表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧式 時と歌  作者: 新規四季
157/220

囚われ四重奏24

「おっ、来たね小僧」

「………どうして、あなたが、いらっしゃるのですか」

フォールスは困惑していた。

アックスが下級とはいえヴァンパイア達を蹴散らし姫君と合流する事は容易だと考えていたし、実際その通りになっている。

「肩慣らしに来たんだけどねぇ、もう終わっちまってさ」

我が魔導図書館最高戦力、エレ。

素性は不明。多分ネクは知っているのだろうけどフォールスには知らされていない事だった。

「な、なぁ!俺達どうなるんだ!?一体何なんだ、アンタ達」

4人の転生者達のリーダー格の男の子がそう訪ねてくる。

「………時間が惜しい。詳しいことは後で」

「…連れていった先で私を確実に殺すかもしれない。今、言え」

静かな声はしかし圧力を持って言霊となった。

フォールスといえど転生者の少女に一瞬怯んだ。

「何なんだこの子…」

アックスは何か恐ろしいものを見るように少女を見る。

「嬢ちゃん、アンタはそんなこと言える立場じゃーない」

「そうかもね、でも、従う理由もないのよ」

小首を傾げ虚空を写す瞳でエレに言う。

流石のエレもなにか得体の知れないものを感じ取ったのか簡潔に説明する。

「嬢ちゃん達は前世がある。そして、攫われていた。そこで勝手ながら私達が助けに来たってわけさ。さぁ、もう良いだろう」

「……より詳しい事の説明があると期待する」

少女はそう言って歩き出し、虚空に指で線を引く。すると時空が歪み現実世界が現れた。

これにはアックスはもちろんフォールスとエレも驚いた。

「どうしてそれができるんだい!?」

「あなた達が適切な事を言ってくれたら私も言うわ」

そう言って誰よりも先に裏世界から戻って行った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ