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深淵なる樹海10
声が聞こえたであろうこの部屋の陰陽師達は雄叫びを聞き、くうの足の怪我が分散する形で足に怪我を負った。
そして、急な痛みとその原因、のされたお仲間。
それらを一瞬のうちにこなした少女に恐怖した。
「……次は誰?不意打ちだったものね、納得しないでしょう?さあ、次は誰?」
トップっぽい人を睨み言えば重たい腰上げて頭を下げた。
「若いのがすまんかった」
渋面のまま、低い声で謝られた。
呻いている有象無象はこれには驚いた様でまた騒ぎ出す。
「そ、そんなっ!謝る価値なんて!」
「辞めんかっ!この嬢ちゃんが本気を出せば全員死んでいる。この数秒の有様を見てまだ分からんか!」
「そ、それは……」
重たい沈黙が降りる。
いや、ウザかったとはいえやっちまった手前気まずい。
神様はニコニコしてるし、トップっぽい人も黙ってしまった。
とりあえず、
「お茶貰える?」




