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旧式 時と歌  作者: 新規四季
218/220

深淵なる樹海12

「ま、まさか全員絞めるとは……」


築かれた呻く陰陽師達。その中心でイラついた様子のくう。

畳もそこら中ひっくり返って部屋はめちゃくちゃだ。


『バーサーカー……』


屋敷は無事でも人的被害を目の当たりにした神様は、その様子を狂戦士と例えた。言い得て妙だった。


「なにか?」

「ひっ、いっ、いや、なにも。なにもじゃよ。おい、神様!さっさとこのバーサーカーを連れて行け!全ての権限を一時期やるから、どっかへ!早く!」

『はー、耄碌しましたね。いいですよ、顔合わせだけの予定だったので』

「これのどこか顔合わせだ!全滅だ!こんなのが外部に知られてみろ!たちまち陰陽師は終わりだァ!」


みっともなく喚く老人にさらにイラつきが募る。

くうは妙案だと、神経を逆撫でするような提案を思いつく。


「キャラぶれっぶれね。いい案があるわよ。最悪、空を陰陽師のトップに立たせなさいよ。名前くらい知ってるでしょ?」

「ぬぅ、あやつか。しかし、アイツは炎の陰陽師の弟子と聞く。しきたり上難しい」

「知らないわよ。神様、早く仕事を終わらせましょうよ」


即否定してくると思っていたけど、訳ありらしい。

どうでもいいけど。

しかし、引っ掛かりを覚えつつももう用はない様な態度をとる。


呪詛体術と、陰陽術。

ママが話さない事柄の中に、なにか禁忌が隠れてそうで、また、蚊帳の外かと少し落ち込む。


『そうですね。くうさんにはあと1箇所だけ寄ってもらうところがあります』

「それで最後?」

『ええ』


神様はニッコリと後ろに手を回して可愛くポーズをとっている。



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