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旧式 時と歌  作者: 新規四季
148/220

囚われ四重奏15

プリンセス、姫と呼ばれる女の子は一瞬の間に転生体の4人の元へ移動した。

「うわっ!」

鈴がいきなりの強風に腕で顔を守っていた。

レーナはじっと激闘を繰り広げる2人を見ている。まるで、師匠から技を見て盗む弟子の眼差しだった。

「さぁ、早く来なさい」

プリンセスがそう言うと、状態を上手く掴めてない男の子3人は指示に従った。

プリンセスの言葉は魔力を載せれば魅了の力が宿る。

「……レーナ?」

鈴はぼんやりとした思考の中でレーナが着いてきてないことに気付いた。

「なっ、私の声を破ったの……」

プリンセスは驚愕し、畏怖した。

鈴の未熟の才能の鱗片に。

「……ここがどこで私が何なのかなんてどうでもいいの」

「な、何言ってるんだ。ほら、行くぞ。池鳥も待ってる」

ここで、鈴が池鳥の名を出したのは偶然だった。

ただ、それでもレーナは一瞬迷う素振りを見せた。

「チッ、いいから!来い!」

プリンセスが苛立ちを見せながら叫ぶ。

今度はレーナも着いていく。

「フォールス!時間稼ぎお願い!」

「承知」

「舐められたもんですな、行きなさい。ヨテット!」

ヨテットと言われたものが天井を崩し現れた。

それは全長3mは有ろうかというほど巨大な蝙蝠だった。

「多重結界、帝王の血!」

プリンセスが5人を後ろに追いやって穴に立ち、両手を地面に付け魔力を流す。

ぶわっとプリンセスから鮮血が霧状に舞、壁を作り固まった。

「さあ、行くわ」

プリンセスは合流地点を目指し走った。

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