表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧式 時と歌  作者: 新規四季
207/220

深淵なる樹海1

所変わって、富士樹海。


ここに来るのは2回目で、あまりいい思いはしてないけど、そう度々来るところじゃないなとも思っている。


くうは、何故かロリっ子2人に手を引かれ光がなくなる方へ、グングン進んでいく。


「ねぇ、そろそろ目的言ってくれても良くないかなー」

「ダメ、言ったら、引き返す」

「まーまー、人助けだと思ってさー」


ロリっ子達はそれぞれ赤と黒の着物姿で、大変動きにくそうなのに機敏に走る。


地面には盛り出た大樹の根で、足場は最悪で、くうも何度か転びかけてるが、ロリっ子達は平原を走るかのように余裕だ。


段々と息が詰まるような圧力を感じるようになってきた。

何かとても強い力。

前回にこの森に来た時は富士山の中に繋がる洞窟に用があり、乃愛と共に何とか目的達成できた。


今は前回のルートじゃない。

ひしひしとイヤーな感じが伝わってくる。


「樹海に坂道なんて……絶対ヤバいでしょ!ねぇ!ちょっと!この、ロリっ子ども!!」


そう言って、止まろうとしてもロリっ子たちの力は相当なものでビクともせず、引っ張られていく。


「せめて、せめて乃愛と一緒が良かった!助けて、乃愛!空!」


音が吸収される森の中さらに深淵へと近づいていく。


そこに眠る人物の元へ。

秩序の綻びを知る為に。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ