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旧式 時と歌  作者: 新規四季
203/220

囚われ四重奏50

「早く力をって……レーナ!君に人の心は無いのか!今はどう逃げるかより、どう姫様を助けるかじゃないのか!」


何に憤っているのか池鳥自身分かっていなかったと思う。

今更ながら普遍的な日常が崩れたことに気付いたのか、危ない事は分かるのに、その恐怖が体感として弱い。

故に楽観的で偽善的な発言をした。


「?分からない。コレはもう助からないよ。それとも誰か彼女を救える?出来なそうだけど。……私は死にたくないの。私の目的を果たすまでは。だから、さあ、早く」


「池……鳥さん!ぁ…くっ……。彼女を怒らないであげて……ください。私は持ちません。はぁ、はぁ、はぁ、っ。……レーナさんは最適なだけ。何も間違ってないですよ」


最後の一言だけはレーナに向けられていた。

自身の意識は霞の如く、もう消える。


「………レーナ、ごめ」

「言わないで」

「う、ん」


「クソがっ!」


ビアが拳を壁に叩きつけた。

その衝撃て壁面は瓦解し彼女の感情を代弁していた。


「なんなんだよ、てめぇら。とんだ役立たずだな、おい。疫病神か?あ?お前達を殺したら解決するんじゃねーのか?」

「待ちたまえ、短絡的にも程があるだろう。助けに来た結果今まで逃げてこれたのを忘れたのか」

「あ、ああああああああぁぁぁ…………ああああああああぁぁぁ!!」

「不味いっ!アックス、構えろ!フォールス!」

「ああ。………最悪のシナリオ」


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