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旧式 時と歌  作者: 新規四季
162/220

囚われ四重奏29

ヴァンパイアはボロボロの服を纏いおぼつかない足取りで工場群の道を歩いている。

小綺麗な格好をしているエレ達は明らかに浮いていて不穏分子だが誰も目にとめない様子だ。

「不気味だあ」

鈴は肩を縮め歩く。

「なんて言うか想像上のスラムって感じ」

零はインターネットなどで出てくる画像を思い出しながらそう呟く。

「でも人じゃない」

レーナはじっと通り過ぎるひとりひとりを観察しながら断言する。

「まあ、そうだろうな。なんせ人間はこんな闇の中に生きていないからな」

「闇の中ってどういう事です」

池鳥が聞きなれない単語に疑問を持つ。

「それは私から説明しましょう。まず、あなた達が攫われていた場所はヴァンパイアの聖域です。えーと、人間界でいう城だったり国会だったりする場所ですね」

「なあ、1つの聞きたいんだが」

「はい、何でしょうか」

零は姫をうさん気な目で見ながら腑に落ちないことを聞く。

「アンタ、ヴァンパイアなんだろ?なんて言うか、なんで俺達を助けたりしたんだ?攫ったのはお前達じゃないか」

「……ええ、ごもっともです。では順を変えます。私が何故逃げる様なことをしているのか、から話します」


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