黒霧の少女、乃愛6
空が契約の指輪を使用し、乃愛を眠らせたあとの話。
2人がいっぺんに倒れ込みながら眠りについた。
「終わったの?」
くうは緊張感が晴れた様な気がした。
辺りは真っ暗なまま。
「霧が晴れた」
ネクが精霊越しの魔力感知を使い、黒霧は無くなったと言う。
つまりは夜になるまでここに居たことになる。
空なんかは病み上がりで万全じゃないにも関わらず。自分を顧みない方法なんか使って、身を滅ぼしかねない魔法をバンバン使って。
命を削る様な戦い方は見ていて怖かった。
「……依頼は、終わりだ。だが」
「問題が山ずみだァ〜!」
「……どこに、報告するのが、筋だ?」
「ママじゃないの?」
報告なら依頼主のママに報告義務が発生するから悩む必要はないと思うけど。
「あー、統括会かぁ〜嫌なんだよあそこ」
「えっ、なんで?」
「なんでって、我ら白の代行者は魔導図書館所属だから!」
「うん。それがどうしたの?」
「……ライバル」
「この世界は言ってみれば三竦み状態なんだ。最古にして最大、魔法統括会。日本限定、妖力を扱う唯一の術者達、陰陽局。そして、我ら新興勢力、魔道具の行使に特化した魔術師、及び魔法使いが巣食う場所、魔導図書館」
「……とりあえず、帰らない?」
「賛成だ。くうは緑色に連絡しといてくれ」
「うん。分かった」




