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黒霧の少女、乃愛10
統括会にはそこの生徒も含め多くの人が居た。
「おい!あれ見ろよ、緑の魔法使い様だ!」
「えっ、どれ?ちょっと見えない〜!」
「おいおいおい!もしかしてパラディンも居るぞ!」
「パラディンって元3時の魔法使いか?」
「そうそう!あのデカい男の人そうだろ?」
「じゃあ、あのちっこいのは?」
「バッカ!お前勉強不足だぞ!アイツは俺ら統括会の敵!魔導図書館館長だよ!パラディンもアイツに引き抜かれたって話だぜ」
「へー、じゃあ、もう人の子は?」
「あれはー誰だろうな」
「あのメンツの真ん中に守られてるように見えるけどそんなに重要人物なのかな?」
「えー、それは無いんじゃない?だって私達より下に見えるもの」
門を通るなりガヤガヤと奇異の目線が一斉に浴びせかかる。
この大人達はなんで平然とできるのかしら。




