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謔イ縺励∩縺ョ蟆大・ウ27
「はぁ、やり直ししないと」
2つの死体に歩み寄る人物。その人物はしゃがみこみ空だった物の頬に手を当てる。
「でも、大丈夫だよ。何回でもやり直してあげる。今までの様にね」
その人物は空の右手を難なく切り落とした。断面は綺麗で、血の一滴も垂れてこない。
「あー、もうこの世界要らないか」
その人物は杖を横に振る。辺り一帯の闇は祓われ何も無かったかのような青空が木々の隙間から覗く。
その人物はもうひとつの死体を横目に見て、
「弱っちい。……細工を仕込むか」
死体の目を弄り始めた。ぐちゃぐちゃ音を立てて目玉を取り出し何かを突き立てた。
その人物はその場を後に、いつの間にか陽炎の様に消えた。




