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囚われ四重奏53
レーナは体に違和感を感じていた、熱が出た時のように体がだるく、外気が冷たい。
プリンセスのナニカを使った時から、弱い頭痛が襲う。
命を奪おうとする者と初めて面と向かって対峙した。
目が合う度、恐怖で一瞬動きが鈍る。
「……どうすればいいの?」
「倒せないまでも、動けなくなるくらいにはしないとな」
「だからっ、どうやって!」
エレが驚いた様にレーナを見れば、レーナは歯をガチガチを震わせていた。
当たり前だ。ほんの少し前まで命のやり取りとは無縁の小娘だ。
「ここに残って、戦うと決めたのはアンタさ。いい機会になる、見ておきなさい。命のやり取りを、そこにレーナ、アンタが求めるもの後あるかをね」
エレはレーナの背中に優しく触れ、言葉をかけたあと、部屋の隅に移動するように背中を押した。
魔力の奔流で、ガラスは割れ、床に散らばっている。
プリンセスは相変わらず、宙に浮いた状態で呻いている。
そして、目の前のビアは既に自我を壊されてる可能性が高い。
「さて、本気と行こうか」
杖を顕現させ、ビアに向ける。




