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黒霧の少女、乃愛2
「……。」
「以外です。驚かないんですね」
「まあね、何となくそんな気はしてた。貴女と対峙してる時も、あ、死ぬって攻撃を自分の意思とは別に黒霧が動いてくれたからね」
「そうですか。でも今貴女を守ってくれる人は居ないですよ」
「私は貴女の一部で黒霧は共有されてる。さぁ、手を取って。それで終わり」
「終わり、ですか?フッ、フフフッアハハハハハ!あー、可笑しい。私は全てを壊された。全てを失った。手を取って終わり?ふざけないでください。私は魔法使いでは無いですけど力だけはある」
「やめて、また凍らされてお終いよ!」
「記憶をなくし!見せつけられた事実は!私の全てを否定した!……死ぬならそれでいいの。またお母様に頼るだけ。それも貴女を使ってね!!」
「まっ………」
「嗚呼、お母様。幸せは分合わなければなりません、そうですよね?」




