謔イ縺励∩縺ョ蟆大・ウ41
空はへたり込む。
「はぁー、終わり?」
黒霧の龍は空中で凍りついて動かない。
冷気が空気中の水分すら凍らせてキラキラと光る。
真っ暗な世界を彩る夜空の星のように綺麗な光景だった。
「空っ!動かないで、貴方は魔力量に体が追いついてないの。魔力を抜くわ、いいわね」
ネクがピリついた空気を滲ませて杖を突きつける。白く純白な杖は、ネクが目を瞑り魔力を込めると体から魔力が引っ張られる感覚がする。
「……しばらく、様子を、見よう」
フォールスは眼を黒霧の龍から話さずに合流し、提案する。
危険は去ったとは言い難い。
「私は歌ってた方がいい?」
「……いや、万が一、に、備え、魔力を、温存しておきたい。今は、休んでくれ」
フォールスは少し悩む素振りをして休憩を選択した。まだ剣は戻していない。
辺りがまだ黒霧に満ちている事は、黒霧の龍は死んでいないし、戦闘不能でもないと考えた方が良さそうだ。
「で、どうするの?」
乃愛はまだ緊張した様子で、一同に声をかける。
「私達ではこれが精一杯だ」
「これって?」
くうはピンと来ないようでネクに尋ねる。
「……封印する」
「まっ、待って。あれはその…私なの!私に任せてくれないかな?」
「それはいいけど、どうするの?」
「……1つに戻るだけよ」




