼が叫び、さらに迫ってくる。
「双雲様が教えてくれたこと…」麗は心を静める方法を思い出した。深く息を吸い、精神を集中させた。
「心を静める…怒りを鎮める…」
麗の瞑想が始まると、二人の鬼の動きが次第に鈍くなった。怒りに燃える目が次第に和らいでいく。麗はその瞬間を逃さず、鬼の一人が首からぶら下げている鍵に目を向けた。
「この鍵…」麗は手を伸ばし、慎重に鍵を取った。鬼たちは完全に動きを止めていた。麗は鍵を握りしめ、地獄の溶岩の洞窟の奥深くへと進んでいった。
洞窟の先には一つの宝箱があった。麗はその鍵を使って宝箱を開けた。
すると、周囲の灼熱地獄が一瞬にして氷で覆われ、美しい風景が広がった。
「花…?」
麗は宝箱の中から一輪の美しい花を手に取った。その瞬間、彼女の心に温かい感覚が広がった。
「これは…愛の力…」麗はその一輪の花に触れながら呟いた。その瞬間、彼女はみるみるうちに現実世界に呼び戻された。
「麗、大丈夫か?」双雲が彼女の肩をゆすっていた。麗は目を開け、双雲の顔を見つめた。
「私は…愛の花を見つけた…」




