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旧式 時と歌  作者: 新規四季
201/220

囚われ四重奏48

不意打ちには強者と言えど中々防げるものでは無い。

ましてや、それが味方と断定した相手からなら尚更だ。

プリンセスは人ならざる咆哮を上げる。

大気が揺れ、一時的に聴覚が麻痺してしまう。

レーナ以外の転生組は頭を押え呻いてる。

強い頭痛で声にならない叫びをあげている。

目をつぶり倒れ込んでしまっている。

「何が……」

フォールスですら目を開くのがやっとといった状況。

プリンセスは深紅の翼を広げ、部屋の中央で浮かんでいる。

目が充血したように赤い。

エレはビアの方に目を向ける。理由や心当たりが付きそうなのはプリンセスの付き人のビアだろう。

しかし、ビアは直立不動で動かない。

奇妙なことが起きている。

「無事なやつは返事しな」

エレは霞む視界の中で皆が倒れ込んでしまっているのを認めた。

「不味いねぇ」

今の所プリンセスが動きを見せないのが幸いだ。

追撃があろうものなら全滅していた。

杖を具現化しようと試みてもエレの体の回路が正常に働いていない。

バチリと魔力が弾けてしまう。

「裏切りってことでいいよな」

全員が満身創痍の中アックスが斧をプリンセスの首を目掛け横凪に振る。

取った。そう思うも、刃を阻む者がいた。


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