私は、好きな男性の子供を身ごもってしまいました。
私の大好きな男性は、私の会社の上司です。
彼は46歳、奥さんと子供が居る既婚者です。
私は彼が結婚してして、仲がいい奥さんと子供の自慢話を
いつもする彼を尊敬していました。
私の会社の上司であり人としても尊敬できる男性です。
・・・それなのに、何がどうなってそうなったのか?
私は彼と“不倫の関係”になってしまったのです。
私の名前は、一ノ瀬あずさ 23歳 半年前まで彼がいました。
別れた彼とは? 結婚の約束もしていたのに彼の方から突然別れ
話をされて別れる事になったのです。
私はなかなか? “失恋”から立ち直れないままでした。
そんな時、上司の彼が私に優しく寄り添ってくれたのです。
私は一瞬で、彼を好きになってしまいました。
もう、この気持ちを止める事ができなかったのです。
だから、私から彼に思い切って【告白】しました。
『あのう、い、伊坂さん?』
『うん? どうした、一ノ瀬!』
『どうしても、伊坂さんに聞いてほしい事があって帰りに少し私の
話を聞いてもらってもいいですか?』
『あぁ、勿論! 妻には少し帰りが遅くなると言うからいいよ。』
『ありがとうございます。』
彼は私が何か悩んでいると思って上司として親身に話を聞いてくれる
つもりだったと思います。
・・・今、想えばですが。
そして、仕事の帰りに私を連れて彼が行きつけの居酒屋に連れてて
くれました。
そこで、生ビールを1杯のみ終えたぐらいに私が彼に話しだしたんです。
『・・・実は、話したい事って言うのは?』
『あぁ!』
『“私は伊坂さんの事を心から好きになってしまったんです!”
勿論、伊坂さんには妻子がいるのも分かっています、でも言わなかったら
ずっと後悔すると思ったので、今言わせてもらいました。』
『・・・あ、そっか、でも? 俺に一ノ瀬はどうしてほしんだ?』
『こんな事を言うのは、常識無い女だと思われるかもしれません。
それでも私は、“伊坂さんと不倫の関係であってもいい”と想うほど
好きになってしまったんです。』
『・・・一ノ瀬、それがどういう事なのか分かってるのか? 不倫だぞ!
報われない恋愛なんかしてどうするんだ! まだお前は若い、いくらでも
俺みたいな男じゃなくてもいい男性はいるだろう!』
『そんな事、伊坂さんに言われなくても分かってます! それでも諦め
きれないからこうやって直接話してるんじゃないですか!』
『・・・ごめん、俺は妻や子供を裏切る事はできない! だから俺の事は
諦めてほしいんだ!』
『・・・やっぱり、そうですよね、分かりました。』
『分かってくれて嬉しいよ、ありがとう。』
『・・・・・・』
・・・一度は、はっきりと彼に言われて諦めようと心に決めたのに。
私はどうしても、彼を諦める事ができなかったんです。
既に私は彼を心から愛してしまっていたんです。
そして私は、二度目の彼への告白をしました。
彼はてっきり私が彼の事を諦めていたと信じていました。
でも、そうじゃなかった。
彼は二度目の私からの告白に迷っていました。
一度目の時は、即答で断られたのに、、、。
二度目は、私を目の前に戸惑っているのです。
そして、私は彼から意外な答えを聞く事になりました。
『本当に俺とは? “不倫の関係”でいいんだな?』
『・・・えぇ!? 勿論です。』
『大人の関係なら、俺は別に不倫してもいいよ。』
『・・・本当ですか?』
『あぁ!』
『凄く嬉しい!』
・・・私達は、会社にもバレず彼の奥さんにもバレない不倫の関係を
1年以上続ける事ができました。
でも? とうとう彼とは、【別れる日】が来たのかもしれません。
私のお腹の中に、彼との子供を身ごもってしまいました。
私は一人で、お腹の子供を育てていくつもりです。
彼に迷惑をかけたくない!
でもこの子は、彼との間にできた子です。
正直に彼にその事を伝えると? 彼は残酷な事を私に言いました。
『すまない、君のお腹の子は “おろしてほしいんだ”』
『・・・えぇ!?』
『俺には“愛する妻と子供達がいるんだ!”この家庭を壊したくない!
君には申し訳ないと思ってるんだ、でもその子はおろせ。』
『嫌です! 一人でもこの子を育てていきます!』
『中絶費は俺が全部出す! 明日は休んでいいからおろしてこい!』
『・・・分かりました。』
『これからも俺とは不倫の相手でいてほしいんだ! 俺をがっかりさせ
ないでくれ。』
『・・・・・・』
彼の言葉は、私には残酷過ぎました。
私は彼に子供がいると話した次の日、彼が言った通り私は会社を
休みました。
休んだ本当の理由は? 私は会社を勝手に辞め一人でお腹の子を
産む為に引っ越すためでした。
彼には全て内緒です。
私は、“シングルマザー”になる事を決めました。
彼にはこの先、どんな事があっても迷惑をかけません。
だからせめて! この子だけは産ませてください。
無事にこの子が産まれてくる事が私のたった一つの望みなのですから。
最後までお読みいただきありがとうございます。