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旧式 時と歌  作者: 新規四季
211/220

深淵なる樹海5

「でも、加護が用件なんですか?」


説明はありがたいけど話が進んでないのよね。

まあ、無知であることが悪いんだけども。


『そうでした、貴女にはあることを頼みたいのです』


神様は何が楽しいのかうふふと笑っている。

なんでか、その笑顔の裏側に隠し事があるような気がして薄ら寒くなる。


「あ、あること?」

『そうです、懇意にしている人がその、封印されてしまいましてね、それを解くために力を貸してほしいのですよ』


神様が懇意にするっているのも相当な人っぽいが、その相当な人が封印されてるってのも衝撃だ。

しかも、言葉からその人を助けろみたいに聞こえなくもなかった。

無力を痛感して、孤独だと突きつけられたようなくうがその言葉について思うところがあった。


「封印されるって、どんな化け物なんですか」

『あら、失礼ですね。ちゃんと人ですよ。ただし魔法使いではなく、陰陽師ですが』


陰陽師。その言葉に過敏に反応したのは咲だった。

この神様はどうやら咲の事を詳しく知っていそうな雰囲気がある。


調べたとて出てこない咲の過去。

くうという存在の曖昧さすら知っていそうだった。


「陰陽師だと」


悲しげで、その中に怒りとほんの少しの感謝が混じった顔は、くうが始めてみる顔だった。

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